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きらい

。。。


誰かのためなんて柄じゃないし
だからぜんぶ自分のためだって言い聞かせて
なんとか生きていられて
でもふと気づいたときには
自分はなにも持ってなくて
自分のためだって言い聞かせていても
やっぱり自分はなにも持ってなくて
私は一体なんなんだろうなあって
そんなことばかり考えてしまう夜

あの子が好きな音楽を聴いた
全然好きになれなかった
好きになりたかった
同じ方向を向いてみたかった

夕立
やんで
折りたたみ傘をしまう
帰りたくないと泣いた後ろ姿
日射しが痛いとぼんやり思った
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大きな猫のおなかの中で
溶け合ってグチャグチャになって
ひとつになりたい

僕は汚物で
君も汚物で
汚くて
臭くて
肥やしにもならなくて

生きてる意味なんてなくて
死ぬ意味もまったくなくて
なんのために、とか、
考えるのさえ馬鹿みたい

だから
猫に食べられちゃって
胃の中で血まみれの君が泣いていて
溶ける皮膚を眺めながら
生きようとしてる姿が面白いよ

生きなくていいよ
がんばらなくていいよ
泣かなくていいよ
でも
生きてもいいし
がんばってもいいし
泣いてもいいんだよ

全部どうだっていいんだよ

僕らは生きてる意味なんてない
死ぬ必要もない
がんばってもがんばらなくても
泣いても泣かなくても
全部どうだっていいんだよ

でもね
僕はそんな君が好きだから
生きてる意味のない僕は
生きてる意味のない君が好きだから

だから

大きな猫の口に飛び込んだ

ねえ
大きな猫のおなかの中で
溶け合ってグチャグチャになって
ひとつになろう

君は汚物
僕も汚物
汚い
臭い
栄養もない

それでも君が好き
君が僕を好きでなくても
僕はどうしようもなく
君が好き

生きなくてもいい僕らの
僕ららしい最期じゃないか
納得してもしなくてもいいよ
ぜんぶ僕の独りよがりだから

ただただ泣く君の
血まみれの手をとって
そっと引き寄せ抱きしめた

どうしようもない僕の
独りよがりな最期の話

--
話題:詩

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リロード


話題:詩


22秒前で止まった僕の世界
いつまで待っても
君からの返事はもらえない

曖昧な笑顔で
なんとなくを体言化したような
君のその優しさが嫌い

惰性で手を繋ぐ
お互いの手は冷めきってる
乾いた唇が痛い
僕らは別々の方向を見ていた

22秒前で止まった君の世界
僕の言葉はちゃんと届いた?
何か言いたげな口が開いたまま

優柔不断で傷つくのを恐れ
離れられないでいる僕を笑った
君のその顔が好きだった

僕らの乾ききった手は
別々の方向を指差していた
気づいてたんだ
もう僕らは並んではいない

22秒前で止まった僕らの世界
お互いの言葉は届かないまま
僕らは別々に歩き出していた
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