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【君の温もりだけ残して/アレティエ小話】

冬のお話。アレルヤ視点。








普段よりカーテンから射し込む日の光が明るい気がして、目が覚めた。ケットの中はまだ温かいけれど、部屋の中でさえ空気はひんやりと肌に痛い。
まだもう少し寝ていたい、とケットの中に頭を埋め、ごそごそとセミダブルのベッドの中を人肌を求めて手を伸ばすが、しかしそこには何もなかった。

「ティエリア!?」

がばり、と勢いよく体を起こし、寒いとかもう関係なくティエリアの姿を探すため、ケットも矧いでしまう。いつもなら地上の寒さに弱いティエリアは宇宙では考えられないくらいに目覚めが悪い。しかしそれを利用して、寒がるティエリアをつけたばかりの暖房で部屋が暖まるまで腕の中にぎゅっと抱き締めていてやったり(いつもなら朝から鬱陶しい!と怒鳴られる)アレルヤが朝食を作るためにケットから出ようものなら、無言で引き留めてさえくれるのだ(引き留めるのを悪いと思ってはいるのだろう。弱々しい上目使いが何とも言えず可愛いのだ!)あぁ地上の冬って素晴らしい!と感じる日々をこれまで送ってきたのに、今日はなぜかそのティエリアの姿がない。
とにかく探しに行かないと、とベッドを降り家中を見て回るが、やはり見当たらない。もしかして、と最悪な答えが頭をよぎる。適当に着替え上着を着て外に出れば、予想通りというか何というか。

「ティエリア!何してるのそんなところで…っ!」

「アレルヤか……この白い物体が…ユキが、珍しかったからな」

今朝、この地域では、今年初めて雪が積もったのだ。庭は普段の色をなくし、白一面になっている。まだちらちらと降り続ける雪と、その中で佇むティエリア。その光景があまりに幻想的で、もう言葉なんかでは言い表せないくらいで。しかしアレルヤはそれに見とれている暇さえなかった。

「ティ、ティエリア!!?」

「なんだ朝っぱらから煩い。近所迷惑だろうが」

「そうだね…って、そうじゃなくて!なんでそんな薄着なの!?その上裸足とか有り得ないよ…!!」

だって、裸足の方が雪の感触が…とか云々言うティエリアの言葉に耳を傾ける余裕さえなく、急いでティエリアに近付いてその身体を雪から掬い上げる。

「もぉ、足が真っ赤になっちゃってるじゃない!それに身体もこんなに冷たいし…っ」

「なぜ君が泣きそうなんだ。というか、下ろしてくれないか」

そう言いながらも、温かさを求めてアレルヤの首筋に鼻先を擦りつけるティエリアは動物染みていて可愛い。ティエリアを抱き上げたまま、片手で自分の上着を、ティエリアの細い肩にかけてやる。

「セーターと手袋とマフラー、分かるところに出しておいたじゃないか」

「……君が作ったぼんぼんの付いた乙女チックすぎるあれを身に付けろと?無理を言え」

「…………むぅ、じゃ、とりあえず家の中、入ろう」

踵を返そうとすれば、ぐいと髪を引っ張られ、だめだ、と言われる。

「あれを、作り終わってからだ」

あれ、とティエリアが指差す先には、小さな二体の雪だるま。

「君は作り易くていいな」

褒められたのか違うのかは分からないが、とにかく葉っぱで顔の半分が覆われているのがアレルヤだるまなのだろう。そして、苦肉の策なのか、ティエリアの方にはティエリア自身の眼鏡がかけてある。

「ていうか、僕の目って…」

「ああ。カーディガンの釦だ。千切って付けた」

「やっぱり…」

がくり、と肩を落とす。「お前が直せば良い」と事も何げに言われる言葉には苦笑しか出来ないが、寄り添い合う二体を見ていると幸せな気分になれたから、「…上手だね」そう言って、褒めるようにティエリアを抱き締めてあげた。

