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117

私が中学3年の時だと記憶してます。
ある晩、私はテスト勉強の為、自宅の1Fの応接間にこもっていました。
家族は出掛けていたので、その夜は自宅には私一人でした。
テスト勉強がはかどらないのでTVのスイッチを入れ、一息つく事にしました。
しかし、TVの電源は入っているものの一向に画面がうつる気配すらありません。
何度も入り切りを繰り返しているとなにやら画面が赤みを帯びてきました。
が、それはほんの一瞬だけでやっと画面が正常に映し出されました。

しばらくして某番組の中で『学校で噂されている怖い話』というコーナーが始まりました。
そのコーナーの中で「恐怖のダイヤル117」という話が紹介され、私は興味深くそのコーナーを見ておりました。
話の筋はこうです。
深夜0時に117番に電話をすると時報ではなく女の呻き声が聞こえる・・・・・と。

早速試してみたくなりました。内心かなり馬鹿馬鹿しくは思っていたのですが、好奇心旺盛な性格がそうさせるのでしょう。
深夜0時丁度。
私は受話器を取り117を押したのです。
すると、何も音がせずシーンと静まり返った状態がしばらく続きました。
「おかしいな?かけ間違えるわけは無いはずなんだがなぁ・・・・・。」
深夜0時なんて時間になると営業しないもんなのかと真剣に考えたものです。
2、3分その状態が続き、もう切ろうと受話器を耳から放そうとしたその刹那。
「ザーザザーザー・・・・」という電子音のようなものが聞こえたのです。
再び受話器を耳のそばにやり息を殺してその音に耳を傾けると、
「ザーザザーザー・・・・」という電子音の中になにやら異様な声がする事に気がつきました。
「うぁぁぁぁうううぁぁぅ・・・ぐぅぅぅぁぁぁ・・・・・。」
番組で言っていたのとはまったく違う、大人の男の声でした。
さすがに気味が悪くなり、私は受話器を置きました。
部屋の中には静寂だけが残り、一人で居る事に異常な恐怖を感じてきたのは言うまでもありません。

私は両親が行っていた「カラオケスナック」に電話をしました。
もちろんすぐに帰ってきてくれるように頼む為です。
父親が電話に出ました。
その旨を伝えると、「あと1時間くらいしたら帰るから。」との事。
とりあえずは一安心・・・・・・。
そのはずでした・・・・・・。

1時間すれば両親が帰ってくる。
そう信じて一人、部屋で帰りを待ちわびていました。
両親が帰ってきたら一緒に2Fにあがれるようにすぐに寝れる準備をしておこう。
そう考えた私は、風呂に入る事にしたのです。

体を洗っていると「バタンッ!」と扉の閉まる音がしました。
1時間はたってないが帰ってきてくれたのだろうと思い、バスタオルを腰に巻き玄関へ向かいました。
しかし、鍵はかかったままで、もちろん帰ってきた形跡すらありません。
「気のせいか?」
私は再び風呂場へと向かいました。



途中だった体を洗い、髪の毛を洗い始めました。
洗い流そうと桶に湯を汲み、頭の上からそれをかける。
すると・・・・・。
私の頭から流れ落ちる湯の色が真っ赤に染まっているではないか!!
タイルに落ちたその液体はあきらかに水のそれではなく、ドロッとした血液そのもので、
私は無我夢中に水道の水でそれを洗い落とした。
ふと気がつく。
顔や頭にもついているのではないか・・・・・。
私は風呂場にあった鏡を擦り曇りを取った。
そして恐る恐る顔を見る。
私の顔や頭には血液らしきものは付着していなかった・・・・・だが・・・・だが・・・・。
鏡にうつった私の背後には黒髪が長く胸のあたりまで垂れ下がった血だらけの女!
女が恨めしそうな視線で鏡越しに私を睨みつけてるのである!!
後ろを振り向く事もできずに硬直したまま私は目をつぶった。
再び目を開いた時、女は私の背後にはいなかった・・・・・。
シャワーの湯で全身をくまなく流し風呂を出ました。

興奮した為か喉に渇きを感じました。
冷蔵庫から飲み物を取り出し、コップを手にする・・・・・・。
注ごうとした時、私は気付いてしまったのです!!
コップの中に束になった黒髪が入っている事に・・・・・。

ヤカン

この話は自分の会社さぼり癖が治った話です。嫌でも治ってしまいました。

あれは2年前ですね、しょっちゅう会社休んでましたよ自分。会社に出かけて
そのまま行かず、季節も夏初旬って事もあり海によく行ってました。
でも、あの日だけは町でプラプラして昼頃家に帰りました。

