サイト内記事検索

スポンサーサイト

2024/4/24|カテゴリー:|comment:



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

さまよう霊

2013/2/28|カテゴリー:|comment:9件

435 名無しのななこ 2012/09/20(木) 22:52:24.54 ID:zCzr1MNI0
九州の某県での出来事。
あれはまだ自分が中学生だった頃。
家はごく普通の平屋の一軒家。
庭もついててそこそこ広くていい物件だった。
立地も中々で、住みやすい場所だった。

んで、この家で体験した出来事。
その日母親と弟は地域のソフトボールの試合か何かに行ってて自分は家で留守番してた。
居間でクーラーつけてソファーで某有名な魔法学校の小説読んでた。
本を半分位読んだ時だった。
廊下から ズル・・・ズル・・・って何かを引きずる音が聞こえてきた。

ん?と思ったけど買ってる犬が玄関マットで遊んだりする事もあったからそれだと思ってまた本に視線を落とした。
でもよく考えたらおかしいんだよね。
犬の足音とか爪音とか全くしなくて。
しかも犬は自分の足元で気持ちよさそうに寝てて。
じゃあ何の音なんだ?
猫でも入り込んだか?
って思ってソファの後ろの庄司の破れ目から廊下を覗き込んだ。
丁度その位置から見えるのは廊下の曲がり角で風呂場の前になるんだけど、最初は何にもなかった。
でもその何かを引きずる音はだんだん近づいてくる。
何かヤバイ気がして目を話そうとするんだけど、体が動かない。
本当にやばい、って思ったとき・・・
ベタンッ って音がしてその廊下の曲がり角から血まみれで焼けたような人の手が・・・
ぎゃー!!って頭の中はパニックなのに声も出ない。
その間にもその何かはこっちに向かってくる。
丁度匍匐前進の要領で。
ついに頭が見えて、目があったとたん ニヤリ って笑った。
女だった。


441 名無しのななこ 2012/09/20(木) 23:09:29.75 ID:zCzr1MNI0
顔は手と同じように血まみれで所々焼け爛れてた。
ヴーとかあ”ーとか言いながらどんどん近づいてくる。
ついに全身が見えて、はっきり言ってスプラッタだった。
体が原型とどめてるのが不思議なくらい。
もうホントに気持ち悪かった。
動きたくても動けない。
時間にしたら1分とかそんなもんだったのかもしれないけど自分には1時間にも2時間にも感じられた。
足元で寝てる犬はなんにも反応しないし、女がもう目の前まで来ててダメかもって漠然と思った。
女が自分に向かって血まみれで焼けた手をすごい形相で伸ばしてくる。
口の端からは血がゴポゴポ流れてるし、所々歯とか骨みたいなのが見えてた。
もう少しで自分が覗いてた障子に女の手が触れそうになった時、電話が鳴った。
そしたら体が動くようになって、女も消えてた。
電話とったら母親の友人でさ。
「あんた今危なかったやろ?」
って開口一番に。
何も話してないのにさ。
今しがたあったことを話すと
「聞かんでもわかるよ。だってその女さ・・・今もあんたの後ろにおるけんね」
背筋が凍ったよ。
その母の友人曰く女のうめき声が電話越しに聞こえるんだと。
それからあれよあれよと言う間に母親と弟が帰ってきて、その母の友人が電話で母親になにか説明してた。
母親も元々感じる体質らしくて良くないものがいるなとは前々から思ってたらしい。




446 名無しのななこ 2012/09/20(木) 23:24:53.88 ID:zCzr1MNI0
この女を見る前から自分も弟より少し小さいくらいの男の子を何回か見てたりとか
軍服姿で片足のない男の人とか
おじいさんとか見てたから
幽霊ってホントにいるんだってこの時点で思った。
母親も弟も感じるだけらしくて実際は見てないらしいんだけどあれは見なくて正解だと思う。
あの女空襲で亡くなったらしいんだけど未だに自分が死んだことに気づいてないんだって。
それで未だに助けを求めてさまよってるらしい。
そのあと簡易的なお祓いしようと思って線香とか母親が買いに行ったんだけど、不思議なことに帰ってきたら線香だけ綺麗にないの。
それも二回続けて。

なんとか線香とか買ってきてお焚き上げしたんだけどあの女だけどこにも行かなかったらしくてさ。
結局その母親の友人が連れて帰ってお祓いしたんだって。
ちなみにこの家、構造的に幽霊が入ってきても出ていけないらしくて霊のたまり場になってるらしいよ。
そしてにその家は現在もある。

