↑(下書き)
ミーチャ:そうか……
お前は俺との関係を金で終わらせたいのか
俺は以前にも言った筈だよ。
交通費なんて気遣いはいらないとな
ザッ……
ミーチャは背を向けた。
遊志:ノート………拾って下さい。
持っていって……
………………
ミーチャ:いらないよ
お前もいらないなら捨ててかまわない
俺はそんな金持ちじゃないけど
欲しいカードだって沢山あるけど…
ノートに挟んであるその金は絶対にいらない
大切な何かが欠落してしまうから
ミーチャは振り向く事なく自転車に乗り立ち去る
遊志は黙ってミーチャの背中を見ていた。
遊志:これでいいんだ…
これがお互い一番いいんだよ。
今にも零れる涙を抑え遊志は立ちすくむ
ミーチャは全力で都内の帰路を走る
どこにぶつければいいかわからない感情を疾走にまじらせ
ミーチャ:色々と考えていたのに……
遊志がデッキを持ち歩けないなら俺が預かっているだとか
俺のデュエル仲間を紹介するだとか
カッコいい決め台詞も
く……ど畜生め……
ど畜生めえええええ!!
ププーー!!!!!!!
気がつくとミーチャは赤信号を突っ切って目の前にダンプカーが見えていた。
ミーチャ:うわあああああ!!
自転車を走らせながら考え事をしていた時点でこういう展開は予想してい…
ドグシャアアアアア!!!!!!
激しい轟音と同時に自転車は宙を舞った。
走馬灯のように駆け巡る思い出
はじめてデュエルしたあの日
はじめてパックを開けた喜び
ミーチャは空中に飛ばされた。