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屍鬼

屍鬼/小野不由美


(かなりのネタばれあり)

こんなに長い小説を読むのは初めて。文庫本で読んだのだけど、5巻あわせると2500ページを超えていて、私の読書レベルも上がり自信もついたと思う。十二国記がいくら長くても大丈夫。なんだかんだ先に読めてよかったと思った。

元々十二国記を読もうと思っていたのだけど、図書館の予約の順番を待てずに手を出したのが全ての始まり。そのまま引き込まれてあっという間に読んでしまった。夏から秋にかけての物語だけど、偶然にも物語の終わりの時期が今の時期で複雑な気持ちになった。

序盤の村の様子も退屈とも思われるけど、村の閉塞感、住んでいる人の性質を掴むことができて、物語の深みに入りやすかった。これだけの長さなのに中だるみもなく後半は一気読みしてしまうほど面白く、これから読む十二国記にも期待が持てる。

(以下、ネタバレ感想)







序章で絶望の結末を知らされて、しかも物語中希望なんて一切なかったのに面白かった。最後の最後で避難することを選べた敏夫たちが唯一の希望なのだろうか。



前半の何かわからないものからの攻撃、それが屍鬼だと分かってもなお続く攻撃の恐怖がいつしか正体を突き止めた人間が屍鬼に立ち向かい形成逆転して、その反撃の惨さへの恐怖に変わり、なんとも言えない気持ちになった。



他の方の感想を拝見すると、共感した人物(人間か屍鬼か)が結構割れていて、100%の悪または善は存在しないのでないかと頭を悩ませてしまう。



自我を持ったまま屍鬼になることは悲しい。もし自分が屍鬼になったら?と考えると誰に近いのか、これもまた考えてしまう。正雄や恵のように役をまっとうすることもできないし、徹のように攻撃をしながらも自分の良心に負けてしまうこともなさそうだし、律子のように自分の信念を突き通すこともできないと思う。自我を持ったまま屍鬼になることは悲しい。



そう思うから人間の反撃がすごく凄惨なものに思えて仕方ない。屍鬼は人間に対してほとんど外傷を与えずに死に至らしめる一方で、人間は屍鬼に対して杭を心臓に打ち込む、または頭を潰してあるべき姿(死体)に戻す。あるべき姿に戻すのに、かなり残虐に殺人をしているみたいだ。屍鬼は生きるために人間を殺す。人間は秩序のために屍鬼を殺す。何が善で何が悪かわからなくなってしまう。



登場人物ごとに見ても、ひとりひとりにスピンオフ作ってもいいんじゃないかと思うほど、作り上げられている。主要人物の敏夫と静信。はじめは結託していたが、敏夫の行動を受け入れられず静信は離れてしまう。一度離れてしまうと二度と戻らない。気持ちが離れても時折お互いの存在を思い出しているのもちょっと切なかった。敏夫のキャラクターは好感が持てた。恭子への人体実験は趣味が悪いがその機転を利かせるさまや、千鶴に襲われ暗示をかけられるも、その後千鶴を誘い出しとどめを刺すシーンはあっぱれと思ってしまった。そして最後のシーンも。自分の手で何とかして事態を支配したかったと気づいたのもよかった。本当につらかったね、お疲れ様、という気持ちになる。



一方の静信。最初は共感できることもあったのだけれども、沙子と交流し始めてからは共感できなくなってしまった。沙子にとりつかれてしまった、と思うと少し諦められるけど、この人は最後まで救われなかったな、と思う。お前、父もそうじゃん、ってなった。



結城家もかなり複雑な思いのまま終わってしまう。屍鬼の存在に気付いた夏野。屍鬼の存在を認識しながらも目を背けて夏野を死なせてしまう父。気持ちのすれ違いが再び交わることなく終わってしまい無残。散々村を出たいと言っていた夏野に対して父が夏野の最期に対して土葬を選んでしまうあたりも。さらに夏野が起き上がらなかったのも。



個人的には矢野家が一番しんどかった。妙が起き上がりほかの屍鬼に見つかることなく自宅へ帰り、加奈美と再会するも仲の良かった元子の告げ口によって、ほかの人間にあっさり狩られてしまう。元子の最愛の子どもが起き上がらなかったために。加奈美の母に対する思いと、元子の嫉妬による裏切りで感情がおかしくなってしまう。



