ー万葉集ー
・奈良時代末期
・現在最古の歌集
・万葉仮名で表記
・雑歌・相聞・挽歌のB部類
・防人や東歌など無名の民衆の歌も含む


熟田津に舟乗りせむと月待てば塩もかなひぬ今は漕ぎ出いな

作者 額田王



うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しも独りし思へば

作者 大伴家持


 古今和歌集
・平安時代前期
・最初の勅撰和歌集
・撰者 紀友則 紀貫之 凡河内躬恒 壬生忠岑
・六歌仙 小野小町


秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる

作者 藤原敏行


思ひつつ寝ればや人の見ええつらむ夢と知りせば覚めらましを

作者 小野小町




新古今和歌集
・鎌倉時代初期
・後鳥羽上皇の下命により撰集が開始
・第八番目の勅撰和歌集
・撰者 藤原定家など
・体言止め・本歌取り・縁語などの表現技法


春の夜の夢の浮橋とだえして峰に分かるる横雲の空

作者 藤原定家


玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする

作者 式子内親王