肉だるま


1999年発表、穴留玉狂(アナル タマキチ)監督作品。

この作品以外にも「殺 殺 あや〆(”切腹おねえさん”で有名)」「私の赤い腸(はな)」等数々の猟奇系AVを手掛けており、猟奇系AVと言えばこの人しか思い浮かばないというくらいは有名な監督かと思うが、相当な異常性癖の持ち主であると思われる。
現在はスカトロ系AVの監督を中心に行っているようだ。

02年頃までは普通にビデオレンタル(当時まだDVDは普及してなかった)出来たが今もAVコーナーにあるかは不明だ。何故なら最近AVはおっぱいのコーナーしか見なi(以下略)
借りて観た当時の記憶を出来るだけ詳細に思い出しつつ、アップされていた動画を見ながら詳しいレビューを書いてみるとする。



NG無しという約束で仕事を引き受けたAV女優、大場加奈子。
ところが、撮影が進むにつれてやれSMはダメだとかスカトロはイヤだとかのたまい始める。
で、監督たちが必死で説得するけども仕舞いには帰りたいと言い出す始末の加奈子。

こういうね、自らOK出しといて嫌だの出来ないだのってのは見てて腹が立つわけだが。
腹立たしく思う要因の一つに女優の容姿もある。
アイドル系の女優だったらまだしも、正直顔は結構…うん…アレだよね…と言葉を濁す感じにせざるを得ない。
これで単発ものの(SMやスカトロだとしても)AVに出演できること自体凄いことなんじゃぁ…と思うのであるが、NG無と言ったくせに何を勘違いしているのやら。

じゃあしょうがない…送ってく、となるのだが、玄関で靴を履いている加奈子の後ろから、キレてしまった監督がバットで頭を叩き割ってしまう。
気絶して半ば昏睡状態の加奈子を一応包帯などで止血し、仰向けでベッドに縛り付けて、意識のない状態のままで男優に本番を始めるように強要する。
足が繋がれてるからズボンが脱がし切れないのだが、局部さえ見えてしまえば足の間に割り込まなくても乗った状態で挿入可能である。とりあえず本番開始。この状況下で勃起できる男優も大したものである。

男優が暫く腰を動かしていると、左足首の辺りに小型の鉈を振り下ろす。流石に一瞬動きが停止して後ろを振り返り状況を確認する男優。確認した後更に腰を振り続ける男優を尻目に足首を切断。一発で切り落とせず何度も鉈を振り下ろして叩いたりゴリゴリと前後に動かしたりする等、素人が小型の鉈で、と言う細かいリアルさが表現してあって見どころ。
続いて、男優さんの足を巻き込まないようにそっと退けてやる優しさを見せつつ、膝の辺りに鉈を振り下ろす。二刀目の直前で加奈子が意識を取り戻し叫ぶ…のだがこれがあまり迫力がある叫び声だとは思えないのは私だけか。まぁしかし頭を強打した後だという演技なのだと思うとこんな感じかなとも思う。

叫び声を無視してそのままバンバンと音を立てながら膝から下を切断し、男優を退かせると加奈子の口を無理やり開き今度は小型のナイフの様な物で舌を切り取ろうとする。
口に無理やり指を突っ込み、舌を摘まんで引っ張りながら時々罵声を浴びせ、執拗に口腔を弄った挙句、突き出した舌を割り箸で挟んで引込められないようにしピューラーで表面を削る。更に舌に噛みつきグリグリと強く噛んだ(噛み千切った?)後、ペンチで舌先を割り、加奈子の舌はクズクズの血塗れに…と言う異様なまでの執拗な舌責め。
舌の作りも99年当時にしてはかなり本物に近く作ってある。今でも通じるくらい生々しい感触が伝わってくる舌だ。

舌先が割れたところでカクリと項垂れる加奈子の首。
監督が心音を確認するシーンを引いたり近付いたりしながら撮って…

この辺りからちょっと記憶が曖昧&動画を探してみたけれども見つからないのでアバウトで申し訳ない。
その後はトントンとザクザクと身体を切り刻みなんかしらんが男優まで殺して、
一息ついた監督がフツーのトーンで「じゃ、帰りますか」で、終わり。エロビデオ版ギニー・ピッグみたいな感じです。
スプラッタシーンはハンディカムの安っぽい映像が変にリアルさを醸し出していて血糊の色も鮮やかでいいです

収録時間70分あるなか、終始不気味な雰囲気を醸し出しつつもメインであるスプラッタは40分を過ぎてくらいから始まり、その間はちょっとダラケ気味、後味の悪いラストはマニア向けですが、肝心のスプラッタは目の肥えたSFXファンからすれば「所詮AV」と一蹴されるレベル・・・

「う〜ん、正直肩透かしだったのかな・・・」



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