ペンギンちゃんのペンケースです。可愛いでしょ。
中はしましまになっています。

これを買ったとき、お店の店長さんに突然こんなことを尋ねられました。

「今年はどうでしたか?」

ことし……

「大変でした」
「おー」
「波乱万丈でした」
「お、おお」
「でも、いろいろ開拓できて良かったです」
「なるほど!」

いろいろありましたね。
三月ごろにいろんな出来事が凝縮されてて、そのことに年末までずっと取り憑かれていた、そんな一年間でした。
去年の年末に「来年はもっと悪い人になる」と言った通り、悪いこともたくさんしました(もちろん法にふれることは、してないヨ!)が、生きていられてよかったね。ほんとに。

こんばんは。天城はまだ越えていません。(紅白の話)

いつもなら、一年読んだなかでいちばん面白い本を
・小説
・随筆
・漫画
のみっつにわけて年末に紹介するのですが、なんかもう今年は思い出せないので、今年買ってまだ読めてないけれどコレ絶対面白いなっていう本をあげます。いわゆるつみ本ですね。
あとで、じつは読んでいたけど書いていなかった本も書こうと思います。

◆小説◆
〈あたしは、コレクターではない。だから、買うのは二つ。/一つは、実際に使うためのもの。/そしてもう一つは、喪失にそなえるためのものである。〉
(『ぼくの死体をよろしくたのむ』から
「ずっと雨が降っていたような気がしたけれど」より)

川上弘美『ぼくの死体をよろしくたのむ』

もうタイトルとこの表紙からして勝ちですね!

堀江敏幸『燃焼のための習作』

これもタイトルが完璧ですね。設定も面白そう。

◆随筆◆

〈これから日々の愚考を湯煎にかけていくことにしたい。〉
堀江敏幸『バン・マリーへの手紙』

これ……『燃焼のための習作』と同じ人ですね。(いま書きながら知った)
これは、夏に京都で買いました。たぶんやわらかい噛みごこちのする本です。

大平一枝『紙さまの話』

この目の付け所が絶対すばらしい。紙さまの恩恵を受けている身としては、おもわず手に取ってしまう。


〈「よく書けてるね」なんて旦那いるかよ。〉
植本一子『降伏の記録』

これは……あれです。
体調がすごく悪いときに、植本さんの新刊が出てることを知って、治ってから急ぎ買いにいきました。でも一気に読んだらたぶん自分が病むだろうなあと思って、じわじわ読んでいます。
小豆島とか出てきて、おーとなります。自分の知っている景色が出てくることすらも、はがゆくなってしまうような、今まででいちばん読むのがこわい一冊です。
植本さんが夏に「また人を好きになってしまった」というエッセイを寄稿していてぎょっとさせられたのですが、この本をぱらぱら読んでみると、あえてそういう題名のものを世間に出している彼女の気持ちというのが少しわかったような気がしました。
それとたまたま、旦那さん(石田さん)のファンだという人と話したときに、「いっしーの嫁になるっていう人だから、奥さんも大変だと思うよ」というようなことを言っていて、そうかーと思ったのもあります。まあ、読んでないのでわかったようなことは言えませんね。
それにしても石田さんの「君といつまでも」のカバーはよかったねえ。
あ、植本さんが手がけた『現代短歌』も本屋さんで見かけました。よかったねえ。うらやましいね、あの本に載ることができるみなさんは。

◆漫画◆
せかねこ『バイトの古森くん』

これはちょこっとだけ読んでます。買ってないです……ごめんね。
すべてが輝かしい。古森くんだけでなく作者のせかねこさんも。輝かしいんだよお前ら……。
バイトって刹那性があっていいよね。

そんな感じです。読んでないと「すべて」とか「もうこの」とか、誉め言葉がグローバルになるんだなって思いました。また読んだらここで紹介します。


はい次。
読んでいる本ね。
◆ここから読んでいる本◆

〈けれど、私を突き動かす核心の部分については、まだ言葉にできずにいます。〉
芳賀八恵『本づくりのかたち』

本を作っている人……おもに個人で、雑誌や本をつくって、売っている人をただ紹介していく本です。たんたんと紹介する語り口が必要最低限な感じでいいなって思います。でも愛はあるなって思うし。


春田なな『春田なな恋愛物語集』

つまるところ私は、『いとしのご主人サマ』がいちばん好きなんだと実感しました。このみちゃんくらい、純粋な主人公って春ななの世界ではレアっすね。けっこうドライな子がおおいなって。

勝田文『マリーマリーマリー(6)』

マリー(結婚)はもう、一巻でしているので最後はそうなるのかなとは思っていたけどそうなりました。なかなかラブラブでニコニコしました!まあハッピーエンドでよかったね!


ar 1月号

伊藤千晃ちゃん気になるんですよ。何でですかね?千晃ちゃんみたいな誰にでもは好かれないであろう女の子を追いかけてしまいます。すごく失礼なこと言ってますね。ごめんね。
でも好きなんですよ。心に残るんですそういう人のほうが。
arもそういう雑誌でしょ。ちょっとねらいすぎだよ!って、あざとさを持つ可愛い雑誌。だから彼女はカバーガールにぴったりだなって思って。(めちゃくちゃほめてるよ!)


