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うで

らくがき。

役職に上番して2日、速攻で腹を壊しました

東名の長い夜

コクリコ坂を観てるけどリア充過ぎて胸がいてえ(挨拶)
何か死にたくなるな。私には青春なんてなかった。

昨日は仕事で御殿場に行ったのですが、日本の最悪の渋滞を体験してきました。
御殿場から東名に乗って、早々に渋滞。とにかく渋滞。車が動かないんです。
トラックは100メートルに1台はスタックしとるわ、度々救急車やら何やら緊急走行するわでもう大変。
つーかチェーン付けようぜ。なぜ雪なのにチェーンを着けぬのだ。特にトラック。
関東の積雪渋滞の酷さは自衛できることをしてないことも大きいんじゃないかと、ひしひしと感じたのでした。
途中からラジオで爆笑。男たるもの銭湯には隠さずにマッパで入るべき という投書とか。
厚木を抜けるまで実に5時間かかった末に、首都高〜常磐道は封鎖で、夜中に都内の道に下ったのでしたー。
唯一楽しかったのは都内の道ですかね。
赤坂見附やら永田町、皇居、渋谷の色々な景色を下道で見てちょっと感動。
渋谷駅前と青山のサマンサタバサの看板の前を緑の社用車で疾走してやったぜ。
ちょっと車を走らせるだけでくるくる景色が変わるのが面白い。自分の車で夜に走りたいなあ。
その時点で12時を過ぎ、さてもう一息と思いきや6号渋滞のお知らせ。
進まない。
進まない。
進まない。タクシーの人もいるけど確実に詰んでる。
路面ガリガリ。トラックキュルキュル。
そして松戸の手前で「夜ォが明けるぜよ!」と叫びながら朝日を迎えたのでした。
結局つくばに着いたのは13時半。実に20時間以上を車中で過ごし、ラジオ番組を散々聞き尽くしたのでした。

寝る

愛の元で跪きたい

っつちゅーすごい歌詞がこの世にはあるんだと知った。
鬼束ちひろってすげーな。
惑星の森もいい曲です。東の好み的に「蛍」に並んだかな。
そんなんで、最近「ファイト」と「惑星の森」を交互に聴いておりました。

ネタメモはこんなシーンもあるかな的なメモ書きです。まだ粗いかな。
なんか誤解されそうだけど、守谷の妻とか日高のかーちゃんとかは普通の人なだけで、別に無理解な人じゃないんだよね。
日高からすると理解しきれないけど。ま、男女の違いじゃないでしょうか。

自分は兄妹揃って同時に自衛隊の一次試験を受かったときに、母親に「ふたり揃って死なせるために育てたんじゃない」と言われましたが、今ではぬくぬくの技術系勤務でワロタ。

誓「自分、女子供だから守谷少佐に守られたんですか」
日高「今気付いたのか?」
彦根「今気付いたの?」
佐久「今、気付いたと?」
誓「いやでも、率先してビンタするヤツに言われたくないですけど」
彦根「www」

ネタメモ


叔父は誰にも慕われていた。彼の妻子を除いては、だが。

ほの暗いランタンが、整った顔立ちをぼんやりと浮き彫りにする。
薄く緑がかった叔父譲りの日高の瞳に、その灯の琥珀色が灯った。
誓、成田、そして日高。
レーダー・オペレーター、機上整備員、航空管制員と、職種も基地も違う3人の空軍軍人が、西の離島で、ひとつのランタンを囲んでいるさまは奇妙だった。
空軍の迷彩服をバリッと着こなし、いつものように管制官らしい整然とした口調で、日高は彼の叔父の思い出を口にする。
木々の息づくような、西の端の島の夜は潮で重く湿っているのに、日高の口振りはどこまでも涼しかった。
南国情緒の漂う気怠い夜も、日高の肌には触れない。
鼻筋の通った顔立ちと、切れ上がった眦の澄んだ目、そして均整の取れた体格は、この場の3人を結ぶ彼の叔父の血を色濃く反映している。
粗末な折りたたみ椅子に窮屈そうに腰掛け、長い脚を投げ出し、彼はじっとランタンを見つめていた。

