ξ゚听)ξは一日女王様のようですA
ξ゚听)ξは一日女王様のようですB
ξ゚听)ξは一日女王様のようですC

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 18:56:56.57 ID:/eyd4oya0
ξ#゚−゚)ξ「……」

(;^ω^)「……」

ξ#゚−゚)ξ「ブーン」

(;^ω^)「はいですお」

ξ#゚−゚)ξ「私は怒ってます」

(;^ω^)「見りゃわかるお」

ξ#゚−゚)ξ「なぜ私が怒っているのかわかりますか?」

(;^ω^)「……えっとー」

ξ#゚−゚)ξ「……」

(;^ω^)「僕がツンから借りたビデオの上に別のを録画したからですお」

ξ#゚−゚)ξ「そうです」

(;^ω^)「……」

ξ#゚−゚)ξ「しかも、こともあろうにAVをです」

(;^ω^)「……ごめんなさい」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 18:59:05.35 ID:/eyd4oya0
ξ#゚−゚)ξ「いやです。許しません」

(;^ω^)「……」

ξ#゚−゚)ξ「……」

(;^ω^)「どうしたら許してくれるかお?」

ξ#゚−゚)ξ「……」

(;^ω^)「……」

ξ゚−゚)ξ「……」

(;^ω^)「……」

ξ゚−゚)ξzzZ「……」

( ^ω^)「寝てんじゃねーお」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 19:01:14.66 ID:/eyd4oya0
ξ゚−゚)ξzzZ「……」

( ^ω^)「……」

ξ゚−゚)ξ「……あ」

( ^ω^)「ようやく起きたかお」

ξ#゚−゚)ξ「寝ていません」

( ^ω^)「いやいや、どう見ても寝てたお」

ξ#゚−゚)ξ「寝ていません!」

( ^ω^)「よだれ拭けお」

ξ;゚−゚)ξ「……」

ξ;゚−゚)ξフキフキ「……」

( ^ω^)「ニヤニヤ」

ξ;゚−゚)ξ「笑うな」

( ^ω^)「ニヤニヤ」

ξ;゚听)ξ「わ、笑っちゃだめぇ!」

( ^ω^)「ニヤニヤ」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 19:02:39.78 ID:/eyd4oya0
ξ#゚−゚)ξ「もう怒りました」

(;^ω^)「悪かったお」

ξ#゚−゚)ξ「怒り心頭に達しています」

(;^ω^)「すまんかったお」

ξ#゚−゚)ξ「怒髪、天を突きます」

(;^ω^)「ごめんなさいだお」

ξ゚听)ξ「あ、実際に髪は逆立たないよ?」

( ^ω^)「当たり前だお」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 19:04:06.62 ID:/eyd4oya0
ξ#゚−゚)ξ「何はともあれ、私はすごく怒ってます」

(;^ω^)(……くどいお)

ξ#゚−゚)ξ「この怒りの矛先をどこに向ければいいのでしょう?」

(;^ω^)「いや、普通に僕に向ければいいと思うお」

ξ;゚听)ξ「そ、そしたら危ないじゃない!」

(;^ω^)「え? 何が?」

ξ;゚听)ξ「矛先を向けたらブーンが危ない!」

(;^ω^)「いや、それは単なる慣用句だお」

ξ゚听)ξ「ならいいや」

(;^ω^)「え? いいのかお?」

ξ゚听)ξ「いいのです」

(;^ω^)「そうですか」

ξ゚听)ξ「そうなのだ」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 19:05:47.99 ID:/eyd4oya0
ξ#゚−゚)ξ「……」

(;^ω^)「……」

ξ#゚−゚)ξ「わかりました」

(;^ω^)「何がだお?」

ξ#゚−゚)ξ「怒りの矛先を納める方法をです」

( ^ω^)「ほうほう」

ξ#゚−゚)ξ「……」

(;^ω^)「……」

ξ#゚−゚)ξ「……」

(;^ω^)「……ご、ごめんなさい」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 19:08:02.14 ID:/eyd4oya0
ξ#゚−゚)ξ「明日一日、私は女王様です」