【トレモロの崩壊 2/アレティエ小話】

続き。






頭を撫でられたことに気付いたアレルヤが、嬉しそうな顔をする。そして今度は、体温が感じたいというように身体を押し付けてきた。首筋に鼻先を埋め、幸せそうにティエリアの細い身体を腕の中に囲い込む。そのまま、ティエリアはアレルヤの頭を撫で続けた。
ただの同僚の、それも男にここまで身体を密着させられて気持ちが良いわけがない。その証拠に、ざわざわと何か背中を這上がるものがある。アレルヤは確かに体格は良いけれど、抱き締められるなんて、気持ちが良いわけがない、とティエリアは自分にしっかりと言いきかせた。

「ティエリア、僕、どうすれば良いのか、分からないんだ。なにをすれば、正解なの?」

悲壮な言葉を聞きながら、そう言うアレルヤが一番傷付いていることも知っていた。だって、そんなの答えは決まっている。分かっていて、聞いているのだ。

「…武力介入を、する。戦争を、武力でもってなくす。…そこに関わる人間を危(あや)めてでも」

「………」

理不尽だ、と思った。平和を願っているのに、それだけなのに、…それだけなら誉められることなのに、アレルヤは傷付く。自分達ばかりが、世界から咎を受ける。世界の幸せを願う僕らは、誰から幸せを与えられるのか、分からない。

「………君は、世界に幸福を齋しているんだ。それが苦しいなら、……俺が、…おれが、君を幸せにでも何でもするから、弱音を吐くな…!」

はっと、アレルヤが瞳を開く。それから、泣きそうな顔で、身体を離してきた。

「君は、君はとても強いんだね。ティエリアが、そんなこと言うなんて、予想外だよ」

「俺は、弱い奴が嫌いだからだ」

「…でも、そんな弱い僕を助けてくれるんでしょう?ティエリアが」

アレルヤの大きな掌がティエリアの細い両肩を覆う。ゆっくりと腕を撫でられて、ティエリアは息が詰まった。さっきまでとは違う。そう思った。先程までは、子が親に甘えるような仕草だったのに、これではまるで、アレルヤが親の愛情ではなく、ティエリア自身の心を欲しているみたいだ。

「ティエリアは、強いよ。こんなに、ティエリアはこんなに綺麗で、力を入れたら折れてしまいそう身体で、僕を支えてくれるんでしょう?」

「…っ、…やめろ、俺をそういう対象として見るな…っ!」

「なぁに?そういう対象、って」

アレルヤの悪戯な笑顔が腹立たしい。復活したならしたで、さっさと離れてくれれば良いものを。
ぐい、と掴まれたままだった腕を引っ張られる。今度はアレルヤの方に引っ張られたから、頭の上から降って来るシャワーの水滴が髪にかかる。アレルヤの愛機と同じ色のパイロットスーツが濃く変色するのを見ながら、ティエリアはぼんやりとアレルヤの「嫌なら、今度は拒んで」という言葉を聞いた。

(嫌なら、だと?今までだって、ずっと嫌だった。でも、ほうっておけなかったのだから、)

しかたがないじゃないか。そんなことを考えながら、アレルヤの端正な顔が近付いてくるのを見ていた。真っ直ぐ自分を捕える瞳が恥ずかしく思う。見たくなくて、瞼を下ろす。それを了承ととったのか、またアレルヤに抱き締められた。今度はそれだけではなく、しっとりと唇を重ねられる。
頭の上からは、まだ冷たいシャワーの水が降り注いでいる。髪が濡れ、頬を幾筋もの水の筋が伝う。それなのに、身体は熱くほてっていた。むさぼるようなキスの合間でそっと目を開ければ、アレルヤがまた、泣いているのが見えた。
ああ、なんて愛しい。









(弱くてもかまわないんだ。人を殺す度弱くなるその優しい心に、惹かれたのだから。)

