世界はまるで華のよう

時には醜く時には儚く
誰も掴むことなんてできなくて
誰も憎むことなんてできなくて
誰も壊すことなんてできなくて
複雑な棘が絡み合う


誰もが誰かに愛されて
誰もが誰かの記憶の中に居て
誰もが誰かの支えになって
誰もが誰かを愛しく思い


咲き乱れ、
咲き誇る、


日陰を知らない華なんてない
それでも華は涙を見せず


それは日の光を知っているから
それは哀しみを知っているから
哀しみの意味を知っているから
世界の仕組みを知っているから


強く気高く聡明で―






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