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2024/3/29|カテゴリー:降霊|comment:



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幽霊が見える儀式

2012/4/18|カテゴリー:降霊|comment:2件

442 :幽霊が見える儀式 1/7[sage]:2011/05/28(土) 19:13:52.62 ID:Q/59qw3K0
都市伝説みたいなものは、大半が誰かが適当に言ったものが
伝言ゲームで広まって行ったり、ちょっとした事に尾ひれが付いて
どんどん話が大きくなっていったりするものだと思う。

これは、元々「やばいもの」だった内容が、伝言ゲームされていく
うちに改編されて無害なものになっていったり、逆に無害だった
ものが偶然に偶然が重なってヤバイものになってしまうという事も
あるんじゃないかと俺は考える。
あるいは、元々ヤバイ内容なのだが、意味のみが改編されていて
別の内容で伝わっているものもあるんじゃないだろうか。
都市伝説や噂ってのは、出所不明なだけにそういう得体の知れな
いところもあるんじゃないのかなと。
考えすぎだろうか?

なぜ最初にこんな事を書いたのかというと。俺が中学生の頃に
起きた出来事が、今考えると「そういう事」なんじゃないかと思える
からだ。
前置きが長くなってしまったけど、本題の中学生の頃の出来事を
書こうと思う。

続く

443 :幽霊が見える儀式 2/7[sage]:2011/05/28(土) 19:14:27.68 ID:Q/59qw3K0
中学2年の夏休み、何人かで友達の家に集まって遊んでいると、
そのうちの一人が霊が見えるようになる儀式?の方法を従弟から
聞いたのでやってみようと言い出した。

やり方は今考えると凄くありがちなもので、深夜0時に合わせ鏡を
し、水の入ったガラスのコップを桑の葉を下に敷いて鏡の間に置く。
そして、コップの上に和紙で蓋をしてその上に川原で取ってきた
丸石を置き一晩放置する。
翌朝、その水を飲むというものだった。

俺たちは良く考えもせず、面白そうだと言う理由でこの儀式を
実行した。
ただし、桑の葉が見付からないのでその辺の大きな葉っぱで
代用し、川原に丁度いい丸石がなかったので比較的角の少ない
小石を使い、更に深夜0時からではなく午後4時頃に水をセット
したが…

翌朝、俺たちは昨日の友達の家に集合すると、全員でコップの
水を回し飲みした。
しかしとくにその時は何も起こらなかった。
午前中は適当に遊び、午後は各自家出飯を食ってからまた同じ
場所に集合しようという事になった。

続く

444 :幽霊が見える儀式 3/7[sage]:2011/05/28(土) 19:15:00.96 ID:Q/59qw3K0
その日の午後、ぼつぼつと皆が集まりだした頃、仲間の一人が
真っ青な顔でやってきた。

「俺、見ちゃったよ…」

そいつはそう言った。
何を見たのかは言うまでもなかった、そいつは幽霊を見たらしい。
誰もあんな儀式で幽霊が見れるとは内心思っていなかった俺たち
は、ちょっとわくわくしながら現場へと向かった。

現地に着くと、そこは何の変哲も無い路地なのだが、教えられる
までもなくそこに明らかに人とは違う何かが「いる」のが解った。
一見すると普通の人に見えるのだが、輪郭がぼやけているというか
なんかはっきりしない。

俺たちはビビりながらも遠くからそいつに石を投げたりしてみた。
が、そいつは何の反応もしない。
調子に乗ってそいつに近付いたりしてみたのだが、どうも
俺たちのことは全く見えていないのか、何の反応も見せない。

続く

445 :幽霊が見える儀式 4/7[sage]:2011/05/28(土) 19:15:30.10 ID:Q/59qw3K0
どうやら幽霊というのは、テレビやマンガに出てくるものと違って
そういうもののようだ。
俺たちは他にも幽霊がいないか探してみる事にした。

半日町中を歩き回った結果、殆ど見付からなかったが比較的町で一番大きい
総合病院とその周辺には多いようだ。
良く見てみると、どういう違いなのか良く解らないが、比較的輪郭が
はっきりしている幽霊もいれば、輪郭どころか全体がモザイクがかかった
ようにぼやけているのもいた。
そして、最初の幽霊と同じように、全員が全員俺たちが近付いても
全く見向きも反応もせず、その場に佇んだりゆっくりと歩いたりしていた。

幽霊が予想に反して全く無害な事がわかり、少し飽きてきた俺たちは
「これ、いつまで見えるんだ?」というような話をしていたときだと思う。
急に物凄い轟音で

ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン!
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン!

