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*いつまでも、二人の基地の中
01/25 23:22
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今日は少し、思い出話を。



あるSNSで、たまたま発見した、小学生の同級生のページ

ページに写っている今の姿に、昔のその人の姿を重ねた。ああ、人は歳をとっても、どこかに昔の面影があるものなんだな。そんなの当たり前なんだけど、小学生ぶりに見たその人の顔を、不思議な気持ちで見てた。

顔が丸いから、おせんべいみたいだねってからかってたね。声がしゃがれ声で、話すたびに可笑しくて。あたしや友達が声に笑うたびに、笑うなや!ってはにかんで自分も笑ってた。今もあの声は健在なのかな。

同じクラスになった小学4年の年、放課後に何人かで集まっては自転車を飛ばして暗くなるまで遊んでた。空き家を自分たちの秘密基地にして、中を探検するのが楽しくて。

いつものように空き家で遊んだ帰り道、方向が一緒だったその人と2人で自転車を走らせてたら、彼がぽつり

「ずっと今が続けばいいのに」
って言った。

そうだね。あたしもその時、同じこと思ってた。
小4にしては、深いこと言ってたなあ。
だから、今でも覚えてるんだ。こんなに、鮮明に。

ほんとうに、あのままずっと、あんな日々が続けばよかったのにな。

あれはきっと、だったんだろうな。

その人は剣道が大好きで、中学はそのまま進まずに剣道が強い中学に行ってしまった。それから一度も会ってない。
地元の集まりには顔出してるのかわからないけど、あたしはわけあってそうゆう集まりにはいかないから。

今も剣道続けてるみたい。すごいなー。ひとつのことを小学生から今までずっと続けるって、なかなかできないよ。

ページ見てて、なんだか安心した。
あいつは今も、あの時のまままっすぐで、いいやつなんだろーなって想像できた。
きっと良き夫で、良き父なんだろう。
あいつみたいな人と、出会えたらいいのにな。


あの頃に戻れたら、って思う。

あの時のあたしには二度とかえれない。あの時の純粋無垢な気持ちも、もうどこにもない。

あの日のあたしに、未来は楽しいよって、胸はって言えるあたしでもない。

あーああたし、ほんとなにしてるんだろう。
今のあたし、ほんとだめだめだ。
人生で2番目くらいに自分のこと嫌いやわ、今。


自分で自分のこと、褒めてあげれるような生き方ができたらいいな




B N


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