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サンプル/インビジブルレッド

冒頭の一部ですが、サンプルをどうぞー。

火柱のように、白い飛沫が舞い上がる。
黒に近い青色の巨躯が、湖水の飛沫を螺旋状に巻き上げて浮いている。
ヘリコプターの重さを支える太く強靭な空気の渦が、水面を圧して削る。
剃刀の刃のような4枚の翅は折れそうなほどしなりながらも、8トンを越える機体を支える浮力を生み出す。
湖を囲む森までも薙ぎながら、その攻撃ヘリコプターは周囲を睥睨していた。
バイクのエンジンに直接耳を押し当てたような音の衝撃波が、鼓膜のみならず内臓までも震わせる。
見るからに重そうなシャチのような巨躯に、ミサイルを吊る為の小さな翼、そして生身の人間では支えられないような機関銃が取り付けられている。
軍用ヘリの無骨さの中に、しかしスポーツカーのような滑らかさをもった姿は、ヘリコプター自体に攻撃的な意志があるかのように思わせる。
コックピットの風防の一面が、陽光を反射して輝いた。その場で向き直った真正面が、電子の目でこちらを見据える。
パイロットの視線を追う機関銃が、まっすぐこちらを狙う。
機体の腹部に取り付けられたそれを向けられるのは、威力を知っていれば愉快なことではなかった。
直径7.62ミリの弾頭が直撃すれば四肢は吹き飛ぶが、この機関銃の30ミリの弾頭は人体を粉砕する。
掠めただけで肉体は吹き飛び、戦車や装甲車さえも紙くずのように屠る。
その銃口がぴたりとこちらを見つめ、無機質な30ミリの暗闇が瞳孔を捉える。
キャンバス地の折りたたみ椅子に座りながら、それを直視した。
帽子のつばが風で押し上げられ、顎紐をしていなければ飛ばされてしまう。
睫毛も、後ろで括った髪も、強風で揉み洗いされて乱れる。灰色の迷彩服が風で張り付き、小さな身体ごと下降気流に飲み込まれていく。
夏草の海が白く波打ち、自身の存在などあのシャチに比べれば泡沫のような存在だと思わされる。
AH−64D、アパッチ・ロングボウと渾名される世界最強のヘリコプターを目前に、谷川軍曹――谷川 誓はぼんやりと座っていた。
30メートルも離れていない距離では、逃れることも隠れることも出来ないまま斃されるだろう。
たとえ実弾を装填していなくても、身を震わすような無機質な殺気が血を熱くする。
森の枝が擦れあう音、ブレードの出す低い蜂の羽音、エンジンの機械音、草のざわめきを目を閉じて感じる。
機体を傾け、シャープな弧を描くアパッチの背を、湖の航跡が追う。
対岸の景色を、エンジンからの排気が熱に歪める。日本指折りの面積を持つこの湖は、軍のヘリコプターの訓練場さえも擁していた。
関東平野の北部に位置し、訓練場は空軍の百里基地の管轄下にある。
頭上を、戦闘機が轟音を上げて飛んでいく。二機編隊のそれらは、流れ星が瓦解するように分かたれる。
夏の風が湿気を含んで頬を撫で、じんわりと汗を誘う。
気が付けば眉間に汗の玉が膨らみ、誓はそれを手袋の甲で拭った。
「おー、そんなとこにいると熱中症になるぞ」
注意するような声に振り向くと、見慣れた姿が思ったよりも近くにあった。濃い紺色の迷彩服が青空を背景に立っている。
「あまり肉眼で飛行を見る機会がないので、つい・・・」
アパッチから目を離し、羽音に負けないようにやや大きめの声で返す。
畳み、捲った袖から伸びる焼けた腕。締まり、筋肉で膨らんだ肘下は毛に絡まる汗で光っている。
細い目が印象的な、親しみやすい童顔が陽光を受けている。
誓と同じ所属の帽子を被っていながら、着ている迷彩服の色は違う。しかし、この男は紺色の迷彩服の集団の中で、空軍の灰色を着る誓の垣根を取り払った。
この彦根はアメリカ海兵隊の中尉で、そしてアパッチ・ロングボウのパイロットだった。
167センチと大柄とは言えないが、目に宿る輝きの鋭さは間違いなく軍人のものだ。腰に吊るした拳銃に見合う太股が、ホルスターのベルトで強調される。
「いっつもレーダー画面と睨みあいだもんな」
「ええ」
椅子に縛り付けられるレーダー手の任務を想像したのか、彦根は首を伸ばし肩を回した。
「パイロットの視界は共有できますが、こういう風に間近で機動を見ることはなかなかできませんから」
「真面目だね、相変わらず。そんなことよりあっちでコーラ飲もうぜ」
日差しに赤みを帯びた健康的な笑顔から、白い歯が零れる。
彼の身体が、半分以上は作り物だとは信じられないくらいの笑顔だった。
促されるまま、椅子を折りたたむ。サクサクと草の海を割って歩く彦根の背を、小走りで追った。
ジジジ、と擦れるような叫びを上げるセミの声が、遠くなったヘリの羽音と混じる。
彦根がこうやって普通に歩いていること自体が、禁断の領域を超えた、再生医学と生物工学の賜物なのだ。それはあたかも、生命の錬金術にも思えた。
顎を滴る汗を拭いながら、彦根がふと遠くに霞む山を見た気がした。
優美な峰が名高い山が彦根の視線の先で、僅かな雲をまとって佇んでいる。
山にまとわり付くように飛ぶ、他所のヘリコプターの小さな機影を彦根は一瞥した。
小さな砂粒くらいにしか見えなかったが、彦根はそのシルエットから瞬時に機種を判定する。
「・・・スーパーコブラか」
「さすが、よく分かりますね」
そう問うと、彦根は吐く息混じりに肩をすくめた。
「俺、前はあれに乗ってたからな
==ここまで==

師匠と飲み会in立川

横田に行ってきたけどレポは他の人がいくらでもやってるから、いいよね(挨拶)
写真アップロードする鯖分かんねーし。
借りっぱなしで放置してるさくらインターネットでもええんかの。

横田といえば師匠、師匠といえば横田というわけで、横田見た後にあしゅ師匠を突然呼び出すという暴挙に出た東です。
わざわざ駐車場まで探させてすんませんした!!頭上がんないっす。
師匠来た瞬間、エクスカリバー撃たれたときの4次キャスターになったね。(分かる人しか分からない例え)
車で来て酒飲めない師匠と、待ち時間に400ミリ献血をして酒飲めない(バカ)東でノンアルコール飲み会をしたのでした。
横田の話や創作の話で話が弾むわ弾むわで結局12時過ぎまで引っ張ってしまいました。
ヴェルちゃんとアナちゃんとシカの話(次回予告)とか、創作の相談とか話が尽きなかったです。あと仕事の話が熱かった。
なんつうか創作の作り方の男女差は大変面白い話題でした。スペックを盛り込むか描写を主にするかの話ですね。
あと、「佐久の中学生並みな性欲」の話、大変面白くありました(笑)空軍出てけ!→パンツの流れはもはやギャグ。
色々盛り上がった話を次回作に早速反映します。
本当にありがとうございますた!

集中力切れた

ちょっくら飯食べに行きますわ

儂が男塾塾長大塩平八郎であーる!

という挨拶。

明日の横田基地公開推進に向けて新宿は歌舞伎町に泊まっております。
明日朝は新宿から横田最寄りの拝島駅に直行です。
E767が来るなら多少無理してでも行くしかないっしょ!

いわいずみ


おいしかった


あゆうまし