店内が遊志にたいする愚弄で溢れていたその時
ラファス:馬鹿にするなァッッ!!!
ラファスの咆哮が店内全てに響き渡る
シーーー…ン
周りの笑い声は刹那の如く短い時間で止み、店内は鎮まる
囁きも呟きも………
微かな物音すら無い……
満員のカードショップではあり得ない静けさ
ラファス:お前らは初心者の時に全くミスをしなかったのか?
聞けば遊志君はまだデュエルすらした事が無いと言っていた。
そうだなミーチャ君?
ミーチャは頷き答える
ミーチャ:ああ 遊志は完全な素人さ
ラファス:まだデュエルすらした事が無いのに、遊志君はこの決闘に応じたんだ
誰も彼を馬鹿にする権利はない
ラファスは遊志に対して頭を下げる
ラファス:すまなかった遊志君
チームの代表として非礼を詫びさせてくれ
遊志:え! あ…………
バッ
ダクト:すんません遊志さん!!
ダクトも遊志に頭を下げる
森川:すんません!!
森川は土下座
破天荒:ちっ… 悪かったよ。
みんなが遊志に非礼を詫びる
遊志(凄い…なんて凄いんだラファスさん
圧倒的な統轄力…さらにイケメンで中身もしっかりしてるなんて…
でも……………)
ガシッ!!
遊志は落ち着いて自分のデッキを破天荒に差し出す
そして破天荒のデッキを丁寧にカットする
遊志はラファスの言動に尊敬すると同時に勇気がわいてきた。
遊志:僕は成田シティのスーパープレイヤーであるミーチャさんのデッキを使うんだ。
カッコ悪い負け方をしようとみんなに笑われても、最後までやるっきゃないよね…………!!
破天荒も遊志のデッキをカットしながら
破天荒:俺はラファスさんのチームとして絶対に負けられねえ
俺自身のプライドの為にもな