話題:短歌・俳句・川柳
2020/11/24 23:16
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話題:短歌・俳句・川柳

○長閑さや虫の世界の光なり
○長閑さや昆虫たちの羽開く
○長閑さや昆虫おびて羽開く
○長閑さや昆虫おびて開くなり
○長閑さや光をおびて開くなり
○長閑さの草に営む世界かな
○長閑さや草ぐさをわけ空の中
○ひとり待つ陽気に長き遅日かな
○ひとり待つ遠くに風の遅日かな
○ひとり待つ堂も越えたり遅日哉
▲人びとの心にゆらす菫草
▲とにかくも心に止まる菫草
▲すみれ草恋した人の光かな
▲すみれ草恋して君の光かな
▲行く人の見守りて待つすみれ草
○君の名を呼べばミモザの花となり
○ジュエリーをあなたの元にミモザかな
○ミモザ花飾られて尚花言葉
○ミモザ摘み飾られてなほ花言葉
○潮騒や聞こえてをるか木瓜の花
○風すこし放たれてをる木瓜の花
○風すこし放たれ木瓜の花にみる
○飾り箱うえに可憐な木瓜の花

○何事も思うことなく木瓜の花
○何事も一日に有り木瓜の花
▲亡き人やほどよく濡れて菫草
▲ふるさとを程よく濡らし菫草
▲わが旅をほどよく濡らし菫草
▲ふるさとや都会に有りし菫草
▲白木蓮ほとけの元に使えたし
▲白木蓮バス待そらに吸はれたり
【313句】
FCココカラ

○なんという花というたや勿忘草
○礼拝のむすめの摘みし勿忘草
○いちばんの近くの村へ勿忘草
○さくら餅あのひの空の帰へりかな
▲スカートの中や大きく風光る
▲春雪やみつめて枠に乱れたる
▲をだまき花師を求めゆくむすめかな
▲をだまきや謎に包まれ宿をとる
▲をだまきや理想の旅をめぐりたる
○バイク停め菜の花たるやこんな日は
○をだまきや離れて街を尋ねたり
○をだまきや離れて街の見えてくる

○をだまき花離れて街の記憶かな
○をだまきや都会を離れ記憶なり
○その人の小径を縫つて苧環の花
○その人の記憶と罪や苧環の花
○をだまきや記憶となりし罪となり
○をだまきの花見送る城の記憶かな
○をだまきに宿りし庭の記憶かな
○をだまきや産業革命開きたる
○産まれたる息子の朝にをだまきの花
○をだまきやその白肌に見返へたり
○をだまきや足跡を追うむすめかな
○趣に満ちたやしきの庭にをだまきの花
○チーズ量る女の店や勿忘草
○大天使舞い降りゆれる勿忘草
▲新しき期待のこもる辛夷かな
▲君見ゆる坂より少し辛夷かな
▲新調の陶器を飾る辛夷かな
▲艶やかに桜の下を通りけり
▲山桜先帝の声聞こえたり
▲山桜消えたる花の古木かな
▲山桜精霊消えて音もなく
▲花の宴袖あでやかにながれたり
▲花人の着物の袖もながれけり
▲花茶屋に見知りの人や帰りけり
▲呼び止めて昔の人や山桜
▲さびさびと憂いの中を桜人
▲世の絶えて映るはけふの散る桜
▲清き空水のながれに桜かな
▲清き空に命をかざす桜かな
▲音もなく妖しくかざす桜かな
▲なにかしらいわれやあるか山桜
▲約束の駅に待ちたる遅桜
▲約束の駅にもたるる遅桜
▲枝垂れたる桜の前に女学生
▲いま行こう電車にゆれる桜かな
▲忘れられない島々生きる桜かな
▲通り抜け都会の中に桜かな
▲乳液を下げて近くに桜かな
▲空海に君のとけあう桜かな
▲海空に君のとけあう桜かな
▲海と君のとけあう空に桜かな
▲君を待つ空にとけあう桜かな
▲ひとり宿に抱かれるように桜かな
▲ただ波をしづかに目指す桜かな
▲ただ波をしづかに君を桜かな
▲坂道をたのしむ君と桜かな
▲坂道と手を振る君に桜かな
▲たつぷりのあんこをのせて桜かな
▲東京も昔ながらの桜かな
▲20時の東京もまた桜かな
▲大石もまたやつてきて桜かな
▲とりあえずみくじを引いて桜かな
▲田園にひときは目立つ桜かな
▲田園にてつぺん白き桜かな
▲チューリップ技術を求め誇らしげ
▲チューリップ技術を求め誇らしく
▲チューリップ調査を求め研究す
▲原種のチューリップ我が地方より
▲原種のチューリップ貴族に請われ貰はるる
▲原種のチューリップポーズや決めて美少年
▲原種のチューリップ焼き菓子を乗せティータイム
▲原種のチューリップ彼女の好きなプチタルト
▲チユリプや傘に帽子を購入す
▲(チューリップ傘に帽子を購入す)でも
▲チユリプや外れて空を落しけり
▲チユリプや帽子こよなく愛す人
▲チューリップ帽子こよなく愛すかな
▲チューリップ靴は細身のブランドで
▲チューリップなにかと靴が欲しくなり
▲チューリップおしゃれは軽くさりげなく
▲はき心地よくておしゃれなチユリプかな
▲はき良くて革や老舗のチューリップ
▲少しばかりゆとりの靴でチューリップ
▲靴ひもやハミング軽ろしチューリップ
▲見なれたる猫の尻にも桜かな
▲残桜に教師のとめる廊下かな
▲長廊下とめる教師や残る花
▲残桜にひとり教師や体育館
▲図書館に我の忘れし残る花
▲図書館にたれ残したる桜かな
▲残桜に部室の鍵や科学室
▲スポーツの仲間や胸に残る花