守谷少佐は、生涯を通してたくさんの人々の命を救った。
そのことで勲章を受け、最期に彼の命をもってひとりの女を守った。
その功績を理解できなかったのは、彼の妻子だけだ。
守谷の妻は、家を空けることの多い夫をどうしても許すことができず、夫婦仲は冷えかけていた。
病気がちだった娘を度々ひとりで看病していたことがそのことを加速させていた。
娘が高熱を出しても夫はおらず、自然実家に頼ることも多い。
そういう仕事だということは理解していても、娘がぐったりとしているときに夫はいないということが、彼女には堪えた。
日高が、夫婦の間にあるその隙間に気付いたのは中学生になってからだ。
それまでずっと、日高にとって守谷は、純粋に戦闘機乗りの自慢の叔父だった。
義姉に同情気味に、母親がその事実を口にしたとき、日高はなぜか腹を立てた記憶がある。
最初の守谷の記憶は、信じられないほど柔らかい上等なセーターを着て、自分を抱き上げてくれるおじさん、というものだ。
守谷に飛行機の話をせがんでは、いつもそれに聞き入っていた。
記憶の中の守谷は少しずつ白髪が増え、苦労に皺を刻んでいたが、いつだって優しい、父親のような叔父だった。
そして、思えばその頃から日高の母親は守谷に対して良い感情を持っていなかった。
夫に先立たれ、女手で日高を育て上げた母親は、戦闘機パイロットへの憧れを駆り立てる守谷は脅威だったのだろう。
その夫が、ヘリコプターパイロットで、単身赴任中の交通事故により命を落としたとあれば、尚更だった。
航空祭で戦闘機のおもちゃを片手に、ラプターの低空飛行を見上げる幼い日高を見ていた母親の眼差しは、なにか重く含みを持っていた。
日高が中学生になり、当然のように戦闘機パイロットという職業を意識し始めたとき、それは明らかになった。
成績も運動も優秀だった日高は母親を落胆させることはなかったが、それは日高か戦闘機パイロットを志し続けることを意味していた。
「守谷の叔父さんに感化されんのもいい加減にしておきなさいよ。パイロットなんて、あんたの奥さんも子供も寂しい思いをするんだからね」
そう言いながら洗い物をする母親を、今も日高は覚えている。
ひとりで育て上げた息子を手放すことと、並外れて危険なパイロットに志願することに抵抗がないはずがなかった。
結局、パイロットだけはどうしても許してもらえず、懇願を重ねてようやく空軍に入る許可を得た。
その時も、側で何度も頭を下げてくれたのは守谷だった。
「優秀なパイロットになんてならなくていいのよ、ちょっとダメでもまだお母さんの側にいてちょうだい」と顔を背けて言った母親と数時間話し合い、母親を説得してくれた守谷。
その中で一度だけ、隣の部屋から、「佐江さんと敦美ちゃんがあなたから離れてるからって、息子を奪わないでよ!」という母親の声が聞こえた。
話し合いを終えて、店じまい間際の蕎麦屋に日高を連れていってくれたことが、不思議と強く記憶に残っている。
温かい、ダシの効いたツユと、サクサクの海老天。他に誰もいない店内で、黙って肩を並べて蕎麦を啜った。
その時、うつむいている守谷の表情に、初めて影が差しているのが見えた。
短く刈り込んだ髪に増えた白髪は、職責のためだけではなかった。

「頑張れよ」

一言だけ、別れ際に言った守谷の言葉。
今でも、なんの変哲もないその一言が、小石のように心に沈んでいる。

誓は顔を上げて、日高の目を見つめた。手にした缶チューハイはすっかり炭酸が抜けている。空けた缶からは残った気泡がプチプチと弾けていた。
誰もが皆、ここにいないひとりの男の姿を思っている。
それは爆音と共に月を横切る銀色のラプターだったり、上質なニットを着た叔父だったり、冷たい唇をして横たわっている男だったりする。

成田が、穏やかな表情のまま、口を開いた。
「会ってみたかったな、守谷少佐に」
ゴツゴツした細面が、誰かを探して星空を見た。
刺々しい金属片のようなラプターが、砂漠の夜を切り裂いた夜のことを、成田は思い出している。
細身の体躯は、墜落事故の時よりもさらに少し痩せたように見えた。
墜落したブラックホークの5人のうち、生き残ったのは誓と成田だけだ。
体温を容赦なく奪う夜の砂漠で、怪我をした成田はそう長く生きられないはずだった。
ラプターがその運命を変えた。守谷のラプターは敵を排し、生存者の命を救った。
そして、成田と誓は生き延びてヘリコプターに収容された。
「あれほど、ラプターを頼もしいと思ったことはありません」
朴訥とした口調で、成田は呟く。
助かりますよ、と耳元で叫ぶ誓、そして爆音を残して飛ぶラプター、霞む視界。
音も、光景も、鮮明に思い起こすことができる。
そう言って目を細める成田の横顔。ランタンを瞳に灯して俯く日高。
守谷だけが、ここにはいない。

「叔父は英雄でした。その姿は僕たちしか知らないけれど」

病気がちだった守谷の娘は、父親の死によって得た保険金で手術を受け、今は母方の実家で生活している。
守谷がどんな父親だったかは分からないが、彼が娘を救ったことは事実だった。

日高は続ける。論文を読むように、抑揚のない声だった。

最期まで誰かを守り続けた守谷の中には、娘の姿があったことは確かだった。
死の直前、目前で手榴弾を前に立ちすくむ若い女の中に、きっと娘と同じ面影を見たのだろう。
女子供を目の前で死なせては、きっと守谷は生きていくことができなかった。
たとえそれが軍人であっても、自分の娘ではなくとも。

誓の手に持ったチューハイの缶が、ベコッと音を立てて変形した。

濡れ衣



ファイトって全然ファイトじゃないけどファイトだよね
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