うちの父親の話を。

父が亡くなった日は母の日。
その日は、母はちかくに住む祖母の所に行っていて、
父は朝から孫である私の姪っ子と遊んでいて。
家の掃除をしていた妹に「母さんに花を買ってきてくれ」と頼んだ。
ちょっとその花の名前を今ド忘れしちゃったけれど、
結婚式の時母がブーケにした、母の好きな花だったらしい。
いつもなら、妹は父と喧嘩ばかりしていたけど、この日に限っては
そんな事もなく、快く花束を買ってきて帰宅した母に「お父さんから」と渡して。
そして、父親は近くに住む兄弟の家に出かけていって。夜の22時頃。
夜23時半頃、上京して一人暮らしの私は友人とファミリーレストランに行って食事をしていた。
なぜだかやたらと喉が渇いて、アイスコーヒーばかり6杯くらいおかわりして、
丁度「来月父の日だけどなにあげたらいいかなぁ」と話していたら、妹から父の訃報が。
死因は、車が車道をそれ川に転落しての溺死。
後々思うと、虫の知らせだったのかなぁ、と。

後日談。実家に帰った時、室内ジャングルジムで姪を遊ばせていた時。
姪っ子が突然「あ!爺ちゃんがいるよ!」と。
どこにいるの、と聞くと前方の襖を指差して「にこにこしてるよ」と。
ごめんお父さん、ちょっと怖かった(^^;