2013/2/23|カテゴリー:|comment:11件

361 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/09/18(火) 17:24:32.04 ID:pXgsmw370
何かいわく付きの2LDKアパートに普通に住んでる(2万安い)
最初は特定のドアが一つだけ勝手に静かに閉まる程度だったんだけど
一年前位からメガネの内側に前屈みの女性が写る。外すと急に
ザワザワ聞こえる。静かな部屋なのに会社の食堂にでもいるざわめきに混じって
「あ」
という女性の声が聞こえる
それだけですごく気持ち悪かったのに、最近は以前にも見えていた向かいのアパート
をうろついているような黒い影がこっちに来て途中で消えるようになった。消える時また
「あ」
という女性の声
アパート出たら普通なのにアパートにいるとほんの少しずつ変になる感じで不安

増える

2013/2/22|カテゴリー:|comment:7件

333 本当にあった怖い名無し New! 2012/09/17(月) 21:05:00.02 ID:6heHuEh70
窓の外
3年前、俺が小6のころの話。
小6の11月、俺らは修学旅行に行った。バスで3時間ぐらいかかったが
紅葉で景色が良かったので苦にはならなかった。
一日目の午後、いくつかのミッションをこなし、夕方までにホテルに戻る
という班別行動の時間があった。買いたいものを買い、ミッションも終わって
ホテルに向かっている途中で道に迷い、ホテルとは逆方向に2kmほど
歩いていた。そして、見渡す限り一面墓場という不気味な地に迷い込んで
しまった。班の霊感が強いやつが「墓場で転ぶと霊がつくことがある」と
言うので、転ばないように一歩一歩踏みしめて歩いた。だが、不運なことに
班の一人が転んでしまった。怪我はしていなかったものの、ひどく痛そう
だった。俺は内心すごく不安になった。




335 本当にあった怖い名無し New! 2012/09/17(月) 21:24:29.68 ID:6heHuEh70
予定時間も大幅に過ぎてあたりもすっかり暗くなったころ、やっと
先生に発見された。ホテルにもどって夕飯の前に風呂に入った。風呂から
出ると夕飯の鍋が用意されていた。修学旅行の割には豪華だった。
夜、消灯時間のあとは怪談や、枕投げで盛り上がった。時刻は夜11時を
まわっていた。ふと、窓の外に見える建物に目をやった。そのとき、Aが
「なあ、さっきから気になってたんだけどあれなんだ?」と言った。
向かいの建物の誰もいないオフィスから、白い服の女性がこっちをじっと
みていた。顔は蒼白く、凍っているかのように無表情だった。手を振ると
向こうも手を振る。無表情で。このときは「残業かな?大変だなぁ・・・」
ぐらいにしか思わなかった。しかし・・・
「な、何だアレ!」とAが叫んだ。

336 本当にあった怖い名無し New! 2012/09/17(月) 22:15:12.24 ID:6heHuEh70
向かいの建物をみると、やはり白い服の女性がいた。だが今度は違う。
首を左右に激しく振っている。視線だけはこっちに向けたまま。
部屋は混乱に陥った。そんな中一人が倒れるように寝た。
また声が上がった。また向こうの建物に現れたようだ。今度は最上階の
倉庫にいる。やはりこっちをじっと見ていた。ようやく、向こうが増える
法則に気付いた。どうやらこっちが一人寝るごとに一人増えるようだ。
「みんな寝るな!」だが、一人寝て、また一人寝て、最終的に向こうは
隣の建物のさらに隣にまで出現し、7人に達していた。
そのとき、見回りの先生が入ってきた。「あ!先生!」

337 本当にあった怖い名無し New! 2012/09/17(月) 22:30:59.96 ID:6heHuEh70
「先生!大変!」俺らで先生に事情を説明した。しかし、
「何もいないじゃないか。そんなに気になるならカーテン閉じろ」といって
先生は部屋を出て行った。とりあえず言われたとおりにカーテンを閉めた。
閉めたはいいが、何とも言えない視線を感じてむしろ怖い。しかたなく
カーテンを開けた。向かいの建物が視界に入った。「いない・・・」
さっきまで7人いたのが一人もいなくなっていた。そのとき、廊下の奥から足音が聞こえてきた。
コツ・・・コツ・・・コツ・・・コツ・・・コツ・・・
まさか!見回りの先生は今来たばっかりなのに!


338 本当にあった怖い名無し New! 2012/09/17(月) 22:39:26.58 ID:6heHuEh70
足音は部屋の前で止まった。話し声が聞こえる。先生ではない。低く、
不気味な声・・・俺らは部屋の真ん中に固まった。俺は初めて死を覚悟した。
他の奴らも青ざめて震えていた。「く・・・来るなら来い!」
10分ほど経っただろうか。足音と話し声は消えた。
みんな安心したのか、次々に寝た。俺は寝れなかったのでしばらく起きていた。
次の日、バスの中はこの話でもちきりだった。ただひとつ、不思議だったのは、
俺ら以外、誰も人が増えるのを見ていないことだった。

前の記事次の記事