自分の家のドア空けて、すぐ感じましたよ。体の芯が寒くなったんですよね。
蒸し暑い部屋の中なのに。

まず、普通にトイレ行きました、それでトイレから出てきて不思議に思った。
ステンレスのヤカンが廊下に置いてあるんです。愛用のヤカンなんですがね、
どうも変。いつも台所に置いてあるはずなのに。廊下にポツンと置いてある。

ヤカン取りに行きましたよ台所に置きなおす為に。
丁度ヤカンの目の前に立った時、ヤカン凝視しちゃいました
「何だこりゃ!!?」って。。
軽く曲がったステンレスのヤカンの表面に何か映りこんでいる。
自分よーく見ました。
タンスと天井の隙間に中年の男が映りこんでいるんですね。
「うわーまずい、まずいよこれは、包丁持ってるよ」
でも、関係ないですね、はっきり言ってそんな事は。包丁男なんか目じゃ
無いですよ自分。役者演じて家のドア空けて外に出て閉めましたよ。

外出て直ぐに家離れた所に行き、警察に電話しましたよ。
「でも、腑に落ちない、納得いかない。何だあれは?」って感じ
です。
長く感じましたよ、警察が来てくれるの。3人もの警官が来てくれま
した。包丁持ちが効いたのでしょうね。

警察に鍵渡して、部屋に入って行きましたが男は居ませんでした
ステンレスのヤカンは、そのまま置いてありました。

やっぱり泥棒でしたよ奥の部屋が物色されていました。

友人には話せませんね、こんな馬鹿げた話。都市伝説だろ?で
会話終了ですから。多分。

その男はですね自分が正確に顔を覚えている内に捕まりました。
友人と自分の家でテレビ見ていて、嫌悪感が出てきました。
ニュースにその男の写真が出てる。
捕まったと言う表現は間違いですかね?この場合は。。

殺されていたんですその男。
窃盗で捕まっていない。。

友人は珍しく騒いでましたよニュース見て。殺され方が簡単と
いうのもあり、それに珍しさもあったのかもしれませんね
ニュースの内容が。。

ニュースの内容はまとめるとこうなります。
・包丁で刺し殺されている。
・女の血の付いた指紋が男についている。

友人は自分が事件解決したかの様に騒いでました。
「これ!夫婦のもつれだぜ。絶対そう!!」
自分は気分悪いだけでした、でも男性のリポーターは言いましたよ
「血が付いた子供の指紋も見つかっております」って

「ん??」
友人の感想はこれでした。

自分は
「そっか」
です

あのヤカンですねぇ、映ってましたよ中年の男が。。

でも男の右脇に女と2歳ぐらいの男の子が映っていました。
対比が凄かったですね、男は真剣な顔

女と男の子は歯をむき出して笑ってましたから。

吠える犬

小学校低学年の頃、学校から帰ると叔父がいた。叔父は青ざめてて生気がなく、
俺の顔を見ても「おかえり」としか言わない。叔父は関東の隅っこの山のふもと
で嫁さんと二人暮らしのサラリーマン。小学生が帰っている時間に都内のうちに
いるのはおかしい。子供心になにかよくないことがあると思って聞けなかった。
夕食。叔父も父も母も妹も、一言も喋らずに黙々とご飯を食べた。突然叔父が
箸をおいて口を開いた。こんな話。
一週間ほど前「うちの犬が毎日昼の決まった時間になると狂ったように
吠えてご近所に肩身が狭い」と嫁さんが言い出したらしい。叔父は「犬には犬の
社会があるんだよ」とテキトーに流した。
それからも犬の奇妙な行動は続いたらしく、少し恐くなった嫁さんは昼時には
家をあけるようになった。叔父はくだらないことで脅える嫁さんに腹が立って
今朝「今日は早く帰ってくるから、家にいろ」と言って家を出た。

昼前に会社を出て嫁さんの言う午後1時頃に家につくようにした。
バス停から田んぼだらけの田舎道を家に向かって歩いていると
なるほど、気の狂ったような犬の鳴き声がする。威嚇するような、
おびえるような声。面倒臭い、とため息。
遠目に家が見えてきた。と、なにかが庭を走っている。犬が吠えてる
相手かな?キツネか?タヌキか?と足を速めるが、ぴた、と足が止まった。
冷や汗が吹き出る。庭を走りまわっているのは子供だった。和服を着た
小さな子供。走り回るというか滑るような感じで家の周りをぐるぐる
ぐるぐる回っていた、らしい。振り回してる腕はビデオの二倍速の
ように速い、不自然な動きだったらしい。

