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ロストワールドエンドロール

話題:BL漫画


著/久松エイト


【あらすじ】
君に、最期を捧げるために、生きてきたー
新鋭作家が贈る、極上のBLファンタジー。
五線譜を身体にもつ作曲家と、病に蝕まれた歌うたいの、愛の物語。



 
ちょっと説明が難しい世界線なので、公式から引用。



ふたつの種族が存在する世界、ビアンシャンテ。
生まれつき身体中に五線譜の痣を持つ“コンポーザー”であるラルフと、不治の病・ヴェノムに侵される宿命をもつ“シンガー”のセス。
ある枷を背負ったふたりの、愛の物語が始まる――。


まずシンガーは何もしていないとただただ死への道をたどるだけの運命。
でもヴェノムは治すことが出来る。
それには大きな代償が2つあって、それが物語が進んでいく上で重要な要素になってる。

シンガーの体を蝕むヴェノムは音符の形をしてて、コンポーザーが作った特別な曲でその侵攻を遅らせたり浄化させたり。

まあ、そんな難しい話は実際に読んでもらって頭うんうん捻らせてもらおう!

セスは元気で素直で凄くいい子。
ラルフは少し世間外れなお坊っちゃんって感じ。

よくある、元気っ子が気むずかしい奴をだんだん柔和していくって感じ。
それが恋なのかどうなのかっていう説得力は少し欠けるかもしれないけど、ラルフにとってセスは特別な存在だから、好きになるのに理由は特に必要なかったのかな。
きっとセスもそうだったんだろうな。

相手の幸せを願って自分を犠牲にする勇気。
それが重苦し過ぎない程度に描かれてる。
人によってはメリバに感じるかもしれない。

私は好き。
なんだこれ、すげー、こんな設定考えられるのすげー。
っていう読んだ後に語彙力を失う結果になった(笑)

特に言葉を失ったのが、最後1ページ分に書かれてる曲。
作中でラルフがセスのために作った曲。
なので楽譜が読めて、楽器が演奏出来る人はぜひ演奏していただきたい。
それを聞いた時が、この作品の本当の完成で“読みきった”ことになると思う。

私はどっちも出来ないのでまだ読みきれてないことになる。
つらい。





結んで、ほどいて、キスをして

話題:BL漫画


著/三月えみ


【あらすじ】
『恋と人情が交錯する、ヤクザ×仕立て屋さんのドラマティックラブ』
下町の商店街で洋服店を営む板橋は、中学時代の同級生・足立と最悪の形で再会してしまう。
ヤクザに飼われているという足立は、商店街一帯を地上げするために来たというのだ。
幼い頃から育ってきた店を守るため、説得しようとする板橋。
ところが足立の目的は「板橋の願いを叶えること」だという。
三月えみが、心をこめて贈るオーダーメイドラブ。




 
個人的にヤクザって最高にセクシーでよいと思うの。
これは、そんなヤクザになってしまった同級生の一途な思いを貫いた話。

って説明した方が分かりやすい。

主人公は板橋。
で、足立がそのヤクザなんだけど、中学の頃からずっと板橋のことばっかり考えて、考えて、結果ヤクザに拾われてやってきたって感じ。

ぶっちゃけ作者の前作が好きだったから「同じ人のだ買お〜」って、内容をあまり見ずに買ったの。
だから最初、板橋といい雰囲気醸し出してるイケメンが相手だと思ったら足立が登場して、キスして、ずっと好きだった的な告白して……

〈〈〈お前は誰だ??〉〉〉

とりあえず読み進めてたら、なんだただの純愛ものか〜。
って大の字にして愛を叫びたくなった。

足立は板橋の大事なものを守りたかっただけで、その方法が不器用すぎただけで、必死になってたんだ〜。

だからこれは、板橋の「足立の奴なんなんだコンチクショー意味分かんねぇよでも好き」っていう話より、
足立の「板橋〜好きだ〜だから守りたい〜でも難しい〜でも好き〜」っていう壁打ちをしてて、跳ね返ってきたものをなかなか受け取ってもらえない話。(伝われ)
しかもその壁が先に出てきたイケメンである(笑)

とにかく純愛。
好きって人をどこまでも突き動かすんだなって。


ちなみに、足立のヤクザな上司がヤクザなのにいい人で好き。
いいおじさま。



ななしの男娼くん

話題:BL漫画


著/いかみりん



【あらすじ】
「名前を言わないのはここにいられなくなりそうだから」
ある夜、バーで出会った男娼と、どこか物憂げな男。
先にイったら代金をまけると言う男娼の言葉に乗り、一夜を過ごす二人。
激しいセックスとは裏腹に気分のいい朝を迎えた男娼は、男からの連絡を待つように…
けれど男娼は自分の名前を聞かれてもはぐらかし続け――

新鋭いかみりんの描く、もどかしくも可愛らしい、そしてエッチな一冊をお届け!




