幸せは目に見えなくて怖いから
なくならないように、全部預けてしまいたい。

きみに、ぼくの全てをあげたら
きみはどこまでを、ぼくにくれる?


下手くそなポーカーフェイス。
最後まで知らないでいたいこと。
歩いたそばから道は崩れて、
暗がりはどこまで行っても暗がり。
なんか、おかしいよなあ。
それもまあ、人生のひとつです、と
笑って、
誤魔化す。

幸せは何色?
どんな味がする?
当てっこしようか。
願いごと、選べるなら
見えないものが見えるようになる、魔法をかけてほしいな。


どんなことがあっても、ぼくはきみの味方だ。
愛すことも愛されることも、叶わぬ夢なのだとしたら、
首輪、緩めて
ぼくが少しだけ手を汚そう。

きみは、きみのままでいい。
そのままでいいから。


幸せは透明に溶け込んで、
きっと誰にも見えない。
穏やかな春の法則。



ポーカー/味方/首輪