元子もそうだが、追い詰められた人間の様がそれぞれ描かれており、そこもつらかったけど楽しめた。結城はじめ、現実から目を背けてしまう人の中、孤独でも立ち向かうかおりの姿はぐっと来てしまった。かおりの成長物語として一つ話をつくれるのでは。それでもかおりの境遇は不憫。昭も幼いなりによくがんばった、、、。


山火事から物語が始まってしまったため、誰が火をつけるのか想像しながら読んでいたけど、最後まで分からなかった。敏夫や静信が自棄になってでもなく、屍鬼側が証拠を隠蔽するわけでもなく、不慮の事故というわけでもなく。お前、物語の主要人物じゃなくない?って奴があっさり火をつける。その物語の展開としての無情さもよかったなと思った。



そしてすべて読み終わってから序章を読むとさらにぞっとしてしまい、これも楽しめた。前田さんってあの前田さんじゃん、とか、棺を乗せたワゴン車は結局何だったのかは永遠に謎のまま、とか。何一つ報われない物語だった。なのにここまで引き付けられた。本当に面白かった。



あれ8周年

ヘイヘイここのブログ約8周年ですよ。
更新したりしなかったり、わたしのことを知っている人はまだ見ているのだろうか。正直その辺はなんでもいいかな。他人の日記見て楽しむ年頃ではないでしょうに、、、みんな、見てるー!!??

そもそもエムブロがサービス終了せず残っていること自体が本当にすごい。残してくれてありがとう恥ずかしい日記も残してくれてありがとう。

わたし達世代が必ず通ってきたと言っても過言ではない前略プロフィールとかね、あと名前忘れたけど広告少ないリアルタイムみたいなやつとかね、あとモバスペとかね、もうすっかり無くなってしまったね、、。あの頃のインターネット楽しかった、、、自分の好きなデザインにしてね、、、。懐かしくて爆発しそう。

周年でも何かあるわけではなく。たまたま今日開いて、気づいたから更新しただけで、当日改めて更新しようとしてもおそらく忘れる。最近の世の中への興味が無くて忘れることも多くて悲しい。この間は病院に傘を忘れて、1ヶ月の保管期間を覚えていたのに、気づいたら数日過ぎている。定期券も切れて2日後に切れたことに気づく。意味がわからない。そういう日々。近況報告。

これだけ文字打っても中身がない。昔はあれだけ更新していたけど、今はもう改めて書きたい出来事ってあんまりないな、、(あれ?昔も中身なかったね!)でも読んだ本とかドラマの感想は残しておかないと忘れてしまうので、本当はできればこまめに更新したい。本当はね。後で自分で見るようにね。

そんなことを言っても次の更新が数ヶ月後になるのも十分ありうる。エムブロがなくならないことを祈るばかり、、。

3年A組感想

2019年1月〜3月のクール。ひさびさにだらだら感想書きたい系ドラマ。いろいろ感情が動かされた。

見終わった後、このドラマのテーマってネットリテラシーだったんだって気づいて、扱うテーマが現代らしくて、そこもよかった。
インターネットが普及して、若い子でも簡単にSNS使えるようになった今、改めてネットマナー考えようと思ういいきっかけになりました。(わたし、普段ほとんどネットで自分の気持ち発信しないけどさ。(笑))

柊先生の言うことって、綺麗事だし、現実的に無理があるけど、それでも号泣したのは、感情的だからかと、、。叫ぶ系の演技結構好きかもしれない。(余談だけど、松山ケンイチ好きになったのは銭ゲバの最終回の演技を見たのがきっかけだった。)

それまでのクラスメイトとの感情のぶつけ合いも毎回泣いてしまってたんですけど、ほんと、ここまで本気で気持ちをぶつけられるのってすごいことだよな、って泣いた。歳をとるといいのか悪いのか、ほんといろんなこと我慢できちゃう。
本当はこういう風に言葉をかけてほしかった、認めてほしかったという感情もあるのかな?その辺は認めたくないので蓋しておく。

事件が現実に起きていたら生徒みんなトラウマだし、さくらちゃんは本当にしんどかったと思う。れいなの最期のシーンつらすぎて泣いたんだけど、そのあとの柊先生が飛び降りてさくらちゃんが助けるシーンなんて、平気でトラウマ再現させる柊先生もとより制作サイドが怖くて普通に泣いた。そこだけほんとに引っかかる、、、。

