ラブコメ「保安官エヴァンスの嘘」…知られざる実力派作者による残念な大人たちの頭脳戦・心理戦ラブコメ 〈週刊少年サンデー、栗山ミヅキ、コメディ、ラブコメ、頭脳戦・心理戦、新人作家、千葉県〉
保安官エヴァンスの嘘
作者 栗山ミヅキ
寸評
…
筆者は基本的にコメディ・ラブコメに関心がないのであまり読まない
ただし何気にネーム力が高い・絵が見やすいなど、能力の高い新人だと思う
ラブコメ・コメディ好きな人にはウケるだろう
今はサンデー自体の顧客獲得力が低いので、見込み読者層に存在をあまり知られていなそうだが
実は「かぐや様は告らせたい」と同様、頭脳戦もの
毎回必ずキャラ同士に"誤解"をさせて話を作るというストーリー構成で、実はかなり高度
ヒキやその他の演出にも気を配ってあり、
読者の大半はストーリーのアホさに目を奪われて気づかないだろうが、
実はかなり頭を使ってネームを作っていると思われる
また、すっきりしたいかにも少年漫画的な画面なので見落としがちだが、
主人公4人の描き分けが残念すぎて見分けがつかず
目が滑る「天翔のクアドラブル」や、
読者に「落書き」と呼ばれる下描き絵をしばしば載せる
「ハンターハンター」や「ブラッククローバー」などの残念さを考えると、
新人でここまで見やすい画面を毎回安定して作れるのは高く評価すべきだと思う
コメディ好きな人たちの目に留まって人気が出てほしいと思う作品と作者だ