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愛なんて言葉(ベル)



「昨日さ、お前の夢、見たんだけど」



ソファにふんぞり返って座るベルが、
自慢のナイフを愛でながら、
興味なさげに呟いた。


隣りに座る私はと言えば、
手持ち無沙汰に何をするわけでもなく、
退屈そうな金髪をただ眺めるだけ。



「…そう…どんな夢?」

「さぁ、忘れちった」

「なにそれ?じゃあ私の夢だったかどうかも本当はわかんないんじゃない?」


ハハッと笑って言うと、
ムッと唇を尖らせた君が手にしてたナイフは向こう側の壁に掛けられてたダーツの的へと吸い込まれていった。

もちろん、
突き刺さったのは言うまでもなくど真ん中。



「ちげーよ、お前が出てきたのはぜってー確実、何してたか思い出せねぇだけ」

「ふーん…」


まぁ別に夢の話なんてどうでもいいけど。

フカフカのソファの肘掛けに頬杖をつくと、
ふわりと体が沈む。

とっさに襲い来る睡魔が愛おしい。

特にすることもなし、
退屈だし、
寝ちゃおうかなと、
眼前に広がる世界を瞼で閉ざす。


「おい」
「……………」

「お前オレの話聞いてた?」

「……何?まだなんかあるの?」


面倒くささに溜め息混じりで応えると、

バチンっ

と細い指先が額に向かって弾かれたのが目を瞑っていても分かった。


「痛っったっ!!ちょ、なんなのもう!!」

「王子の話聞かねーからそういう目にあうんだっつの、
ナイフじゃなかっただけありがたく思えよ」


三日月みたいに笑う口が私を向いてる。

キッと睨み返せば、
ズイと接近してくる金髪は、
ため息が出るほど綺麗。






「…な……なに…?」












「なぁ、夢に見るくらい王子に愛されてるっつってんのに、
なんで気付かないわけ?」














お前って本当馬鹿じゃん、









そう付け足しながらぶつけられた唇に、
呼吸も慌てる言葉も奪われて、
世界中の時間が止まってしまったみたいに静まり返った部屋の中、
私の心臓だけが一人歩きしてるみたいに早鳴ってた。














人を殺すことしか興味ないと思ってた君も、

愛なんて言葉、

知っていたんだね。













「…いつもこんなそばにいたいって思え
るくらい愛されてるのに、
なんでベルは私の気持ちに気付かないのさ……」


鈍感なのはお互い様、


僅かに離れた唇の隙間でそうぼやくと、

また三日月みたいな君の唇がしししと笑って、






「んじゃ、見してよ、お前のその愛ってやつ」






呟きながら、
再び押し付けられた唇。

ソファーに沈んだ背中に回された細い腕が温かくて、

揺れる金髪から覗く瞳があまりにも綺麗で。




夕日が沈んで1日の終わりを告げた頃、




君との終わりの来ない始まりを感じた。






END



(夢で見たお前も、
馬鹿みたいにオレが好きだって叫んでた)






眠りの妨げ(雲雀)



