昔、いつだったかな。
振られたことがあった。
振られた経験のある人なら分かるかもしれないけれど、ふとした会話の中でわかるのよね。
「あ、振られるんだ」って。
あの時の恐怖と焦燥は例えようがないんじゃないかな。うん。
そうすると怖さから逃げるように繋ぎとめようと尽くしたり愛を伝えるの。
そのくせ嫌われたくないという気持ちがあるから意思の疎通ができなくなる。
すなわち「話し合い」ができないということ。
それが更なる不安を量産しちゃうのでしょう。

でもそうしたのは誰?って聞いたら、間違いなく犯人は自分なんだよ。
こっちがいくら愛を語ろうが尽くそうが我慢しようがそんなの関係ないの。
問題は相手が何を望んでいるかだからね。
だから勝手に尽くす必要はないんだ。
相手への気持ちが迷惑になってしまうこともあるんです。
悲しいことだけどね。

どこかにあったはずなんだ。
「こうなってほしい」っていうヒントが。
聞き耳をたてないまま自分を押し付けてたって、 不味いご飯にお金は払えんのです。
今でもその事で相手から謝罪をされるの。
いやいや確実にわたしにも責任はあったんだよって、終ぞこの口下手じゃ伝えられなかったけれど。
もういいんだ。
もう済んだ話だし、わたしは今精一杯幸せですからね。
知り合いの相談から引き出したものではあったけど、一度書いておこうとは思ってたの。
そうね、当時のわたしにタイトルをつけるとしたら、大根役者の一人芝居ってところかしら。
やだ、おもしろい。


大丈夫、大丈夫です。
あなたにはその人じゃなかった、その人にはあなたじゃなかった。
それだけだから。
だからいっぱい泣いてください。
美味しいものをたくさん食べてください。
綺麗なものを見てください。
好きなことを作ってください。
そしていつかまた大切な人ができたら、その時は「相手はどうしたいか」を忘れないであげてください。
たくさん話し合ってください。
いつも笑顔でいてください。
そんなあなたはきっととっても綺麗だから


BGM;Mirror Night