柊先生の最後の配信の後のネットの声の描写がなかったのがなんかリアルだったな。ここまで事件を起こしたからって世の中が変わるわけじゃないという現実を突きつけられている感じ。だってネット民からしたら非現実の出来事だもの、、、。
でも、散々ネット云々言ってたけど、なにより「もっと人に優しくなろうぜ」「もっと自分を大切にしようぜ」が一番シンプルで一番大事なメッセージだと思った。簡単だけどたったそれだけで世界って変わると思うんだよね、、

フィクションとはいえ柊先生はじめさくらちゃん、3年A組のみんなが体張ってトラウマ植え付けられながらも伝えてきているので、しっかりメッセージを受け取りたい。熱くるしくてクサイけど、たまにはいいねって思った。


2018年を音楽とともに総括する

2018年を音楽とともに総括する。

2018年追加曲で、よく聞いていた曲
1、不可思議のカルテ
2、ルサンチマン
3、Other Days
4、I'm in time
5、HALF
6、アイノウタ
7、ルパンレンジャーVSパトレンジャー
8、願い
9、大停電
10、言ノ葉
全体的に入れた曲が少なかった。なにより、ラージの秀作さんの脱退のダメージがでかすぎた。ラージの新曲もあまり聴けなかった。そんなんでライブ行く回数も減ったし、引っ越しも転職もして、いろいろと変化のあった1年だった。

今年の10曲はなんとなく1年振り返られそう。
不可思議のカルテはアニメの曲だけど、CMで聴いてひとめぼれして、アニメ、原作ともにはまるという。1クールでおしまいだからかなしかった。

ルサンチマンもひとめぼれ。ラジオできいた。ペンギンラッシュのライブにも行ってみたけどやっぱり好きだと思った。あまり東京でライブしていないみたいだけど、これからもライブ行きたい。今年そう思った唯一のバント。

Other Daysはラージの昔の曲で、2018年正月に今更ながらCD買った。歌詞がタイムリーにきてすごく聞いていた。いい曲なんよ、、、ライブで見たかった。2017年は本当にラージに救われたなと、今もしみじみ思う。

あとは、特撮にはまって、最終回に近い今、終わるのが悲しくて録画見れていない状況になっている。

アカシアオルケスタは金沢まで遠征できてしぬほど楽しかったな。


●旅行


遠征の話題ついでに、今年は遠征は前年よりだいぶ減ったかと。旅行も含めて振り返る。
1月 名古屋(アナバン、ラージ)
5月 仙台(アカシアオルケスタ)
6月 仙台(友達の結婚式)
9月 金沢(アカシアオルケスタ)
11月 岩手(旅行)
12月 大阪(ポルノグラフィティ)
結構行ってた。地味にアカシア遠征民である。12月の大阪はほぼライブ見るために行ったようなもん。

●ライブ
数えていないけど去年よりは少ないと思われる。秀作ショックで本当にライブ行けなくなったし、推しを推すこと(新しい誰かに対しても)もできなくなってしまったから、バンドも開拓しなかった。(ペンギンラッシュは別)
最後の秀作さんのライブ、運よく観ることができて、そのライブいろんな意味で忘れられない。
女王蜂もなんだかんだ毎年のように行けてよかった。ペンギンラッシュは久々にバンドにときめいた。クウチュウ戦も由美子ぬけてしまうん、、。twenties、アナバンは変わらずかっこよかったな。あとなによりポルノのカウントダウンライブ。セトリがアラサーホイホイすぎて友達と涙流していた。

●2019年
正直音楽に対して期待をしなくなってしまったけど、気持ちが向いたときにライブに行こうと思えるようになった(前は、そこにライブがあるから行くみたいな感じだった)からそれはそれでいいかなと。いままでは「行けば絶対いる」人だったけど、2018年後半くらいから「何のライブに行けば会えるの?」の人になってしまった。そんなことになったのも、私自身今までのように楽しめなくなったことも悲しかったけど、しかたない、、「あきらめる」方を受け入れてしまったのだ。2019年は自分の別の時間に充てていくのだ。
暗い感じになってしまったけど、やることはやってるので自己評価は高い。2019年はやりたいことをやっていきたい。










