@ABC
DEFG

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/29(水) 11:11:17.25 ID:OI8qjTb20
ピピピ!

電子音が鳴った
無線を繋ぐと向こうから声が聞こえてきた

( ^ω^)「こちらブーン。大佐聞いてるかお?」

大佐と呼ばれた男は面白くなさそうに聞いていると返事をした

( ^ω^)「衛生管理師を呼んでくれお」

大佐は言った

(´・ω・`)「衛生の人は今トイレなんだ」

( ^ω^)「そうかお。じゃぁ戻ったらコールしてくれお」

(´・ω・`)「わかった」



大佐とブーンの無線会話は終わった


大佐は煙草を取り出すとかっこよく火をつけた
大きく息を吸い込んでゆっくりと吐く

(´・ω・`)「ふぅ〜。作戦開始から3分。今は森の中ってところかな」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/29(水) 11:11:50.27 ID:OI8qjTb20
大佐がいる場所は米国の基地
現在アシッドナイト作戦(ANM)の実行中だ
内容は北朝鮮に拉致された大統領の救出

この任務の遂行試験に合格したのが
ブーンと呼ばれる男だ

彼はDELTA FORCE(デルタフォース)の隊員だ
とりあえず受けた試験に合格してしまったので
現在任務遂行中だ


( ^ω^)「とりあえず現在地を確認するお」

ブーンはマップを広げてコンパスを見て確認している
しかし、意外と難しい
3分くらいかけて把握した

:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/29(水) 11:13:37.95 ID:OI8qjTb20
( ^ω^)「答えあわせだお。」

GPSで確認し始めた
情報を拾得するまでに1分程度かかった
GPSで表示された場所とブーンが地図で
調べた場所は一致していた

( ^ω^)「せいかいだおwwこれからはGPSだけでいいお」

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右側の腰には拳銃が吊るされていた


( ^ω^)「あとは大統領につけられている発信機から場所を特定するお」

またを操作し始めた
今度も1分くらいかかった

( ^ω^)「おk。はあく」

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7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/29(水) 11:14:57.45 ID:OI8qjTb20
黒い丸が映し出されたのは平壌の近くだった
歩いて行くとすごく時間がかかるが何しろ隠密行動が原則なので仕方が無い
とりあえず歩いてピョンヤンに向かうことにした
恐らく平壌の近くに基地があるのだろう
ブーンは一般の服装に着替えて走り出した

装備の入ったバックパックが重い
だが現役の軍人ブーンは大して気に止めずに走った

どれくらい走ったか分からないが森も抜けることができた
街の光が見え始めると思ったが建物もぼろぼろで
きれいな人はほとんどいない

( ^ω^)「これが噂の北朝鮮か・・・・噂どおり最悪の状況だな。スラムより悪い」

ブーンは悪態をついて野宿できそうなところを探した
これが意外とすぐに見つかった
なぜならみんな野宿しているからだ
ブーンは荷物を枕にして新聞紙に包まって寝た
こうでもしないと少しでもお金を持っているように見えて
物をパクられるかもしれなかった

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/29(水) 11:16:50.11 ID:OI8qjTb20
翌朝

( ^ω^)「ふぁ〜よく寝たお。歯も磨けないし顔も洗えないお」

ブーンは仕方なくリュックを背負い歩き出した
だがすぐに立ち止まった

( ^ω^)「現在地の確認を忘れたお。」

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GPSを取り出して確認した
街の中ではすぐに表示された
ブーンは声を出さずに驚いた
もうこんなところまで走ってきたのか
そう思いながら
煙草を取り出した

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/29(水) 11:19:39.41 ID:OI8qjTb20
( ^ω^)「やっぱり煙草は重要だおw伝説の傭兵も煙草はもってるお」

SEALSの紋章のついたZIPPOをとりだして火をつける
ブーンは煙草を吸いながら走り始めた
煙草を吸いながら走るのは結構難しいが
意外と慣れていた

( ^ω^)「やっぱりキャメルマイルドはいい香りだおww」

ブーンは走りながらしゃべった
ここで、昨日のことをふと思い出した

( ^ω^)「そういえば大佐きのうコールしなかったお。こっちから連絡するお」

ピピピ
ツー

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/29(水) 11:19:57.15 ID:OI8qjTb20
( ^ω^)「大佐。衛生の人呼んでくれお。」

(´・ω・`)「ああ、昨日はゴメン。忘れてたんだ。今呼ぶよ」

大佐が名前を呼んでいるが小さくて聞き取れなかった
少しすると女性の声が聞こえた

ξ゚听)ξ「私が衛生管理をやらせてもらうツンです。よろしく。」

( ^ω^)「うはwww女の人だおwwwいい声だおww」

ξ////)ξ「べっ別にうれしくないんだからね!!」

ツンという女性は恥ずかしがりやさんだなとブーンは思った
ブーンの好みのタイプの女性だ
しかしブーンはこれから彼女がただの恥ずかしがり屋さんでは
無いことをしることになる