▲彼とまだ親しくなれづ名残の花
▲残桜に主の消えた顕微鏡
▲水槽に先輩とあり残る花
▲自転車に化石や入れて残る花
▲標本に並べて出たる残る花
▲自転車に後輩とゆき残る花
▲先輩やそのままと書き残る花
▲靴箱に押し花ありし残る花
▲桜蘂降る風大空の下で
▲桜蘂降るや風大空の下
▲桜蘂降るどら焼きの帰り道
▲桜蘂降る花屋のまえを通りけり
▲桜蘂降るブルーネイルやおすそわけ
▲桜蘂降る古いアパートきみの部屋
▲よろこびのブレーキかけづ花疲れ
▲夕電車外に風あり花疲れ
▲東京の土産となりし花疲れ
▲トロフィーに桜蘂降る教師かな
▲鯛飯をほつくりほぐす杓文字かな
▲鯛飯やほつくり春をほぐしたる
▲鯛飯の皮に春曳く男かな
▲桜蘂降るなじみのあんパン屋のまえ
▲桜蘂降るなじみの店やあんパン屋
▲桜蘂降る包まれながら谷中かな
▲桜蘂降る西新井大師の人と結婚したと聞く
▲桜蘂降る西新井大師の人と結婚したと聞く日かな
▲近しき人や何もわからづ桜蘂降る
▲近し人何もわからず残る花
▲さよならと桜の花を目指したり
▲寄り添いて暮らしてをるは桜かな
▲幾億の鱗や有りし桜鯛
▲幾億の鱗舞ひ散る桜鯛
▲包丁の刃や水わたり桜鯛
▲大陸の風振りわけよ桃の花
▲桃の花しずくを一つ都人
▲そのものが苺に花や陽の光
▲ならびたる苺に恋をする子かな
▲ならびたる苺の花に思ふかな
▲赤々と苺や花を携へて
▲鈴なりに苺や花をたずさへて
▲太陽に思わせぶりな苺かな
▲いつくしみ苺に花のワルツかな
▲王妃まつ苺ひとつが化粧箱
▲春眠や千年の夢まだ醒めぬ
▲桜蘂降る一冊の帰り道
▲桜蘂降るコーヒーにあしたかな
▲桜蘂降る本屋帰りのお気に入り
▲桜蘂降る本屋帰りや坂の上
▲桜蘂降るきのうのあった嫌なこと
▲行く人や捜し物あり桜蘂降る
▲疲れた日に探し物かな桜蘂降る
▲PCに捜し物あり桜蘂降る
▲コーヒーに頬杖ついて桜蘂降る
▲プレゼンに気になる人や桜蘂降る
▲先生と呼び止められて桜蘂降る
▲東京の身近な場所に桜蘂降る
▲ペアリング犬の散歩や桜蘂降る
▲思い出の猫の写真や桜蘂降る
▲筆箱に袴もはいた土筆かな

▲ペン立てにカーテンゆれて土筆かな
▲童らの頭ばかりのつくしかな
▲母の手の握りて消えた土筆の子
▲母の手の握りて消えた土筆かな
▲つくしんぼ握りて消えし可笑かな
▲恐ろしくつくしんぼ突き可笑かな
▲つくしんぼみんなお風呂に入ります
▲つくしんぼお歌うたえぬバラバラに
▲つくしんぼ死んだお虫の墓守よ
▲ぜんまいの月に綿毛をぬぐ夜かな
▲ぜんまいの月夜に闇も丸くなり
▲憂いたる闇ぜんまいの星早し
▲憂いたるぜんまいの星早しかな
▲憂いたる闇ぜんまいの星話
▲朧夜や命の鐘ののみならず
▲朧夜や命の音ののみならず
▲大陸の仏や乗せて蜃気楼
▲あれが遥か倭の国か蜃気楼
▲勾玉の横顔有りし蜃気楼
▲蕗味噌をひとまづは置き思うかな
▲蕗味噌や薄きガラスのみぞれ酒
▲蕗味噌やとつくりの首いただきます
▲蕗味噌やとくりの首をかたむけて
▲田楽の虜になりし男かな
▲田楽の徹底リサーチしています
▲田楽や落ち着きのある腕時計
▲何事も三葉の如く落しけり

▲山独活の身体を洗い堪能す
▲菜の花や峰に花咲く玉子焼き
▲菜の花や出会った頃の久しぶり


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