それはある日の寝室での出来事。






「………zzz」


「………」


「……ゃ…だな……雲雀さん何するんですかぁ……zzz…」


「……………」


「…zzz……ぁ…そういうのセクハラって言うんですよ……zzz…」


「………………」


「…ゃ…もぅ………ダメですよぉ……zzz…」


「……………………いい加減にしなよ」


「…いだっ!いだだだだっ!!な、なんれふか何事れふか!!夜襲れふかぁ!?」


「夜襲なんてしてくる奴がこんなほっぺた引っ張るなんてヌルいことするわけないじゃない」


「いだだだっ……へ…へばりふぁん?なんれふか?もぅあふぁれふか?」


「まだ夜中だよ」


「……いったた……ほっぺたちゃんと付いてます?…ちぎれてないですよね?」


「引きちぎった方がよかった?」


「……おっかないこと言わないでくださいよ…ι何怒ってんですか…?」


「寝言がうるさい、
寝返りが鬱陶しい」


「…………………えっ……えと……とりあえずスミマセン…ι」


「何それ、
本当に悪いと思ってるの?」


「いや……悪いっていうか…それは人間の生理現象みたいなもので……わざとしてるわけじゃないし…」


「そんなの関係ないよ、
要は君がどれだけ僕の妨げにならないように努力するかどうかじゃない」


「…努力って……ιどうしろって言うんですか…」


「僕は葉が落ちる音でも目を覚ますって教えたよね?」


「……知ってますけど……」


「じゃあ黙って音を立てないで動かないでいてよ」


「……そんなこと言われても…寝言も寝返りも自分でコントロールはできませんよ…ι」


「黙らせてあげようか?永遠に」


「………………結構ですι……じゃあ私向こうで寝ますよ、
そしたら雲雀さんもゆっくり……」


「駄目だよ」


「…へ?」


「君はいつでも僕の隣りにいなきゃいけないよ」


「…なんなんですかその自己中なきまり……」


「当たり前じゃない、
僕のなんだから」


「出ました、雲雀さんの物扱い……ι」


「それに、
僕がいないところで別の雄に乗られても困るしね」


「の、乗りませんよ!っていうか明日も早いんですから寝かせてくださいよもう……」


「じゃあ静かに寝なよ?」


「……極力頑張ってみます」


「今度僕を起こしたら、
どうなるかわかってる?」


「………あんまり聞きたくないですけど…どうなるんですか?」


「気絶させるよ」


「…………軽いDVですよね…もぅ…orz」















君がいなきゃ眠れないんだから、
仕方ないじゃない




★おしまい★




はぁ…
やっぱりポチポチする指が進みませんorz
こんなくだんないの書いちゃったし(笑)

ほっぺた引っ張られながら喋ってんのを通訳無しで聞き取れる辺りはやっぱり愛ですよね(笑)
んでも、
敏感な彼と一緒に寝るのはきっと至難のわざでしょーね(´Д`)

お寿司屋さん家のお嫁さん(山本)



それは、
何時もの他愛ない会話の中での一場面。




「いいなぁ…私もお寿司屋さん家に生まれたかった…」


「そか?んじゃ、嫁にくればいいんじゃね?」


「へ……?…や!…そんな…だ…駄目だよっ!!」


「なんでだ?お前ならきっと親父も喜ぶぜ?」


「…やっ…だって私…その……好き……だけど……」


「だったらいいんじゃね?
ずっと一緒にいられるし、
お前なら親父も毎日寿司食わしてくれっかもな」


「そ!…それはすごい魅力的……だけど…」


「…もしかして俺、
なんかすげー困らしてる?」


「そんなことない!…そんなこと…ないんだけど……」


「?」


「………………や…やっぱりダメだよ!…だって私……」


「いや、別に今すぐって話じゃねーんだし…そこまで真剣になんなくても…」


「今すぐじゃないとしても…やっぱり無理だよ…!!」


「………そか、ハハッ…だよな…やっぱ俺じゃ駄目……───」


「山本君のお母さんになるなんて絶対出来ない!!」


「……………ぁ?」


「そ…そりゃあ剛さんは優しいし…すごく素敵だと思うけど…お嫁さんになったら山本君のお母さんになっちゃうってことでしょ?
やっぱり駄目!そんなの無理!」


「…………ハハッ!なんで親父なんだよ」


「へ…だって…お寿司屋さん家のお嫁さんって……」


「俺と結婚したって寿司屋ん家の嫁には変わりねーだろ」


「………あ…なるほど……それは…いいかも……///」


「…ハハッお前って本当、
すげー可愛いのな」









ハルハルインタビューでハルがお寿司屋さん家の子になりたい話してた時、
ハルちゃんならこんな展開になりかねないな的な感じで(´Д`*)
本当はハルちゃんちっくに敬語とルー語(笑)で書きたかったんですけど如何にもハルちゃんになっちゃうと夢じゃなくなっちゃいますからね(>_<)我慢しました(´Д`)
なんだか基本的にハルちゃん大好きだからか、
彼女は誰とくっついても似合う気がしてなりません(o^∀^o)
かわゆいですよね〜♪




はじめてのちゅー(山本)

それは4月24日、
放課後の出来事。







「山本君!!」


「ん?どした?んなに慌てて」


「あの……ごめんなさい…私今日山本君の誕生日だなんて知らなくて…その……プレゼントとか全然用意してなくて……」


「なんだ、んなこと気にすんなよ、
教えてなかったんだから知らなくて当然だろ」


「……でも…彼氏の誕生日くらい知っとくのが普通じゃない?……私そういうの全然気が付かなくて」


「いーんだって、
前もって知られたくなかったから教えてなかったんだし、
俺的には予定通りで逆に良かったぜ?」


「……予定通り?…ってどういうこと?」


「ん?だからさ、
プレゼント、
用意してなかったっつーなら今ここにあるモノ言ったら貰えっかなって思ってさ」


「…私別に何も持ってないけど…何かあるならあげるよ?」


「おっしゃ!絶対な!?」


「…?………うん」





「んじゃ、ちゅー1回♪」





「…えぇ!!!や…でも…そういうのは……」


「ダメか?」


「いや…ダメじゃ……ないけど…」


「んじゃ、
遠慮なく♪」


「え、や、ちょっ…………ん─────」


























「──………お誕生日おめでとう、山本君」


「おう!サンキューな!」




それ以上のことは、
また来年の誕生日までお預けかなとちょっと切ないもっちゃんでした。


おしまい★




もっちゃんって何も考えていなさそうで実はすんごく色々考えていたりしそうですo(^-^)o

満面の笑顔で爽やかかつ強引に初ちゅーを奪う…
うん…手繋いで一緒に下校したいです(´Д`)



