やぁ、モブリット。
元気にしてる?

って、元気にしてるか、なんて可笑しいか。

私は相変わらず、忙しく日々を過ごしてる。

そりゃもう、頭も身体もフル回転で、正直、参りそうだ。

そっちには、エルヴィンも居るんだろ?

虐められてない?

もし何かされたら、ちゃんと知らせるんだよ?

私の念で、エルヴィンに仕返ししてあげるから!

大体、モブリット、君は狡いよ。
狡過ぎるよ。

私を守る為なんて・・・

イケメン過ぎるだろ!

不覚にも、少しときめいてしまったじゃないか!

どうしてくれるんだ!

・・・なぁんて。

わかってる。

モブリットは、最後まで、私を隊長として護ってくれたんだね。

でも今は、無性に君の「分隊長!アンタ死にたいんですか!?」「生き急ぎすぎです!」が聞きたい。

そうすれば、私は、私のままで居られる気がするんだ。

あぁ、ごめん。

心配させてしまったね。

私は、モブリットに、いつも、焦ったような怒ったような表情をさせてばかりだった。

でも安心してくれ。

今は、オニャンコポンも居るし、私は、隊長としての責任もある。

だから、心配せずに、ゆっくり眠ってくれていいし、笑っていてくれ。

モブリット、君は、最高の右腕だった。

君程、私の事を理解し、支えてくれる存在なんていないし、これからも現れないだろう。

でも、私は、それで良いんだ。

そうすれば、モブリットは、ずっと私の中で、存在してくれているからね。

やっぱり、私は、君を心配させてばかりだね。

でも君と私の関係は、それで良い。

モブリットの存在は、いつまでも、私の中で変わらないよ。

もし、私が、いつか、そっちへ行った時は、笑顔で迎えてくれる事を願う。

いつまでも、君に話かけていたいけど、そろそろ時間だ。

今度は、腹の底から笑えるような話をするからさ。

もう、悩んだり、心配なんてしないでいいんだよ。

じゃあね、モブリット。

またね。