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話題:詩


22秒前で止まった僕の世界
いつまで待っても
君からの返事はもらえない

曖昧な笑顔で
なんとなくを体言化したような
君のその優しさが嫌い

惰性で手を繋ぐ
お互いの手は冷めきってる
乾いた唇が痛い
僕らは別々の方向を見ていた

22秒前で止まった君の世界
僕の言葉はちゃんと届いた?
何か言いたげな口が開いたまま

優柔不断で傷つくのを恐れ
離れられないでいる僕を笑った
君のその顔が好きだった

僕らの乾ききった手は
別々の方向を指差していた
気づいてたんだ
もう僕らは並んではいない

22秒前で止まった僕らの世界
お互いの言葉は届かないまま
僕らは別々に歩き出していた