2018年冬ドラマ

冬ドラマ、3本見ていたのだけど、どれもよかったからちょっと感想残しておく。あとで自分が見返したいから。去年のカルテットも好きだったんだけど、結末すっかり忘れてしまった。でも6話が巻夫妻の気持ちのすれ違いを描写した回だったのだけど、ですごく衝撃的だった。衝撃的過ぎて今でも録画残しているしたまに見ている。というわけで。


ネタばれあるよ。




○リピート
これは前情報見て見ようと思ったやつ。リバース(原作の方)でイヤミス耐性がついていたおかげか、ラストよかった。賛否両論あるけど、私はこれでいいと思う。個人的にぱるるの粘着質な演技がすごいと思った。あゆみちゃんとけいすけを殺そうとするシーン、ぞっとしたな。この作品はミステリーとして純粋に楽しめた。連続殺人の理由、リピートメンバーが集められた理由、面白かったな。本当はみんな死ぬ運命だったけど、リピートしたら運命は変えられるのか、、、。それを確かめる(といっても遊びのような感覚で)ために風間と共にリピートする。みんな運命そのままか別の理由で死んでしまったけど最後あゆみちゃんだけ残ってまたリピートして、今度はみんな助けると決意する。
けいすけがリピート直前で死んでリピートできなくてあゆみちゃんの記憶がなくなってしまって、あゆみちゃんが合いに来てもあんた誰状態になっていたのが切なかったなあ。あゆみちゃんもリピートの説明せず去るのもなんとも・・・。
リピート前にけいすけと付き合うようになって妊娠して、子どもを産みたいから二回目のリピートはしないと一度は決めたのにね、、。心折れてまうわ。そしてしれっと風間が生き延びてリピートしていたのが嫌な感じだったな。六角さんが演じていたけど、ほんと嫌な感じだったな(笑)ライアーゲームの時も思った。

○anone
これは脚本が坂本裕二さんだったから。カルテットも。motherも。広瀬すずは好きじゃなかったけど、気にならなかったな。女優ってすごいな。ネット難民、余命宣告、義理の娘に血がつながっていないことを知られそれをきっかけに疎遠になってしまった母、あとなんだろ、肩書。みんな希望あふれる明るい未来とは無縁の人たちなんだけど、印刷業をしていたあのねさんの夫が残した大量の偽札をきっかけに絆が深まっていく話。田中裕子さん、motherでうっかりさんだったから登場した時笑ってしまったよ、、、。瑛太もの演技もよかったな。ハリカちゃん、彦星くんの病気を治したい一心でお金を手に入れようとするけど限界があって。彦星くんの同級生の金持ちの女の子が彦星くんのことが好きで、お金出してあげるよって話を持ち掛けるけど、彦星くんはハリカちゃんが好きだからそこまでして生きていきたくないって断る。でもこの話を聞いたハリカちゃんはどんな形でもいいから生きていてって彦星君に別れを告げる。せつな。でもそれはハリカちゃんの嘘だって彦星くん気づいて同級生の子の申し出を受けて生き延びる。ハリカちゃんの嘘に報いる方法は生き延びることだって。偽札の件で鑑別所に収容されたハリカちゃんに毎日手紙を送り続け、面会に行く。健気かあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!最終回は彦星くんのシーンになる度泣いていたわ、、。はかない。
持本さんが死んでしまって、最後幽霊としてあのねさん宅に住み着くあたり、持本さんらしいなって思ったな。青葉さんも、幽霊(幻覚?)が見える話、これの伏線だったんだね。
中世古くんだけバットエンドだったんだけど、それも深いな、、はると君のいたずらで火事を起こしてしまった過去も最初は利用していたけど最後にそれは記憶違いだよって記憶を書き換え自首する。中世古くんが偽札づくりの話を持ち掛けたのだけど、なんだかな。
みんな罰を受けそれでも当たり前のように帰ってくる。赤の他人だったのに家族になっていてほっこりする。そしてハリカちゃんが一人暮らしをすることをあのねさんに話すシーン。自分で一人になるって決める。自分で初めて決めた一人。帰る場所があるからこそ一人になることは怖くないのだと。このシーンはぐっときたな。
最後にみんなで流れ星に祈るシーンはあったかい気持ちになったな。展開は静かかもしれないけどじんわりあったかかったな。