【トレモロの崩壊/アレティエ小話】

ティエ視点。
本編とは関係なしで、時間軸は一期。いちお恋人未満。







こんな関係になるなんて、とキュリオスのハンガーを見下ろしながら思う。
整備用のベッドに固定されている朝焼け色の機体には、もう誰も乗ってはいない。先程ミッションが終わったばかりだから、搭乗者は既にそこを去っているのだ。そして、普段ならばシャワーを浴び、自室に戻る。しかし、今回もそうはしていないだろうと、ティエリアは息を吐いた。

「なぜ俺が…」

そうは思うものの何故か放ってはおけなくて(だって、自分が無視すれば誰が気付いてやるんだ)シャワールームへと移動する。
シャワールームには、アレルヤ・ハプティズムがいる。ミッション終了後、キュリオスが着艦してから既に一時間を越えているが、まだいるのは確かだ。…今回のミッションが、対人ミッションだったから。

「アレルヤ、」

脱衣所を、パイロットスーツを着たままで通り抜ける。同僚と裸で対峙する趣味はないからだ。
一人用に白い壁で仕切られたブースの一番右端に目をやれば、やはりそこだけ水音が止んでいない。ばたばたと、シャワーの滴が煩くタイルを弾く。

「聞こえているなら、返事くらいすればどうだ」
勢いよく、ブースの中を隠すシャワーカーテンを矧ぐ。こちらもパイロットスーツのまま壁に背を預け足を投げ出し、ぐったりとその場に座り込んでいる男に視線を落とした。
ゆら、とシルバーの瞳が揺らいで、ゆっくり見下ろすティエリアに視線が合わされた。そして、疲れ果てた顔がにこりと笑む。ああ、笑わなくても、良いのに。

「てぃえりあ…今日も、きてくれたの?」

「………」

うれしい、と泣き出しそうに笑うアレルヤが見ていられなくて、それなのに視線を外してはいけない気がして、ティエリアはその場で膝を折り、アレルヤと目線を同じにする。
二人の間を、シャワーノズルから吐き出される細かな水滴が遮る。

「……君は、強くなるべきだ。これは殺人行為ではない。ミッションの遂行だ。顔も知らない誰かを、世界平和という大義の為に殺すことを一々気にしていては、前に進めない」

「…………人を殺すことに何も感じなくなることが前に進むことだというなら、それは嘘だ。…でも、君の言うことは、間違ってないね。僕は、決意、したはずなのに」

そう言って、アレルヤが手を伸ばしてくる。――この手を、振り払えば良い。分かっている。自分とアレルヤとの間には、同僚という以外にない。一度誤っただけだ。人を殺す度に苦しそうにしているアレルヤを見ていられなくて(それも、ミッション直後以外は強がるものだから、他の誰もが気付かない)ほんの少し、慈悲のようなものをやった。
そう、今みたいに。

「安心、する」

ずるりとパイロットスーツを上半身だけ脱がされ、その下に着ていた黒色の着衣の上から、アレルヤが耳を押し当てる。胸の辺りに、アレルヤの深い緑色の頭がひたりと引っ付く。
そして、アレルヤは心底安心しきった表情でティエリアの心音を聞くのだ。

「ティエリアの、いきてる音がする。まだ、いきてる。…たくさん、殺したのに」

「……ああ、そうだな」

子供のように、アレルヤがすがりついてくる。背中と腰に腕が回って、ますます密着する。ティエリア、ティエリア、と何度も幼く名を呼ばれた。
自分は何故こんなことを許しているのだろう、とまだ理性では考えているのに、アレルヤを突き放すことさえ出来ない。

(これは同情か、次のミッションの安定を考えての行為か、…それとも、)