(;^ω^)「はい?」

ξ#゚−゚)ξ「女王様の命令は絶対です」

( ^ω^)「ああ、そういうことかお」

ξ#゚−゚)ξ「だから明日一日、ブーンは私の家来なのです」

( ^ω^)「はいはい」

ξ#゚−゚)ξ「とりあえず、明日の朝九時に私を起こしに来なさい」

( ^ω^)「わかりましたお」

ξ゚听)ξ「じゃあ、今日は解散」

( ^ω^)「おkだお。家に帰るお」

ξ゚听)ξ「気をつけて帰りなさい。命令です」

( ^ω^)「命令は明日からじゃないのかお?」

ξ;゚听)ξ「そ、そうだった……」

( ^ω^)「でもその命令には従わせてもらうお」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 19:09:57.70 ID:/eyd4oya0
翌朝九時。ツンのアパートの前

( ^ω^)「ピンポーン」

( ^ω^)「ツーン、起こしに来たおー」

( ^ω^)「ピンポーン」

( ^ω^)「……」

(;^ω^)「……」

(;^ω^)「……」

(;^ω^)「呼び鈴で起きろよ、あのバカ」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 19:11:20.50 ID:/eyd4oya0
(;^ω^)「しょうがないから携帯で起こすお」

( ^ω^)】「プルルル」

( ^ω^)】「プルルル」

( ^ω^)】「ガチャ」

ξ#゚−゚)ξ『……』

( ^ω^)】「あ、ツン」

ξ#゚−゚)ξ『こんな朝っぱらから電話かけるな』

(;^ω^)】「ええっ!?」

ξ#゚−゚)ξ『人の眠りを妨げるな』

(;^ω^)】「いやいや! 起こせって言ったのお前だお!!」

ξ#゚−゚)ξ『うるさい。寝る』

(;^ω^)】「ちょwwwwwおまwwwwwww」

( ^ω^)】「ツー……ツー……」

(^ω^)】「ツー……ツー……」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 19:13:07.63 ID:/eyd4oya0
正午。ブーン宅

( ^ω^)「あ、電話だお」

( ^ω^)】「もしもし」

ξ#゚−゚)ξ『もしもし』

( ^ω^)】「どうしたんだお?」

ξ#゚−゚)ξ『どうして私を起こさなかったの?』

(;^ω^)】「いやいや、ちゃんと起こしたお」

ξ#゚−゚)ξ『嘘だ!』

( ^ω^)】「携帯の着暦見ろお」

ξ#゚−゚)ξ『……』

ξ;゚听)ξ『……あ』

( ^ω^)】「ちゃんと起こしてるお?」

ξ゚听)ξ『……うん』

( ^ω^)】「とりあえず、今からツンの部屋に行くお」

ξ*゚听)ξ『……うん!』

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 19:15:26.13 ID:/eyd4oya0
ツンのアパート。

( ^ω^)「おじゃましますお」

ξ゚听)ξ「うむ。入りなさい」

(;^ω^)「……」

ξ゚听)ξ「とりあえず、寒いからこたつに入りなさい」

(;^ω^)「いや、その前に……」

ξ゚听)ξ「何?」

(;^ω^)「なんでツン、ボンテージ着てるんだお?」

ξ゚听)ξ「女王様だから!」

(;^ω^)「女王様の意味が違うお」

ξ;゚听)ξ「え? でもあのビデオじゃ……」

( ^ω^)「お前、見たのかお?」

ξ;゚听)ξ「み、見てない!」

( ^ω^)「……見たんだお?」

ξ////)ξ「……ちょ、ちょっとだけ」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 19:17:32.17 ID:/eyd4oya0
服を着替えたツン。