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/29(水) 11:21:03.33 ID:OI8qjTb20
ξ゚听)ξ「で、用は何よっ」

( ^ω^)「急に冷たくなったお。北朝鮮には何か美味しいものはあるかお?」

ブーンは嫌いな北朝鮮にやってきて
ろくに旨いものも食べてないので
お腹がすいていた

ξ゚听)ξ「あまり無いんじゃないかしら。あってもなかなか食べれないわよ。みんな飢えてるんだから」

( ^ω^)「どこに行っても食べられないのかお?」

ブーンはすごく焦った
嫌いな国に来て不味いものしか食べずに帰るのは
かなりつらい

ξ゚听)ξ「大都市にいけばあるんじゃないかしら。でも任務中よ。わかってるの?」

( ^ω^)「分かってるわかってるお。」

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/29(水) 11:22:36.18 ID:OI8qjTb20
北朝鮮に大統領が拉致されたのは数時間前
それからすぐに試験があった
ブーンは何も食べてなかったので
リュックからカロリーメイトを出した

( ^ω^)「毎日こんな食事じゃぁすこし悲しいお」

ξ゚听)ξ「がまんしなさい」

( ^ω^)「ツンのその冷たい態度。すごい気持ちいいおww」

ξ////)ξ「ちょっともうっ!変態じゃないのっ!」

( ^ω^)「オヴァー」




18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/29(水) 11:23:47.51 ID:OI8qjTb20
ブーンは無線を切った
切る前にツンが何か言ってた気もするが
気にしないでいた
歩道の端に座り込んでカロリーメイトを食べ始めた
栄養バランスは取れてるらしいので
まぁ大丈夫だろう

ブーンは数分で食べ終えた

( ^ω^)「やっぱりカロリーメイトはチョコレート味だおw」

ブーンは任務は必ずやり遂げるという一応エリートだったので
すぐに走り出した

( ^ω^)「間に合わないってのは一番よくないお。でも大統領が殺されることは無いと思うお」

北朝鮮の工作員が大統領を拉致したあと連絡を入れてきのだ

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/29(水) 11:24:21.84 ID:OI8qjTb20
一昨日の夜

工作員「大統領は拘束しています。大丈夫です。まだ殺したりしません。要求をうけいれてくれれば返します」

副大統領「要求とは・・・・・?」

工作員「核兵器の廃棄と、軍縮、それに10億ドルもらいましょうか」

副大統領「すこし・・・少しだけ考えさせてくれ」

工作員「また数日後連絡します。いい返事待ってますよ」

がちゃ

工作員は電話を切った
副大統領はしばらく悩み電話をかけ始めた

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/29(水) 11:25:42.22 ID:OI8qjTb20
プルルルル 
ワンコールで相手は電話にでた

副大統領「大統領が拉致されたことはしってるな?国防総省長官。」

国防総省長官「ええ。しってますよ。どうしたんです。」

副大統領「よく落ち着いていられるな。とにかく今から救出作戦をすることにした。今から適性検査を始めてくれ」

国防総省長官「わかりました。1人だけですよね。決定したら報告します」







21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/29(水) 11:26:23.00 ID:OI8qjTb20
( ^ω^)「って感じらしいから要求が通るまで殺しはしないはずだお」

ブーンは走りながら昨日ブリーフィングでの話を思い出していた
結構走っているが一向に経営しているような飲食店が無い
あるのは古びれたどう見ても経営していないような
ボロボロの店ばかりで
カーテンまで閉まっている

( ^ω^)「まったく、任務じゃないと絶対こんなところにはこないお」

悪態をつきながらも走ることはやめない
もう昼時だ
でもカロリーメイトは沢山持ってきていないので食べない
代わりに現在地を調べた

up2.viploader.net


( ^ω^)「おkww把握www」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/29(水) 11:33:00.35 ID:OI8qjTb20
ブーンはまた走り出した
結構進んでいたので気分が乗った
うっひょーってな感じだった

結構走ってもボロボロの街だった
しかしそれからしばらくすると
街の景色でもなくなり
田舎道のようになった
目の前には山ばかりになった

( ^ω^)「顔が見えなかったら別に乗り物に乗ってもいいかもしれないお」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/29(水) 11:33:24.56 ID:OI8qjTb20
ピピピピ
( ^ω^)「大佐!もう飽きた!帽子で顔を隠すから乗らせてくれお!」

(´・ω・`)「しょうがないな。時間も無いから電車に乗ってもいいよ。でも外国人だとばれないようにね」

ブーンはすごくうれしそうな顔をして「わかったおww」と答えた
大佐は基地でやれやれという感じの顔をしていた



無線会話が終了した
ブーンは駅を探し始めた
だがこんな田舎では駅なんて見つからない
線路さえ見当たらない


( ^ω^)「まぁ次の街まで走るお。そうしたら駅くらい見つかるお」