弟子入り
4月8日 13:32

二年前に、ある演奏会で演奏を聴いてそれまでになかった感動を味わって以来、ずっと習いにいきたかった先生がいるのです。
大御所の先生で、本当に私なぞが教わりに行くなど畏れ多いにも程があるのですが、
それまで音楽を聴いて漠然といいなと思うことはあれど感動したことなどなかった私が、あんなに興奮してもっと聴いていたいと思った演奏は初めてで、たった一曲で心底惚れ込んで、
ずっとその方に教わりたくて、
東京に就職をしたのも、それが一番大きな理由なのです。
習いに行きたいと公言するのも畏れ多くて部活でも同期にしか言っていなかったのですが、
部活を引退したら(部活に教えに来てくださっている先生とは系統が少し違うので)駄目元で連絡してみようと思っていて、
先日勇気を振り絞って連絡をし、奥様に電話で「とりあえず来てみて」と言われ、
4月4日、ついに弟子入りを果たしましたうれしい!!うれしい!!!!

「師匠」っていい言葉だ。わくわくする響きだ。

演奏を聴いたときの緊張感のある印象からどんな厳しい方なのかと思っていたら、朗らかでとても優しい方でした。
電話から道案内から先生への取り次ぎから練習の準備からたくさんお世話になった奥様も、とても明るく元気な優しい方でした。
いいご夫婦だ…
そしてお稽古場にマルチーズがいて寄ってきたり練習中すぐ横で眠り始めたり、とても可愛いのです。奥様曰く「この子はほんとにお三味線の音が好きでねぇ」だそうで、渋いなおい可愛いなおい
なんでも、都内だけでなく名古屋やその他地方にも弟子を抱えてらっしゃるそうです。

今まで部活でお世話になった先生とは部内でもかなり仲が良いほうだったので、あちらの先生とはあまり会えなくなる&部活に後輩を教えに行きにくくなるのは残念ですが(誰の弟子になったかで完全に住み分けができてしまう世界だし)、ずっと尊敬していた先生の下につくことができて本当に嬉しいです。
本当に夢のようだ。幸せだ。

社会人生活が始まって月〜金がお仕事なわけですが、中だるみしそうな水曜日にとても大きな楽しみができました。
師匠に恥じぬよう、それから愛用の立派な三味線に恥じぬよう、
精進してゆきます。


コメント(0)

[前] [次]



[戻]

-エムブロ-