ξ*゚听)ξ「……」

( ^ω^)「……」

ξ*゚听)ξ「こたつ、気持ちいいね」

( ^ω^)「お。気持ちいいお」

ξ#゚−゚)ξ「……ブーン。命令です」

( ^ω^)「お? 何だお?」

ξ#゚−゚)ξ「足が邪魔。どけなさい」

( ^ω^)「わかりましたお」

ξ*゚听)ξ「……」

( ^ω^)「……」

ξ*゚听)ξ「こたつ、気持ちいいね」

( ^ω^)「お。気持ちいいお」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 19:19:35.46 ID:/eyd4oya0
こたつで丸くなる二人。

ξ*゚听)ξ「……」

( ^ω^)「……」

ξ*゚听)ξ「……ぶっ」

(;^ω^)「……」

ξ;゚听)ξ「……」

(;^ω^)「……」

ξ;゚听)ξ「ブ、ブーン!」

(;^ω^)「な、なんだお?」

ξ;゚听)ξ「おならしましたね?」

(;^ω^)「し、してないお!」

ξ;゚听)ξ「命令です! おならしたって言いなさい!」

(;^ω^)「し、しましたお!」

ξ*゚听)ξ「……よし!」

(;^ω^)(よし! じゃねーお!)

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 19:23:14.30 ID:/eyd4oya0
相変わらずこたつで丸くなる二人。

ξ*゚听)ξ「……」

( ^ω^)「……」

ξ*゚听)ξ「ブーン。命令です」

( ^ω^)「はいはい」

ξ*゚听)ξ「台所の戸棚にみかんがあるから、取ってきなさい」

( ^ω^)「はいですお」

( ^ω^)「とってきましたお」

ξ*゚听)ξ「苦しゅうない。表を上げい」

( ^ω^)「ツン、それは女王様じゃなくて殿様だお」

ξ;゚听)ξ「ふ、不覚!」

( ^ω^)「多分、それも殿様の系統だお」

ξ;゚听)ξ「じゃあどうすればいいのよ!」

( ^ω^)「とりあえずみかん食べるお」

ξ*゚听)ξ「わーい!」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 19:25:16.99 ID:/eyd4oya0
さらにこたつで丸くなる二人。

ξ゚听)ξ「ブーン。命令です」

( ^ω^)「はいはい」

ξ゚听)ξ「みかんの皮をむきなさい」

( ^ω^)「はいはい」

( ^ω^)「ムキムキ」

ξ゚听)ξ「あ、ちゃんと白い筋は取りなさいよ」

( ^ω^)「え? 取るのかお?」

ξ゚听)ξ「うん。私のこだわり」

( ^ω^)「でも、白い筋には栄養があるって聞いたことあるお」

ξ゚听)ξ「命令撤回です。白い筋は取ったらダメです」

( ^ω^)「あれ? こだわりは?」

ξ゚听)ξ「捨てました」

( ^ω^)「はえーなおい」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 19:27:21.36 ID:/eyd4oya0
すさまじくこたつで丸くなる二人。

ξ゚听)ξ「ブーン。命令です」

( ^ω^)「はい」

ξ゚听)ξ「おなかがすきました」

(;^ω^)(みかん十個も食っといてまだ腹減ってるのかお……)

ξ゚听)ξ「冷蔵庫にプリンがあります」

( ^ω^)「はいはい」

ξ゚听)ξ「取ってきなさい」

( ^ω^)「はいはいはい」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 19:29:37.31 ID:/eyd4oya0
ありえないほどにこたつで丸くなる二人。

( ^ω^)「取ってきましたお」

ξ゚听)ξ「よく出来ました」

ξ#゚−゚)ξ「……嘘です。よく出来てません」

(;^ω^)「え? どうしてだお?」

ξ#゚听)ξ「お皿は!」

(;^ω^)「はい?」

ξ#゚听)ξ「お皿がないとぷっちんできん!」

(;^ω^)「そのまま食えお……」

ξ#゚−゚)ξ「……」

(;^ω^)「わかったお。皿取ってくるお」

ξ゚听)ξ「うむ。苦しゅうない」

( ^ω^)「だからそれは殿様だお」

ξ;゚听)ξ「ふ、不覚!」

(^ω^)「無限ループって怖いよね」