続く

446 :幽霊が見える儀式 5/7[sage]:2011/05/28(土) 19:16:00.31 ID:Q/59qw3K0
今まで聞いた事の無いような、地響きのような音が聞こえる。
かなり大きな音なので俺たちがあたりをキョロキョロしてみると、不思議な事に
周囲を歩いている人は何も反応していなかった。
音は俺たちにしか聞こえていないようだった。

音が終ると同時に、ビルとビルの隙間から上下とも灰色の、まるで布を
被っただけのような服を着た人がフラフラと出てきた。
頭は坊主で全く毛が生えておらず、肌の色は…上手く説明できないのだが
骨折とかして直りかけると、肌の色が少し黄色っぽくなるよな、あんな感じの
斑の黄色を想像してほしい。

そいつは俺たちをスルーして近場にいた幽霊のところに行くと、かなりえぐい
事をした。
信じられないくらい大口を開け幽霊の頭に噛み付き、まるでヘビが獲物を飲み込む
ように大人一人サイズの幽霊を丸呑みしてしまった。
幽霊はそいつに掴まれた瞬間一瞬驚愕の表情をしたが、それ以上は抵抗せず
なされるがままに飲み込まれていたのが印象的だった。
そして、俺たちの前をよたよたと歩きながら通り過ぎ、今度は病院の方へと入
っていった。

続く

447 :幽霊が見える儀式 6/7[sage]:2011/05/28(土) 19:16:35.42 ID:Q/59qw3K0
全員唖然として何も喋れず動けなかった。
暫らくそのままだったが、ふと我に返った俺たちはさっきの幽霊を飲み込んだやつ
がでてきたビルの隙間を覗き込んでみた。

覗き込んだ瞬間、俺たちはすぐに顔を引っ込めた。
信じられないことだが、そこには何もなかった、ただ真っ暗で何も見えない空間が
広がっている。
時間はまだ5時前、夏なので十分明るいし、明るいところから暗いところに急に
行くと目の前が真っ暗になる事はあるが、この隙間は人1人が余裕で通れるくらい
広いのでそこまで暗くも無い。
そもそも全く何も見えないなんて事は普通はありえない。

恐る恐る俺がもう一度その暗闇を覗き込むと、突然暗闇からか顔が見え、さっきと
同じ姿の灰色の服を来たやつが出てきた。
俺は大慌てで飛びのいた。
そいつはさっきのやつと同じように、俺たちには見向きもせずに今度は病院とは
反対方向へとヨタヨタと歩いていった。

一体あれは何なのか、皆で話したが答えが出るわけでもなく、結局その日はそのまま
解散し、明日考えようという事になったのだが、困った事に次の日には幽霊も灰色の
服の人も全く見えなくなってしまっていた。
俺たちはその後何度か同じ「儀式」をやってみたのだが、結局同じものが見えることは
二度となかった。

続く

448 :幽霊が見える儀式 7/7[sage]:2011/05/28(土) 19:17:09.24 ID:Q/59qw3K0
以上で当時の話は終わり。
終わりなのだが、最近ふと考える事がある。
あの儀式は本当に幽霊を見るためのものだったのだろうか、そもそも、完全に正しい手順
をしたわけでもないのに、なぜ幽霊が見えたりしたのか。
もっと言えば、あれは本当に幽霊だったのだろうか?考えれば考えるほど解らなくなる。

更に別の疑念がある。
考えすぎなのかもしれないが、あの暗闇から出てきた灰色の服の人、もしかして、俺たち
はあの儀式であれを呼び出してしまったのではないだろうか。
俺たちに見えなくなってから、あの幽霊達や灰色の服の人はどうなったのだろうか?今でも
当時と同じ事を繰り返しているのだろうか?そもそも幽霊達や灰色の服の人達は本当に
人間に無害な存在だったのだろうか?
今でも訳が解らず恐ろしくもある。
でも、結局俺たちには事の真相を確かめる手段が何も無い。

アサン様

2012/4/6|カテゴリー:降霊|comment:6件

156 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/02(木) 02:02:52.60 ID:Rv0AgXYm0
小6の頃、アサン様(アサーン様?)という占いが学校で流行りました。
夜、自分以外の家族全員が寝ているか外出しているときに
占いのターゲットとなる複数名の名前が書かれた紙の上で
抜いた髪の毛の先に五円玉を結んだものを指でつまんでぶら下げ
「アサン様お嫁入り」と二度唱えます。
その後に知りたいことを質問(「私のことを好きな人は誰?」とか)をすると
その人物の名前の上で五円玉が大きく振れ、教えてくれるという占いでした。
簡単にいえばちょっとこっくりさんみたいな振り子のダウジングです。
でもアサン様はこっくりさんと違って恐くて危ないものという感覚ではなかったので
クラスの女の子はみんな気軽にアサン様で遊んでいました。
その中でもK江は占いやおまじないが大好きで
毎晩のようにアサン様をやっていたそうですが、ある日彼女は私たちに
「やり方を間違えたからもうアサン様ができなくなった。」と言い出しました。

157 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/02(木) 02:03:43.49 ID:Rv0AgXYm0
本来アサン様に使った髪の毛は必ず燃やさなくてはいけないし
五円玉は手放さなくてはならないのですが
K江は髪の毛と五円玉をそのまま使い続けていたそうです。
そのせいかアサン様を始めると五円玉が常に激しく振れ続け占いにならないのだとか。