お誕生日おめでとう♪もっちゃんo(^-^)o
恭さんとベルの次に愛しています(´Д`)(笑)

羊でおやすみ(獄寺)



それはある日の獄寺隼人自宅アパートのベットの上での出来事。





「ねぇ隼人」

「あぁ?」

「眠れない」

「だったら朝まで起きてりゃいいじゃねーか」

「わっ冷たっ…も少し優しくできないかな?なんか眠れなくなるような悩み事でもあんのかー?とかさ?」

「んだよ面倒くせーな…なんかあんのかよ、悩み」

「別に無いけど」

「なっ、ふざんなよ!だったらはなっからんなこと聞かせんな!!」

「例えばって意味で言ったんだもん、
要は心配する気持ちがあるかないかってこと」

「別に心配するようなことじゃねーだろ…んで?結局お前はオレにどうして欲しいんだよ」

「羊…数えて♪」

「はぁ?んな原始的なことしても眠くなんかなんねぇよ」

「そんなのわかんないじゃん!私数えてもらったことないし」

「てめーで数えてりゃいいだろが」

「それじゃ意味ないの!!」

「はぁー…、大体睡眠ってぇのはな、人間に必要不可欠な三大欲求の一つで、体が睡眠を必要とすれば自然と眠たくなるもんなんだよ」

「………理屈っぽくて分かんない、
サンダイヨッキュウって何?」

「あぁ?
食欲、性欲、睡眠欲、んなことも知らねぇのかよ」

「なるほど…だからさっきエッチしたんだ」

「ぶっ!!んなこといちいち言わなくていいんだよ!…ったく本当どこまで馬鹿なんだか……」

「あ!ちょっと!!寝煙草禁止っていつも言ってんじゃん」

「うっせーよ」

「…こないだテレビでエッチの後すぐ煙草吸う人は相手に愛情が無い場合が多いって言ってたよ?」

「…お前どうゆう番組見てんだよ…」

「やっぱりそうなの?サンダイヨッキュウの性欲が足んなくなったからしただけ?」

「ちげぇよ!!…ったく面倒くせー…」

「あは♪とかいいながらも煙草消してくれるとことか大好き♪」

「うっせー、さっさと寝ろよ」

「羊数えてくれんの?」

「誰がんなことすっかよ」

「……エッチの時はあんな優しいのに…終わったらポイ?」

「だぁぁぁ!もぅ!!やりゃぁいんだろ!やりゃぁ!!」

「うん♪うん♪そうこなくっちゃ♪」

「…ったく…やらせるからにはとっとと寝ろよな」

「ぶぅぶぅ言いながらもやってくれるとことか大好き♪」

「黙ってろっつーの!!
んじゃ始めるぞ」

「お願いしまーす」

「……羊が一匹、羊が二匹…」

「ぷっ、隼人が羊とか言うとなんか可愛い♪」

「ぶっ飛ばされてぇのか!?」

「怒らない♪怒らない♪」

「……ったく…なんでオレがこんなことしなくちゃなんねんだよ…」

「私のことが好きだから」

「あぁ?!」

「違うの?」

「…う…うっせーな!!さっさと寝ろつったろーが!!」

「はーい」

「……チッ………羊が三匹、羊が四匹、羊が五匹……」


「………………」
















「…羊が六十六匹……羊が……って寝たのか?」

「………………」

「あんだけ眠れねぇとか騒いでた割りにあっさり寝てんじゃねーか……」

「………………」

「………本当馬鹿な女………」

「……………………」

「……黙ってりゃんなに可愛い面してんのに……」

「…………………………………………………………………………………………今、可愛いって言ったよね?」

「ぶっっ!!なっ!おまっ起きてたのかよ!?」

「眠れないって言ったじゃん、やっぱり羊数えたって眠くなんないってわかった」

「はぁ?だから最初に言っただろーが!!つかオレは何のためにこんなことさせられてたんだよ!!」

「ん?愛情確認♪」

「んだよそれ!馬鹿にしてんのか!?」

「っていうか今可愛いって言ったよね?ねぇもっかい言って?
ちゃんと面と向かって!」

「ぜってー言わねー!」

「えーなんでーいいじゃん別にー」

「全然可愛くねぇんだよ!!」

「隼人の照れ屋〜」

「うっせ!!寝ろ!!」

「あ、ちょっと先に寝ちゃわないでよ!!
イタズラしちゃうぞ♪」

「ばっ!やめろっつーの!!」

「あ、コレってもしかしてサンダイヨッキュウ?」



で二回戦突入(笑)

めでたしめでたしでした★



最近こんな感じに振り回されるG氏が私の中でアツいです(´Д`)
ギャイギャイ喧嘩までいかない喧嘩してイチャイチャ♪
頭良くて理屈っぽくなっちゃうG氏とか、
深い仲になっても素直になれないG氏とかキューンときますよね(≧∇≦)
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