○隣の家族は青く見える
これは松ケンが出るから、という理由だけで見始めて、正直内容はあまり興味がなかったのだけど、話が進むにつれて面白さが深まった。コーポラティスハウスで出会ったそれぞれの家族、個性あふれていてみんな好きだったな。
川村さんとちひろは子どもをつくらないつもりのカップルだったのだけど、じつはりょうじには子どもがいて別れた妻の死をきっかけに引き取ることに。ちひろは子どもは作りたくないのは嫌いだからではなく、自分の子ども時代がつらかったから同じ思いをさせたくないからだった。誰よりもこどものことを考えている人だった。子どもはいらないって言った手前、息子りょうたを引き取るタイミングで家を出ていくつもり(本心ではないけど)だったのにタイミング逃してりょうたを迎え入れる。迎え入れたら一生懸命りょうたにつくすちひろが健気でかわいかったなあ。りょうたの誕生日にりょうたの母が亡くなったことを知らなくてお祝いしてりょうたにケーキ落とされるけど素直に謝っていて、子どもを取り入れようとせず向き合っている姿にぐっときたなあ。りょうたもその件をきっかけに心をひらいたんだよね。ラスト、りょうじがちひろと事実婚と手続きしておけば、自分の身に何かあったときにりょうたを引き取れるようになるからってお願いした時、あっさりOKしたちひろが「りょうじに何かあるなんて考えたくないけど、あの子の居場所がなくなってしまうのは嫌だから」って言っていたのがよかったな。りょうたがりょうじとちひろの結婚(事実婚)をお祝いするところも泣いた。りょうたがちひろを母としてではなく「ちひろ」としてみているのがよかったと思う。ちひろも母として、というよりは養育者という感じ。
幸せを装う家族。小宮山家。最初みゆきさんが本当に嫌な奴だったけど、コーポラティスハウスの住人と接していくうちに柔らかくなっていく。真一郎に離婚を切り出されたあとのみゆきさんの顔がすごく柔らかくなったのが印象的だった。別人みたい。女優ってすごいな。ここはお子が健気でかわいいお宅。
わたるんとさくちゃんのゲイカップル。偏見ばっかりだからわたるんは最初隠していくけど、さくちゃんと過ごしていくうちに母親にもカミングアウトできた。さくちゃんがけがした時は誰よりも心配して、さくちゃんが高卒認定に合格した時は誰よりも喜んでいた。なんかすごくほっこりしたな。いよいよBLも世の光に当たるね。BLってくくりも腐女子って言い方も偏見があるから生まれた言葉のような気がして、そういうのも気にならなくなるといいな。個人的にはさくちゃんがわたるんのところに転がり込んだ理由の伏線が回収されていないのが気になったな。某青い鳥で施設から養子を引き取るためなのかな、ってい言っている方がいて、そうなのか、とも思ったけど、わからないままだな。
そして五十嵐家。不妊治療っていうテーマ、難しいと思ったし、知らないことも多かったから勉強になったな。活かす機会は果たしてあるだろうか、、(笑)。個人的にあまりいい印象を持っていなかったし、ななちゃんの職場の同僚もしわ寄せはこっちに来るんだからやんなるわ、って愚痴って上司に説得されていたけど、私はまだまだ同僚側だなと思った。その立場になってみないとわかんない気もするんだな。劇中でもななちゃんそんなこと言っていたような気がする。わかんないから攻撃しちゃうのだとか、そんな感じ。どんな立場でも相手を思いやることができたらいいね。五十嵐家は大ちゃんの母、高畑淳子さんの演技が本当に良かった。何度泣かされたことか。ななちゃんが本当に強がりで、「もっと頼ってよ」ってお願いしたり、実家に帰ったななちゃんに頭下げたりするのとかぐっときたな。ななちゃんは最後まで強がっていたね。帰ってきても「つらいのは大ちゃんも一緒なのに一人にしてごめんね」って、そうじゃなくて!もっと!わがままを!言って!って思ったな。本当に良い意味でも悪い意味でも「いい子」だったな。まあでもみんなハッピーエンドでよかったなって思った。松ケンもちゃんと「大ちゃん」で、俳優ってすごいなって思った。ユリゴコロに出てた人なのだろうか、俳優ってすごいな。

次のクールに見たいものがあまりなくて、終わってしまうのがさみしいな、、
自分でも読み返したくなくなるほど長くなってしまった、、


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