 
エッチな一冊!
(ここまでちゃんとあらすじである(笑))

男娼とかビッチとかはよくあるけど、これは今までのそれとは少し違った感じ。
いや、ビッチはビッチだけど嫌な感じのしないビッチ。
ビッチって(勝手なイメージだけど)、おせっくすの最中は「名前呼んで」ってねだるタイプだと思ってて。

男娼くんは全くの正反対で、まず名前を明かさない。

なんで名乗らないのか。
なんで煙草を吸うようになったのか。
根無し草のままふらふらしているのか。
それがちゃんと、短い中でしっかり描かれてる。

彼はおとぎ話の国の魔法使いで、ずっと王子様を待ってる。
でも魔法使いは名前を知られるとそこに存在できなくなってしまう。

突然ファンシーなことを言うけど、本当そんな感じ。

言葉は言霊っていうけど、名前を呼ぶっていう行為が男娼くんにとってどれだけ大事で特別で縛られたものなのか。

深い……
深いのにするする〜っと読めてしまったもんだから、もう1回読み返さなきゃ!ってなる。

作中に出てくるバーのマスターが男娼くんを「中毒性がある」って言ってた。
まさにその通り。
まんまとハマってしまう訳だ!

おっさん(あらすじ内の男)もいい感じにくたびれててエロスを感じるし、後半出てくるふわふわした学校の先生はいい人すぎて愛しいし。
何より男娼くんが魅力的だからこそ成り立つストーリー。

とてもエッチな1冊(笑)




本日の購入した本




花恋つらねA/夏目イサク
焦る鼠は猫を噛む/黒木えぬこ
若き猛虎くんの悩み/熊猫
ななしの男娼くん/いかみりん
片恋家族/ちしゃの実
君の音が鳴りやまない。/cielo



ちなみにまだ読んでないけど、恋つらねは続き待ってたから楽しみ。
後は表紙で惹かれたのと、あらすじ読んでみて気になったのと。

本屋さんって特典ペーパーついてたりするじゃん?
嬉しけどそれが裏にあるとあらすじ読めないから、どうにかならないかなっていつも思ってる。
そこ大事なとこじゃね?
他の作家さんがお薦めしてるのも分かった、でも大事なのってあらすじじゃね?って思う。



幸せになるのさ

話題:BL漫画


著/雲之助



【あらすじ】
主人公・小松冬馬は、親友に貸したお金を持ち逃げされた傷心から、ヤケ酒をあおっていた。
その帰り道、公園でひとりさびしく酒宴を開いていた男・南原歩と出会う。歩のヤケ酒の理由は失恋、しかも相手は「オトコ」で――。
偶然出会った二人に芽生えた恋は、すこしずつ、すこしずつ大きくなっていく。



 

商業読みたい〜って人にはもれなくお薦めしてる作品。
大好き。

主人公の小松は超がつくお人好しで、でも憎めなくて、友達にいたら絶対頼っちゃう。
お金を貸した親友にも、逃げられたのに「親友だったから」って怒ることもしない。
賢者か何かか……?

歩くんはベストオブ最強の嫁。
結婚したい。
小松が羨ましい。

好きになると尽くしたいし側にいたいし重いよって、それでもいいよって、お互いを受け入れて認めて確かめ合う二人のやりとりを見てるだけで幸せになる。
二人が幸せになる話だけど、読んでるこっちも最後は本を閉じて「はぁぁぁぁ〜〜〜(幸せ)」ってなる。

なんかもう説明はいいからとりあえず読め!
買って読め!!って感じ(笑)


シリーズ(?)で歩君の同僚の話もあって、そっちも大変良き。

人を好きになるって簡単だけど難しいよね。
でも誰かを好きになるのに大それた理由って、必要ないよね。
ただ、これからも一緒に隣を歩いていけたらいいなぁ……。

そんな、とてもとても優しいお話。


歩くん本当可愛いから。←



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