5月4日、甥っ子へ会いに兵庫まで行きました。
茨城→兵庫はだいぶ遠いなぁやっぱり。

せっかく関西へ行くならってことで、カメラも持参して虫探しもしてきました。
関東にいなくて関西にいる代表的な蛾といえば、やっぱりオオシモフリスズメ?
しかし成虫はもう終わってるし、幼虫もまだ終齢ではないだろうから見つけにくそう・・・

ということで特にお目当ても無く到着。


↑杉原川↑
最寄りの川。
やはり茨城平地にあるような濁った川とは違って綺麗。
何より山がたくさんあるのが素晴らしい!
とりあえず夜になったら一番近そうな画像右の山へ行ってみよう。
明るいうちに下見したかったけどもう夕方だし仕方ない。




↑ミノウスバの幼虫↑
途中の道で発見。
特に珍しいものではないけど・・・




↑ウスバツバメガの幼虫↑
こちらも途中にあったサクラにて。
ミノウスバに似てるけど何か見慣れない雰囲気だなぁってことで撮ったら、まさかのウスバツバメガ!
本種は静岡・山梨以西にしかいないとされる。

早速近所じゃ見られないのを見つけてしまった・・・幸先よし!





ということで夜、川沿いの道を歩いて山へ。
道中の川辺の草むらでもいろいろ発見。




↑カゲロウの一種↑
これは同定できない(確信)
結構個体数多かった。




↑ムネアカアワフキ↑
位置が悪くてかなり微妙な写真。
近所にもいるけどあんまり見かけない。




↑コゲチャオニグモ(初見)↑
あまり同定自信はない・・・。
初見だけど、これは探せば近所にもいそう。



20分くらい歩いてようやく山の麓に到着。
近いようで結構遠かった。虫探しながらだから余計にね。

いよいよ山に入り・・・たいのに、崖のようになっていたりフェンスが張られていたりで入れそうなポイントが無い。
ずっと山沿いの道路を歩いたが一向に入れる気配なし。




↑タケカレハの幼虫↑
山沿いの道路で見つけたのはコレのみ。
やたらデカいけど、成虫になるとこの幼虫からは想像できないほど小さくなる。
見るからに毒々しい色合い、その見た目の通り有毒なので要注意。



このまま山の入り口を探して歩いたらどんどん遠くへ行ってしまって帰りが大変になりそうなので、山へ入るのは断念。
ちょうど川を渡って逆サイドへ行ける橋があったのでそっちへ。
そっち方向に山は無いけど、林が結構あり水銀灯っぽい外灯もちらほら。

しかし荷物の関係で網を持ってきていないので、せっかく灯火に蛾が来ても手も足も出ないという()
結局灯火周りの蛾は全然撮れぬまま、時刻は21時に。

あんまり遅くなると家の人に迷惑&心配かけてしまうので、諦めて帰ることに・・・。
帰り道は行きと同じ川沿いの道だけど、今度は逆サイドから。
こっちは所々に小さい林があった。




↑フタツメカワゲラの一種↑
林縁に張られたネットに何頭かいた。
さすが川辺なだけはある。




↑カブラヤガのペア↑
蛾のペアを運よく発見!!!
とテンション上がったものの、よく見たらカブラヤガw




↑ゲジ↑
これも近所で極普通に見られる光景だけど・・・
予想以上に成果がなかったので苦し紛れの撮影()




↑ジョウカイボン↑
結構な数見かけた。
夜行性ではないようで、どの個体もこうしてじっと動かなかった。




↑クモの一種↑
判りそうで判らなかった。




↑ムーアシロホシテントウ(初見)↑
なんか似た種類が結構いるけど、初見なのは間違いない!
ネットに多く上がっている画像より色が薄いけど、どうやら個体変異があるらしい。
この画像とかかなり白飛びしてるように見えるけど、実際こんな感じの色だった。

この木に2頭いたが他の木では見られず。
菌を食べるらしいので、この木に何か餌となる菌が繁殖していたのかな。




↑コメツキムシの一種↑
わかるわけがない。




↑フタツメカワゲラの一種のペア↑
位置が高くて微妙アングル・・・
たぶん↑に載せたカワゲラと同種。




↑アヤモクメキリガの幼虫↑
思わぬ出会い!
飼育経験があるので一目でアヤモクメと見抜いたよ(*´ω`*)