装苑 8月号

つい一昨日くらい読み返していて、そういえば『紙さまの話』まだ読んでないや……と思い出したこの号は、「紙と文房具」特集。本屋さん特集もしてますね。いいですね。
まったく関係ないけどこの号に載っている「装苑男子」の吉沢亮がとてもハンサムです。
装苑といえば、この日記を読んでいる友人に「あのシオンっていう雑誌……」って言われたのいまでもときどき思い出して笑ってます。じわじわくるんだよ。

『銀魂 ミツバ篇』

吉沢亮といえば! これを観ました。吉沢亮(沖田くん)がひたすらイケメンでした。
というのは、置いておいて、映画よりこっちのほうが出来がいいのでは? というくらい出来が良かったです。
それぞれの役者さんも合っていたし、土方さんの殺陣も男らしくてすげーかっこいい。銀魂と福田監督は相性いいんだなって感じました。
ギャグだけじゃなくて、シリアスな演出もよく練られていましたよ。ミツバさんと土方さんのすれ違うところがグッ!ときました。
最後、刀じゃなくてバズーカだったとこだけ不満でした。あとは花丸二重丸!

『ミニオンズ』

こちらも観ました。
ミニオンズ、じつはけっこう気持ち悪いと思っていたのですが映画を観るとなかなか面白かったし、愛らしく思えてきました。
「ボス」が不在になったミニオンズが、「ボス」という存在がいないことで満たされなくて鬱みたいになるんですけど……鬱のなりぐあいがリアルでした。意外と深いのかもしれない……。
ボブみたいに、好きなら好きですぐにぎゅってしてみる素直さが大切なのかもしれませんね(何?)。最後に登場したあの人にドキっとしました。ミニオンズに感情移入しているぞ!

『Zipper 2月号』

Zipperもついに休刊ですね〜悲しいですね〜悲しいンゴ……。
自分はなれないんだけど、可愛さと個性をあわせ持つZipperの女の子たち(パチパチズ)に憧れていました……私の青春……。シャカラビ流行ってたよね〜UKIちゃんとYUKIちゃんの狭間で揺れてたよね〜。
でも途中からちょっと変わってしまったよね。それでもこういう雑誌が消えていくのは寂しいですね。KERAもSoupもないし。青文字系は何をよめというのか。merは可愛すぎるんだよお。Popteenとか、意外と後継者に近いのかな? と思ったりします。原宿系入ってるし。

こだま『夫のちんぽが入らない』

前も日記には書いたことあるんですけど、そのときはちゃんと読んでなかったんです。ちゃんと読んでみました。題名だけではおしはかれない色々なことを、ぱっとまとめるとこの題名に集約される。そんな本でした。回想するように綴られているのだけど、いまの私と同じ年のころにずいぶん辛い経験をされていて、読んでいて胸が痛かったです。時が流れただけで、解決はしていない、そんなせつなさと諦念感ががあります。


もう疲れました。まだあるかもしれないけど。
終わります。

最近のことを少し書きます。職場で大掃除をしました。たったひとりであらゆるものを捨てました。孤独でしたが楽でした。
おかげで私のオフィスはずいぶんすっきりしました。
お正月の飾り付けもしたし。ばっちりです。

今日夢をみていて、なんか寮に泊まる内容だったんですけど(私はそのむかし寮に住んでいたのです)、目が覚めたら部屋がまっくら……あれ? きのう電気消した記憶ないのに……
@実は消していた
Aなにかの理由で消えた
B誰かが消してくれた
(※だけど誰もいない)
どれかなあと思いながら寝ぼけていましたが、停電だったみたいです。大晦日は停電!


最後に今年亡くなった祖父の話を書きます。いま、おじいちゃんの部屋にあったテレビで紅白を見ています。色々な理由があって、私はあんまりおじいちゃんと関わることがなかったんですけど、要所要所でいつも力にはなってくれてたなあとこの頃思いました。大学に入るときも、いまの仕事に変わるときも、おじいちゃんの存在なくしては無理でした。ありがとう祖父よ。
そんなわけで、仏壇に薔薇も飾り、そういえば今年は犬の命日になにもしてない……と思って、いまはなきうちの犬にも薔薇を飾りました。ジャーキーもそえたし。おじいちゃんはお酒を飲まないので、仏壇にそなえたビールは私がおいしくいただきます。

たくさん書きました。つかれました。
それでは良いお年を。
来年は、知識をもっと蓄えたいです。




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