ゴールデンカムイ ネタバレ感想メモ(7) 165話/ヤングジャンプ2018年31号 考察・尾形の人物像の変遷
【ネタバレ】
本誌ネタバレ
この回でずいぶん印象が変わった
○母殺し&父殺し時→165話(尾形の悪夢、弟・勇作殺しの記憶)
・勇作を殺した理由
これまで:勇作の死によって父の心が尾形に向くかどうかを確かめるため
165話:父が弟にだけ愛情を向けたことに嫉妬したから
・サイコパスなのか
これまで:良心がない
165話:勇作の幻影を見て苦しむ
良心がなければ幻影を見ることも苦しむこともない
勇作の幻影を生み出しているのは尾形の心の奥深くにある罪の意識
何の罪もない勇作を、
殺された瞬間すら尾形に悪い感情を示さず、清いまま死んでいった弟を
自分のよこしまな感情によって殺した
そのことからくる罪悪感
自覚していないだけで尾形にも良心が存在する
#尾形も最後には救われるのだろうか
・心がないのか
これまで:人間らしい心を持たないサイコパス
165話:みんな(殺すと罪悪感を覚える)が自分(覚えない)と違うということをいやだと感じる
「みんな俺と同じはずだ」(※このセリフは太字明朝体。このコマで"感情が動く"ことを表現する尾形の顔のアップ
見開いた目元のアップ。おそらく、みんなが自分とは違うことを示唆されて動揺している)
同じ境遇の仲間がいないと安心できない
これは非常に人間らしい感情だ
感情が乏しいだけで、尾形も普通の人間なのだ