それからK江の様子がおかしくなりはじめました。
いつも怯えているような態度だったり、そうかと思えば授業中に居眠りをしたり。
元々K江と仲が良かった私たち数人のグループは彼女を心配して
学校ではできるだけ誰かが彼女のそばにいるようにしたり、
放課後もなかなか家に帰りたがらないK江を
夕方まで毎日順番で部屋に置いてあげるようにしていたのですが
K江がグループのMの部屋に行ったある日、K江はMにこんなことを言ったそうです。
「アサン様が私の部屋を覗きにくる。ひょろひょろで歯がボロボロで恐い。」

159 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/02(木) 02:04:06.57 ID:Rv0AgXYm0
私たちはみんなアサン様ってかわいい女の子の妖精みたいなものだと思っていたので
Mがびっくりして聞くと「違う!」と怒ります。
K江が言うにはアサン様は背が高く、細身でニヤニヤ笑う若い男の姿なのだそう。
さらには「みんながアサン様やらなくなったから私から離れていかない。」と
泣き始め、お願いだから今晩アサン様やってとMに懇願したそうです。
確かにみんなK江の様子がおかしくなったのはアサン様のやり過ぎのせいではと
感じていたので、そのころにはもうアサン様をやる人はいなくなっていました。
Mが返事できずにいると、K江は怒ってMの部屋の中で突然暴れ出したそうですが
幸いその叫び声を聞いたMの母親がすぐに止めに入り、K江は家に帰されました。
そしてそれから卒業までの数ヶ月K江が学校に出てくることはなく、
卒業と同時にどこか他所の土地に引っ越したと聞きました。
私はアサン様を信じてはいませんでしたが、人気者だったK江の変わり様と
突然居なくなってしまったという現実が当時とても恐かったです。

死神さん

2012/3/2|カテゴリー:降霊|comment:1件

247 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/07/06(水) 02:50:15.58 ID:WPgdlxwz0
子供の頃友人に聞いたとかいう話。その友人は「実話だ」と言い張ってたらしいが、結局また聞きなわけで、どうなのやら。

とある姉妹が、とある実験をしてみようということになった。その実験というのが、夜中の二時に、寝ている人を真ん中にして
人が二人左右に立ち、パンパンと軽く二回手を打ってから目を閉じて「死神さん死神さん、とても怖いものを見せてください」と小さくつぶやく。
3分間そのまま目を閉じてからそっと目を開けて真ん中の人の顔を見ると、その顔が「その人が死ぬときにしている表情」になっているというもの。
あまりにも安直な内容、安直な呪文。そしてどこかで聞いたことのある話(三面鏡で13番目の顔が云々というやつね)にそっくりという
チープさに最初知ったときはお姉さんの方は全く興味がわかなかったらしいんだけど、妹さんの方が「やろうやろう、誰かで実験しよう」と
大乗り気で、週末に自分たちの父親で試してみることになったんだそうだ。別に父親に恨みがあるとかそういう背景は全くなく、ただ単に
「家の中でできるし、その日母親は用事で実家に泊まってたから」という理由だけで選んだらしい。

二人で、そーっと父親の部屋に入って、気づかれていないことを確認して準備開始。準備といっても二人で横に立つだけなんだけど。
二時になったのを見計らって教わった通りにやってみた。

ぱんぱん、「死神さん死神さんとても怖いものを見せてください。」

すっかり信じている妹さんは3分経つのが怖いような待ち遠しいような。付き合ってるだけのお姉さんは冷静に三分間を知らせるバイブが震えるのを
待っている。三分経過したのを確認してからお姉さんの「いくよ、せーの」で二人で目を開けてみると・・・
なんにも変ってない。「あれぇ、おかしいなあ」「まあ、噂なんてこんなもんよ。気がすんだら寝ましょう」ってことでお開き。二人それぞれの部屋で
ぐっすり寝てしまった。まあ、小学生と中学生にとって2時なんてかなりの夜更かしだし。

 
249 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/07/06(水) 03:00:46.67 ID:GYUjFQml0
朝だいぶ遅く、昼近くなってから目が覚めてみると一階が騒がしい。朝に帰ってくると言っていた母親が狼狽しながら何やら電話をかけているようだ。
「大変、大変なんです、主人が、主人が・・・」
いつも早起きの父親がまだ寝室から出てこないことを不審に思った母親が起こしに行ってみると布団の中で冷たくなっていたんだそうだ。
心筋梗塞だか脳梗塞だか・・。死因は何かの発作であったと。

母親と救急隊員みたいな人が玄関先で
「主人は・・・、どのくらいの時間に発作を起こしたんでしょうか?」
「まだ詳しくはわかりませんが・・・。あの状態ですとおそらく深夜12時ごろと思われるかと・・・」
なんて話している。

泣き崩れる母親を見ながら、お姉さんの方が無表情なまま
「そりゃ、変わるはずないわよね。」
と言ったのが妹さんにはとても怖かったらしい。

ただの偶然だったのか、本当に死神さんが来たのか。
この話が広まってからは誰も同じことをやろうとする人がいないため、わからずじまいなんだってさ。


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