だらりと下ろしたままだった腕を上げ、そっとアレルヤの髪を撫でた。

【この機会に!3/アレティエ小話】

いちおー完結。今までよりちょっとだけ糖分控え目。
ティエ視点。








頭の中に、整理された情報の羅列が流れ込んでくる。
落ち着く、と、ティエリアは吐いた息と共にかけていた眼鏡を外した。手を離せば、しかしヴェーダのターミナルユニットの朱色の空気の中でそれは、落ちることなくその場に浮いた。
今までと同じデザインだが、一つ違うことがある。これは、アレルヤが買ってくれた、新しい眼鏡なのだ。連れたって行ったショップでは何も買わずに帰ってきてしまったが、後日アレルヤは一人地上に赴きこれを購入したのだ。
つい、と指の先でそれを押す。漂うレンズが緋を反射するのを見ながら、真面目なヤツだ、と思う。

(それに、…あんなに、俺に対して真っ直ぐだ。眩しくて、いつか見えなくなったら、どうしてくれるんだ、)

きゅぅぅ、と頭のどこかで引き攣るような機械音。ヴェーダが呼んでいる。ヴェーダと直結した意識が途切れたのを、指摘されているみたいだった。

(今、僕の瞳は、ひと、じゃないんだろうな)

眸の虹彩が金色に瞬くのだ。こんなの、人じゃない。
無理矢理、ヴェーダとのリンクをシャットダウンする。それから、眼鏡をかける。隠して欲しかった。今だけで良い。ヴェーダは自分に必要不可欠だと知っている。ヴェーダと通ずることで人間でなくなる自分を恥じていないし、むしろ誇っている。ヴェーダは、自分だけでなく、CBも…アレルヤも、守るのだから。
でも時々、その事実から、逃げたくなる(ヴェーダはCBに、世界に必要だけれど、……僕自身は、必要?)


こつ、こつ、と小さな音がなる。入り口の方だ。
小さな圧縮音と共に開いたそこから、ひょこりとアレルヤが顔を覗かせた。

「あ、開いた」

よかった、とアレルヤが微笑む。その笑顔が優しすぎて、自分に会えたことを嬉しく思ってくれているのが伝わってきて、どうしようもなく嬉しい。

「それ、かけてくれたんだ。やっぱり、眼鏡似合うねぇ」

「……あれるや、」

「…ん?」

「例えば、の話」

「うん」

「……………僕が、眼鏡をかけるのは、自分の眼の色が嫌いだから、とかだったとしても、君は、」

俺に眼鏡をやめるよう勧めるのか?自分でもよく分からない問いに、しかし馬鹿正直なアレルヤはうんうんと悩み始める。

「そうだなぁ、君と僕は瞳の色が違うけれど、」

アレルヤが、手を差し出した。出ておいで、と。浮上すれば、アレルヤが脇のあたりに手をいれ、引っ張り出してくれる。

「見えてる世界はおんなじなんだよ。それだけで、十分じゃない?」

それから、ぎゅう、と腕の中に抱きすくめられた。足の先が、ヴェーダの深い緋から抜け出した。

「意味が、分からない」

「だからね、君の瞳は紅いけれど、空と海は紫じゃないし、雲は桃色に見えない。僕と同じ色に見えてるでしょう?青と白。それだけじゃ、君は、君の瞳の色を好きになれない?」

「………お前は真剣に考えてそれか。馬鹿だな」

「仕方がないよ。……眼鏡かけなきゃ、僕は賢く見えないらしいし?」

くすくすと笑う吐息がくすぐったい。アレルヤはすごい。隠したいくらい嫌いなものだって、好きになってしまいそうだ。

「あ、ティエリアが嬉しそうな顔、してる。ねぇ、僕ね、君しか見えなくなっちゃうなら、視力下がっても良いかな、って思うよ」

「…ほんと、馬鹿だな、君は」

アレルヤの顔が近付く。近すぎて、見えなくなる。こんなに近付くのは、お前だけ。こんなに近くで触れ合うのも。お前だけ。










(見えなくたって、僕の世界に君はあふれてる。)

