話題:読書


こんな夜更けにバナナかよ

映画化されたことをきっかけに頭の隅っこに何となく居座り続けていた作品です。

まぁ、読んだのはコチラではなく、comicoの無料マンガですが^^;

ちょっと、長文で感想を書いていたのですが、誤って消してしまったので、簡単に^^;



命がけのワガママ?



主要人物の鹿野さんは筋ジストロフィーを患っています。

筋ジストロフィーとは、筋肉が徐々に弱っていく病気で、とても大変な難病です。

実際に鹿野さんは、身体のほとんどを自分で動かすことができません。

そんな鹿野さんの辿る道は

病院で介護を受けて暮らすか

家族の介護を受け続けて暮らすか

これだけしかなかったはずでした。


……が


なんとどちらも選ばなかった鹿野さん(・∀・)


自分と対等な関係であるボランティアさんを募って生活してきたというのです。



……?


ボランティアさんに介助してもらっているなら、対等じゃないよね?


と、普通なら思いますよね。(少なくともわたしはそう思った)


が、作品の中では


鹿野さんはボランティアさんに介助してもらえる
ボランティアさんは鹿野さんを通して学ぶことができる


だから対等なんだ、と。


対等だからこそ、鹿野さんはボランティアさんに遠慮をしません。


その遠慮なしのワガママが、この作品のタイトルにもなった、「こんな夜更けにバナナかよ」でもあります。

鹿野さんはどうやら夜眠れなかったようで、夜中起きて、急にバナナが食べたいから買ってきてくれ、と。


でもこれ、自分でできないから、頼むしかないんですよね、鹿野さんにとっては。



衝突



こんなワガママばかりでは、当然、ボランティアさんと鹿野さんの衝突も起こります。

何せ鹿野さんとボランティアさんは対等なのですから、意見のぶつかり合いにも遠慮がありません。

もしボランティアさんに嫌われて、そのボランティアさんが来なくなったり、悪い噂を流されでもしたりしたら、死活問題となるのは鹿野さんの方なのにも関わらず、です。

でも、結局ボランティアさん達は離れていかず、苦悩や葛藤を抱えながらも、遠慮がないぶつかり合いだからこそ、お互いを理解して、共生していくこともできたのですね。

うーん、ここらへんって、きっと理屈じゃないんでしょうね。



空気を読むは必要か?



わたしは基本的には争いごとは好きではありませんし、どこか1歩引いていたくなることが多いです。

が、1人で何かをする時のこだわりは強い方だと思います。

そのアンバランスさのせいもあるのか?

人間関係を作ることはめちゃくちゃヘタクソです(・∀・)


……orz


ヘタクソ過ぎるので、人に嫌われたくない願望もそりゃ、強いですとも。


でも、それでは自分が空気のようになってしまったみたいで、結局は理解もされず、簡単に忘れ去られてしまう人物になってしまうんですよね。


本当にそれで良いのか?

そう思わせてくれるような作品でした。


comicoからなら今も無料で読めますので、気になる人は検索してみて下さい(*^^)v