化け物だ!と思ったが常識人の叔父はにわかには信じられず、
遠目に何か他の物ではないかと目を凝らしたらしい、が紛れも
ない青い(赤だったかな?)和服を着た子供だったらしい。犬は
子供に向かって狂ったように吠えていた。
叔父は嫁さんが家にいると知りながらも、どうしても家に近づく気に
なれず走って駅まで引き返し、とりあえずうちに来たのだと言う。
家に電話をしても嫁さんは出なかったらしい。
明くる日曜、朝一番に父が叔父を家まで送った。幼心に心配と
ちょっとした興奮があった。昼前に親父が叔父の住む駅前から
電話してきて「一応家までは送っといたよ。でも犬はもうおらん
かった」と言った。鎖も首輪も残して消えてしまったらしい。

親父が帰って夕方ごろに叔父からも電話があって「**(オレ)
話きいたか?犬には可哀相なことしたなあ。なんかオレのせいで
どっかいっちゃった気がするよ。嫁さんも大丈夫。迷惑かけたな
じゃあ、元気で」って変な挨拶をされた。この叔父とはこれっきり。
行事にもマメな人だったけど、それからなんの法事も葬式も出なく
なった。もう10年になるけど家族であの叔父の名前を出すのはタブー
になってる。昨日妹と話したけど妹も覚えてて二人で不思議がった。
恐い話じゃないかも知れないけど、叔父のこと思うとシャレん
ならん。すまん。「子供」はなんだったのかなあ。叔父は山梨なんです
けど、地元の人、なんかそういうの知りません?

工事現場の看板

これは俺が中学の時に通っていた塾の先生の体験談。

先生は売れる前のTOMCAT(北斗の拳の主題歌で有名)のメンバー。
その日はメンバーである友達にベースを渡す約束があり、車で向かっていた。
仕事明けで深夜十二時をとうに回っていた。
かなり田舎で、道が分からない。
すれ違う人はおろか、車も通らない。
ぽつりぽつりと民家が点在するが、街灯も無く、田んぼ道が続く。
とある十字路で、電話ボックスを発見。(当時、携帯なんて無かった)
友達に道順の確認をすることに。

今まで東に向かって車を走らせていた。
十字路を左折してすぐに停車。
車は北に向かう格好となる。
公衆電話は四方へ伸びる道のうち、北へ続く道に設置してあった。
その道は急な昇り坂になっている為、ヘッドライトに照らされた部分より
上部は暗闇である。
先生は電話ボックスに入ると、何とは無しにヘッドライトに照らされた
路面を見ながら電話をかけた。

電話に出た友達に、道を確認する。
ふと、ヘッドライトに照らされた路面と上部の暗闇の境に何かが見える。
「?」
工事現場の看板らしい。
『工事中、御迷惑をかけてすみません』と
ぺコリと頭を下げたオジサンが描いてあるアレだ。
そう思っていた。

会って話せばいいのに、公衆電話での会話が続く。
その時また『工事現場の看板』に目がいく。
「!!」
さっきよりも手前に来ている!
不信に思い、初めて目をこらす。
『工事現場の看板』では無かった。
5、6才くらいの女の子のように見えた。

「おい、どうした?」
友達が聞いてくる。

「なんか女の子がいるんだよ。」
話してる内に『それ』はゆっくりと近付いている。
もう全身がヘッドライトに照らされていた。
赤いワンピースを着た、おかっぱ頭の女の子。
下を向いているので顔が見えない。

現在地の説明は済んでいた。
「おい!そんなとこに家なんか無いぞ。
 第一、今1時半だぜ・・・ヤバくないか?」

突然、えも言われぬ恐怖感が襲ってきた。
『ソレ』は10メートル位まで近付いていた。
まっすぐ電話ボックスに向かってきている。
電話を切り、電話ボックスから飛び出した途端、

「ギャハハハハハハハハ!」

『それ』が笑い声を上げて走ってきた!

つづく

心臓が締め付けられるような恐怖。
車に飛び込んだ。
同時くらいに『それ』がフロントガラスに覆い被さる。

「ギャハハハハハハハハハ!」

凄まじい笑い顔をしていた。
黒目が上を向いている、口の中が真っ赤だ、歯が見えない。

「うわあぁぁぁぁ!!!」
ギアをバックに入れ、急発進。
『それ』を振り切り友達の家まで辿り着いた。

===後日談===
上り坂の先には精神病棟があった。
そこから抜け出してきた患者さんかも知れない。
もう一つ・・・その際には暗くて見えなかったが、
十字路の西側に公園があったんだそう。
そこで何年か前に、女の子のバラバラ殺人があった。
もちろん前者であると信じたい。

先生がコミュニケーション作りとしてした話かも知れない。
しかし今でも時々思い出して鳥肌がたってしまう。
省略したところもある。
電話ボックスには実は二度入っていて、一回目の時にも
変な現象が起こっているんだ。
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