翌日、甥っ子と朝のおさんぽ。



↑ウスバツバメガの幼虫↑
昨日のサクラの傍に落っこちてたので手乗りに挑戦!
一応有毒だけど体内に蓄えているだけで、触る分には無害らしい。
なんか黒い毛がヨレヨレで弱ってそうに見える・・・一応サクラの葉に戻したら普通に歩いていたけど。


散歩が終わったら、イオンへ行くことに。
イオンで夕方まで潰れてしまってこの日は昼の探索できず・・・
夜に山の入り口探しは無謀だと学んだので、昼のうちに良さそうなポイントを探したかったんだけどなぁ。

しかしこの日は義兄さんが夜の山へ車で連れて行ってくれると!
(じつは初日も言ってくれてたけど、迷惑かけたくなくて大丈夫と言ってしまった)


ということで車で夜の山へ!
とは言ったものの、義兄さんは虫嫌いで山とか普段行かないような方なので、どこなら山へ入れるかよく分かっていない模様w

一応候補地は幾つかあるみたいだけど、どこもフェンスがあって入れず・・・。
3ヶ所目は入れそうだったけど典型的なスギ山なので却下(ワガママごめんなさい)。


5ヶ所目くらいで、ようやく山道らしい山道を発見。
とりあえずここを進んでみることに。
ただし帰りも車なわけだからあまり長時間は居られないのでタイムリミット1時間。




↑オオトモエ↑
山道を登り始めて早速オオトモエが飛んでいたが、奥へ進むと次第に数が増えていった。
10分ほど歩いたところで静止している個体に遭遇したので撮影。

ヤガ科の中でも上位の大きさを誇る本種だが、これも近所にいるのであまり目新しさはないかな・・・
しかしこれだけ多くの個体に出会うの初めて。
他に蛾が見つからないしほんとにオオトモエの楽園って感じだった。
単に他の蛾は見逃してて、サイズの大きいオオトモエが目立ってただけだろうけどw




↑ヤマシロオニグモ↑
たぶん。



30分ほど歩いたら、あっさり山道は終了。
入口に近い所に出た。
というかこっちが入口な気がする(小さい祠みたいなのがあったし)

結局オオトモエしかこれといったものが撮れなかったorz

まだ時間が少し余っていたので近くのゴミ処理場?の広場を探索しようとしたが、多数のシカが居てうっかり懐中電灯で照らしてしまい、威嚇?の声をしばらく浴びせられた・・・
ここは無理そうなので素直に入口に戻って探索。



↑蛾の一種↑
めちゃくちゃ小さい上に撮影する角度が悪くて、同定できず。
もっとわかりやすい角度で撮ろうとしたら、葉を揺らしてしまって逃げられた。




↑コクロコガネのペア↑
点刻が小さめだし茶色っぽいのでたぶんコクロかな。
他にも何個体かいた。




↑シロシタホタルガの幼虫↑
幼虫は初見。
高い位置だったためアングルが微妙・・・。


ここでタイムリミット・・・より少し早いけど、山からガサガサ足音がするしさっきとは別の方向からシカの声がし始めたしで、ちょっと怖くなってきたので迎えを呼んで撤収。
せっかく義兄さんが夜に車を出してくれたというのに、普通種しか見つけられないヘボ探索能力で申し訳ない・・・

結果は振るわなかったけど、夜の山なんて歩いたのは初めての経験で、もうそれだけでかなり楽しめた。





翌日はお昼近くまで存分に寝て、起きたらすぐ帰りの準備で探索はせず。

いろいろ悔いは残るけど、そもそも虫探しのためだけに来たわけではないし、甥に会いに来たついでなら十分な成果かな〜と思ってます。
もしまた来ることがあれば、今後はもう少し長く滞在したいところ。
今回は昼に探索する時間がほぼ無く、夜も下見なしの行き当たりばったり探索を2日だけでしたからね〜。