生ごみを捨てる夢。
トイレットペーパーが真ブルーな夢。
人がわざと素通りしていく夢。
生ごみを捨てる夢。

新年あけましてろくな夢をみていません。生ごみを二回も捨てました。
けれど現実の世界でもおうちに帰ってきてからさっきまでの出来事がまるで夢かのように思ういま。不思議な時間だった。お好み焼食べながら泣いてた。給食をたべきれず昼休みに居残りさせられた子どもみたいだった。
あれは残酷なようだけどきちんとしているところなら見てくれてる先生がきちんといるはずで、そう考えると残酷なだけの世界ではないよね。守られているから。

わたし年末に、藤末さくらの漫画を買ったんです。それとは別に本日、藤末さくらの本を借りてきたんです。それを紹介します。これも現実なのに夢みたいな気持ちを題材にした物語だと思います。

〈はしゃいだ夜と/日常のギャップに/少し/戸惑った自分を隠した〉
藤末さくら
『春夏秋冬days(1〜5)』

なんで三巻の表紙かというと三巻の表紙が最も好きだからです。色合いと玉城くんが。

あらすじ
主婦の吉乃は、友人の呼び掛けで数年ぶりに高校時代の同級生と再会することになった。
しっかり者だがバツイチのなべさん。定まらない関係に身をまかせる小説家の瑠璃。タイプは違えど青春をともに過ごした三人はブランクを気にせず意気投合する。
偶然その場に居合わせた同窓生の青年・玉城と知り合った吉乃たちは、やがてみんなで集まって遊ぶ仲になる。
玉城と吉乃のあいだには付かず離れずの不思議な関係性が生まれ、ふたりはメールでやり取りをするようになるが、大学卒業とともに結婚・出産をした吉乃には、大切な夫と子どもがいて……。

〈藤末さん、不倫の話描きませんか?〉
おまけ漫画にあるこの言葉通り、不倫のまんがです!読むまで知らんかったがな。普通の青春ものかと思いきやアラサーもの(?)かつ主婦ものだったとは。
とはいえ、アウトにさしかかるまではわりとゆったり進んでいきます。そもそもアウトになってもローめのアウトで、とくに懲罰もなく、ただ罪悪と呼ばない罪悪のようなものがそこはかとなくただよっている空気。
でもこれでいいの!
表立って波は打たないけれど、心の奥底で静かにくすぶっていくものがある、この感じが藤末さくらワールドなの!!かえってその地味さがリアルだし好きなの。
とくに二十四話の、引き返してくるところはとっても良かったですね。客観的にみればとんでもなく痛い場面なのにたぶん自分でも同じことするだろうなあと思ってしまってかなしい。
あと、この回の玉城くんの「一番に好きなものじゃないから失くなっても大丈夫」という言葉のカス加減も好き。
ラストはどういうことなんだろうと思って何回か読み返しました。
〈いつかは終わる恋よりも/終わりのない関係になりたいの〉
つないでおくということなんだろうなと思うけどそうか…………。このね、モヤッとまではいかないモ……くらいのくすんだ終わりかたが相変わらず藤末ワールドなのでした。でもこういう選択をする人は現実には一番多いのかも知れないし、あえてドラマチックに描かないところがよいと思います。
まあ吉乃さんは環境に恵まれているとは思う。

あいまにはさまれる瑠璃と郡司のエピソードに癒されていました。郡司はオダギリジョーが演じてくれ。
アマゾンレビューではボコボコにされてますが私はわりと好きですこのまんが。読書メーターではわりと好評価でよかった。



〈どうしても今きみに会わなきゃいけないんだ/ねえ/どうしたいとか別にないんだけど〉
DAOKO「ワンルーム・シーサイド・ステップ」

打上花火のイメージが強かったので
こういうCHARAみたいなの歌うんだ!と思ったり

〈全部嘘だけど信じてくれる?〉
DAOKO「BANG!」

この二つの歌は同じ香りがする。あと単純に、読んでた漫画の内容に合ってた。

むかし友達から、「自分は全部が嘘だらけ」って言われたことある。全部が嘘ならそれでもいいから全部うまくつききってくれという気持ち。

最近読んだ漫画


ところで今日は習いごとのお稽古はじめでした。やっぱり楽しいねって感じでした。
年下の子たちがそれなりに年ごろになってきて、少しずつきれいになっていたり大人びてきていることに気づいてそわそわしました。