【この機会に!2/アレティエ小話】

なぜか続いてしまった^^;
今度はアレルヤ視点。








見目の良い店員に話しかけられ嬉しそうにする女の子二人連れを、何とはなしに見る。花柄を基調とした柔らかな色の服装は春を思わせた。ひらひらとした裾のスカートが女の子炸裂だなぁ、なんて。二人とも眼鏡をかけずに陳列されている商品を見ているから伊達眼鏡でも探しているのだろうか。
女の子の片方が、縁が透ける桃色の眼鏡を手に取った。似合っていて可愛らしいですよ、と店員が柔和な笑みを浮かべて言う。どうせ、どれに決めても同じことを言うのだろう。僕も同じことをさっき言ったばかりだ。でもそれは商売根性の塊なんかじゃない。ああでも、どれをかけても、僕の恋人はとびきり綺麗で可愛いから、似合うけれど。
女の子が、時々朝寝坊したらアイメイクまで出来ないからカモフラージュに良いかなと思って、とそんな言葉を返す。店員は苦笑したけれど、では疲れた感じに見えない色がお薦めですよ、と言った。それに、女の子も何かを言う。打っては返すみたいな言葉のキャッチボールは聞いていても楽しいけれど、そろそろ時間のようだ。
くい、と服の裾を引っ張られた。

「どうしたの、ティエリア。僕の傍にはいたくないんじゃなかった?」

「………疲れた」

ぐったりと言うティエリアに苦笑する。
現在、ここは地上のデパートの中にある眼鏡ショップだ。僕がティエリアの眼鏡を割ってしまったから、替わりの物を買いに来ているのだ。本当は視力が低いわけではないらしいティエリアだが、眼鏡を買うと言い張ったのでついてきた。強引に。
そして、かけるならばティエリアに似合うもの(できれば可愛いデザインが良い)を俄然やる気になってあれこれ勧めてみれば、ティエリアに「君は傍に寄るな!」と怒られてしまった。しかし、離れたら離れたで、店員に捕まってしまったのだ。もちろんティエリアは無視を貫き通したが。男性店員なら引き離すけれど、女性だったようだから放っておいたら、どうやらティエリアの方が根をあげたらしい。
店員と世間話さえ交せない無器用な恋人が可愛くって、僕は笑顔をつくった。

「お疲れ様。眼鏡は選べた?」

「もう、いつもの物で構わない」

「そう?気分転換に他のを考えるとかは?」

「面倒だ」

そう言って、ティエリアがふいと顔を反らす。それから、「そんなに言うなら君が気分転換に眼鏡をかけたらどうだ」なんて忌々しそうに言われた。ずいぶんご機嫌斜めらしい。もう慣れっこだから、そんな子供っぽいところも可愛く見えてしまう。

「う〜ん、じゃあ、…これ?」

薄い黒縁の眼鏡を掛けて、ああやっぱり硝子越しじゃないティエリアの方が良いなぁ、なんて考える。
しかし、ティエリアはぱちりと瞬きをして、こちらを見たまま固まってしまった。

「どしたの?」

「………………」

次の瞬間には、眼鏡を取りあげられてしまった。そして、「眼鏡をかけると馬鹿に見えないから、駄目だ」なんて言われてしまった。ひどいよ!と返そうとすれば、小さく「そんなに格好良いのは、…反則、だ」なんて言われる。

「………っ、ティエ、!」

「…煩い!失言だ忘れろ!」

「や、やだよ!ティエリアがそんな可愛いこと言ってくれるなら、僕眼鏡かけようかな!」

「死ね」

「こら!駄目だよ可愛いこと言った同じ口でそんなこと言ったら」

「可愛いと言うなといつも言っている!…もう帰る!」

「え、眼鏡は?」

もう此処は嫌だ!そう言うティエリアに、じゃあ帰りは手を繋いで貰おう、なんて考えてみる。
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