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2018.9.16

帰ってからも余韻に浸る彼をお風呂先に入りなーと促し、私は最後のプレゼントの準備へ

一応ジャズバーのが誕生日プレゼントだと伝えていたのですが、もう一つプレゼントが

それは誕生日のプレゼントじゃなくてプロポーズ用なんですが、手作りの絵本とペア旅行券

ついにプロポーズだ
なんて言おう
考えてはいたけど全然まとまらないし何よりやっぱ女から言うのって恥ずかしい!
てかどんだけプレゼントあんねんって思われないかな

とか色々考えてたら風呂から上がったけーちゃんが戻ってきて座りました


けー「風呂上がったよー」

倉田「うん。あ、けーちゃんもう誕生日終わっちゃったよ」

けー「ほんとだー。おわっちゃったー」

倉田「今日は何の日かわかる?」

けー「え?…俺の誕生日の次の日」

倉田「や、そうなんだけど笑 何の日でしょう」

けー「んー、あ、俺の友達の誕生日!」

倉田「え、おめでとう笑」


っていうのを繰り返しながらけーちゃんの手を取って


倉田「今日は今年で一番縁起の良い日なんだって」

けー「へえ、そうなんだ」

倉田「だからね、あの……ね、えっと、ね、誕生日は終わったんだけど、私もう一つ渡したいものがあるの」

けー「え、まだなんかあるの?」

倉田「全然大したものじゃないんだけどね!ぱっと渡すね」


恥ずかしすぎて言葉が出てこなくてロマンチックのカケラもない感じで絵本を渡しました


倉田「これ、絵本なんだけど、表紙はもう手作り感満載すぎて恥ずかしいからちょっと飛ばしてもらって、あの、読んで?」

けー「えーなにこれ、すご」


ページをゆっくりとめくるけーちゃん

けーちゃんの好きなところ、6年付き合ってきた思い出、たくさんの写真
そんなのを絵本にまとめて、言葉にして、すごく照れくさくて私は遠くから見守ってました

途中まで読んでもらって最後の2ページってところで止めてもらって


倉田「あのね、その絵本には10個好きなところを描いたけど、全然そんなもんじゃないの。もっとたくさんあるん。けーちゃんは可愛いし、面白いし、尊敬できるところもたくさんあるし、真面目だし、あなたが浮気とかしたらもうそれは人類皆が浮気するもんだって思えるくらい信用してる」

けー「なにそれ笑」

倉田「でも私はずっと自分に自信がなくて、けーちゃんは悪くなくてもずっといつか別れるんじゃないかとかそんな風に不安だったの。でも最近になってようやくけーちゃんなら大丈夫って思うようになれたし、けーちゃんはそういう人だし、私を大切にしてくれてるのもわかってる」
「だから、なんというか、ね、これ、プレゼント。誕生日としてじゃなくて、ね」


すごくたどたどしい、何が言いたいのか自分でもわからない

そんなことを思いながら、旅行券を渡しました


倉田「これまでも色んなところ2人で行ったけど、これからも一緒にいろんな所に行って、たくさんの経験をしていこ。って意味でのプレゼントです」

けー「え、ありがとう」

倉田「だから、その、これからもずっと一緒ねってことなの」

けー「え?…うん?」


けーちゃんのすこし戸惑ってる顔よ笑
そりゃこんな感じの言い方だと何が言いたいのかわからないよ!ね!


倉田「だから、私と一緒にいたらけーちゃんは絶対幸せになれるよって、前から言ってるでしょ?」

けー「言ってるね笑 すごいこと言うよね笑」

倉田「不幸せにはしない、たぶん。根拠はないけど、けーちゃんが笑ってくれるのが、私の幸せで、そのために私はがんばるから。…まあ、何が言いたいかわからんけど細かいことは絵本の最後に文章にしてるから読んでもらって」

けー「えー笑」

倉田「だから、その、…プロポーズよ」


可愛げもロマンチックさも何もない

見慣れた部屋の中で2人向かい合って、なんならけーちゃんは風呂上がりだし私はメイクも取れまくってる


倉田「でも、返事が欲しいわけじゃないから。これは、そうだね、プロポーズ宣誓だね」

けー「俺もこれは返事をした方がいいやつなのか?って戸惑ってた笑」

倉田「私は私が言いたいタイミングで言いたいことを、あなたと生きていくっていう決意を固めるためにしただけだから。だからけーちゃんもけーちゃんのタイミングで決意したら宣誓して?笑」

けー「そうだね笑 宣誓だね笑 なるほど」

倉田「だって私だって愛誓ってほしいし」


待ってるだけがどうしてもいやで
なんで男の人のタイミングだけで決めるの?って言うのと、私も返事をするだけじゃなくあなたに愛を伝えたいし誓いたい
その方が自分が決意したことだから離婚するにしても自分のせいにできるでしょ?笑


けー「迷いはなかったの?」

倉田「迷いは…なかったね。絵本を8ヶ月かけて描いてて、その間に冷静に十分考える時間はあったんだけど。好きは積もってたよ。にやにやしながら描いてた。好きなところも嫌いなところもこれからも嫌なところが出てきたとしても、私はもう迷いはないって言えるよ。だからプロポーズすることも結婚することも何も迷いはない」


冷静に考えるところと、本能的なものと

努力をしよう
彼を愛していく努力を

だって彼の人間性や根本的な部分に惹かれたのは間違いないことだから

あとはそれを持続させる努力
思いやる努力
無理をしない程度に




そのあと私はお風呂に入って、出てきてからもけーちゃんは絵本を読んでました

私は恥ずかしくて一緒には読めないけど、けーちゃんが嬉しいと言って何度も読んでくれてるのが嬉しかった


倉田「絵本なんて大人の男の人にあげるのはどうかと思ったんだけどさ、私らしくていいかなって思ってね」

けー「うん、こんなに愛が詰まってるのはないよ。ありがとう。嬉しい」

倉田「愛してるとは言えないんだけどね、恥ずかしがり屋なんで。でも伝わるでしょ」

けー「こんなに想ってくれる人に出会えて幸せだな」


結局のところ、結婚しようとか愛してるとか、そういう類は言ってません
宣言しただけ笑

結婚しよう、っていう直接的な言葉はなんか、彼に言ってもらいたくて

でも私にとっても、きっと彼にとっても思い出の残る誕生日とプロポーズ宣誓になったと思います




話題:プロポーズ




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